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WHAT'S OLD (2002)
  • 2002.06.15
    1. 先日、「コレ好っきゃねん」百物語で、「First Song/ Stan Getz」をメモしていたら、年のせいでしょうか、この死の直前の絶唱に思わず感情移入が激しくなり、かなり思い入ればっかのメモになってしまい、マズイかな、と思いました。「The Black and Crazy Blues/ Roland Kirk」に関するメモも、同様です。数日経ってから読み直してみると、確かに書き過ぎです。もっと平常心でメモしなきゃぁいけません。、、、でも、「こういう感慨があるがあるからこそ、オレはジャズを聴いてるんじゃないか」と思い直して、そのまま残してあります。Nelsonにとって、ジャズとは、こういう感慨を与えてくれるものであり、そういうジャズを多く、何時までも聴き続けることを支えにして行こうと思います。
    2. ということで、「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
    3. Jazz Glossaryで、今回は次の分をアップしました。
  • 2002.06.01
    1. 先日、「ぬか喜び」を経験しました。Phil Woodsというヴェテランのアルトが好きで、結構持っています。目ぼしい所で持っていないのは、RCAから出ているImagesという盤ぐらいです。欲しいのでこれまでも探しており、数年前にこの手のものなら強い名古屋のUptownで探してもらいましたが、結局見当たりませんでした。先日、例の寺○さんのサイトで、このImages盤が採り上げられているのを見て、「そうだ、これがまだ見付かってないんだナァ。これも何かの機会だから、すこし真面目に探さなきゃ。」と再び思った次第です。でもその時は情報不足で、再発になっていたとは知りませんでした。そんなある日、お茶の水○ニオンさんに行った時に、中古で出ているのを見つけたんです。それも何故か、ピアノ盤のところで、です。見付けたときは「ウーン」と唸りました。「中古盤のピアノの棚で」、「店を出ようとした間際」、さらに「数日前に寺さんのサイトで見て想いを新たにしていて」、10年来の探索盤を見付けたなんて、、、正に妙なツッコミは止めてくれぃの最後に書いた「妙なツッコミで良かった」というケースの好例です。「やったね」という発見談なんですが、それが数日も経たないうちに「ぬか喜び」だと判りました。この盤が例のManriさんのサイトで最近の収穫として載せられていたのが切っ掛けです。再発のことを知らずに「へぇー、Manriさんも手に入れたんや。えらい偶然やナァ」ということでManriさんにお聞きした所、入手されたのはこの4月に再発で出たばかりの盤だ、と判りました。そう言えば、ManriさんのとはCD番号も違います。「なぁーンだ。」つまり、再発を買い直されたどこかの熱心なファンが、「ほんじゃぁ要らないや」と処分された盤を、Nelsonがぬか喜びで手に入れた、と思えます。十数年前に発売された盤を、やっとのことで中古で見つけて「良かった」筈なのに、直ぐに「最新のリマスターCDが出てたんだ」とぬか喜びになってしまったわけです。長く猟盤をやっていれば、こういうことも避けられないという例でした。
    2. 確か日本にも暫く住んでおられたドラマーのDonald Baileyさんの娘サンからのメールで、我がサイトに載せているSo in Loveが手に入らないか、という問い合わせがありました。これはDonald Baileyが珍しくハーモニカを聞かせる盤で、実に良い味なのですが、日本限定発売のようです。20年も前の録音ですから新品は無いだろうし、中古店でもまず見かけません。「そうかぁ」と思って一寸コチョコチョやってみると、Spontaneous MusicというネットショップにLPの方が載っていました。早速、そのお嬢さんにURLを知らせてあげました。この店には、板橋文夫の初録音「Rise and Shine」もあるなど、濃い品揃えなようで、早速巡回ルートに組み込みました。
    3. 「どこでもジャズ」(Nomad Jukebox3)では、以下の項目をアップしました。
    4. ジャズの有名盤をトコトンしゃぶり尽くす「Jazz Glossary 」では、以下の項目をアップしました。
    5. このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
      • Bittersweet/ Carmen McRae (Focus/ Koch KOC8593、2002年の新譜は新譜なんですが、どうも1964年頃の録音のようです。マイルスのライブ盤などでの司会でも知られるDJのMort Fegaが、趣味が嵩じて自己のレーベルを立ち上げて、「これぞ」と思うジャズメンの演奏を世に問うていたFocusから出した一枚ということらしくて、いつものNorman Simmonsのトリオに、ギターの名手Mundell Loweが加わったサポートが付いています。これが真面目すぎるほど真面目なバラードのヴォーカル盤で、とても売れ行きが期待できる盤とは思えません。でも、陰のある女を歌わせれば並ぶ者の居ないカーメンの実に良い盤なので、それを紹介するメモを書いてしまいました。)
      • Stardust/ Bill Charlap (Blue Note。立派に一人立ちしたCharlapが、Tony BennettやShirley Hornをゲストに迎えての新録音。世間の評判もいいようなので、買ってみました)
      • Bold Conception/ Paul Bley (Mercury/ Verve 557454。昔よく聴いたデビュー盤が、Verve by Requestシリーズで復刻されましたので、手が出ました。生硬といえる位に気合に満ちた演奏で、「まぁ、若いんだから、ドンドンやってョ」という感じで受け取っていました。こういうデビュー時の頑張り盤は、たとえ力が入り過ぎていたり、本流を外れていても、聴き応えが十分あり、時の試練にも生き残るものだ、と改めて痛感しました。)
      • Farewell Keystone/ Bobby Hutcherson (Theresa/ Break Time BRJ7005、中古。西海岸のクラブKeystoneの閉店を惜しんで、ボビハチが自ら制作に当たったという盤で、噂には聞いていましたが持っておらず、中古を見つけたので即ゲットという次第です。京都のヤマトヤとラグの両マスターがBobby Hutchersonを褒めまくっている対談が収録されています。)
      • This Time the Dream's on Me/ Chet Baker (Pacific Jazz 25248、「又買っちゃった盤」です。この人はいつも演奏のレベルが高いし、何でもない曲を実に素晴らしい演奏にして聞かせてくれますから、油断が出来ないのです。と言っている内に、恐くて数え直してないけど、もう手持ちが6,70枚にはなっているでしょう。)
      • Out of Nowhere/ Chet Baker (Pacific Jazz 27693。モザイクの完全版にはとても手が出ないNelsonのような人には、こういうバラ売りが手頃です。この頃結構店頭に出始めていますが、50年代前半のチェットの良い演奏ばかりが入った盤です。)
      • Sunburst/ Walter Norris (Concord CCD4486、中古。ドイツに半年、残りは米国内での演奏旅行、という変わったピアニストが、ジョーヘンとやった盤です。こういう凄腕のピアニストが米国にはゴマンと居るんですから、広い国です)
      • Mix Dynamite Trio on Stage/ 板橋文夫 (Mixdynamite MD2、板橋、梅津、井野というドラムレストリオがBody and Soulでやったライブを録音した盤です。自主レーベルの2枚目で、いつもの通りというか、やりたい放題というか、良い汗をかいていることがよく判ります。)
      • Estate/ Kasper Villaume Trio (Marshmalow/ M&I MYCJ30143。一応集めているEstateが入っているので買った、近頃はやりの北欧産トリオ盤です)
      • Just Friends/ Martial Solal (Dreyfus FDM36592。Gary PeacockとPaul Motianが付き合ったトリオ盤。いつもどおりの元気で、すこし辛口のピアノが聴かせます。)
      • Bewitched/ Eddie Higgins Trio (Venus TKCV35093、中古。よく売れたようで、確かに立派な作品です。いわゆるキレイ、キレイした音に加えて、年輪を重ねた暖かい味があります)
      • On Stage/ Bill Perkins (Pacific Jazz CDP93163、これは昔から有名な盤で、それがCDでやっと出たようです。10人近い編成で、Bill Perkinsも良いんですが、Russ FreemanやBud Shankが良い感じです)
      • Dark Shadow/ Eddie Henderson (Milestone MCD9254、中古。もうヴェテランといって良いラッパ吹きさんがJoe LockeやKevin Hayes等とやった盤です。まぁまぁですか)
      • Images/ Phil Woods (RCA R32J1027、中古。冒頭に書いたような実に妙な偶然からやっと手に入れたこの人の買い残し盤です。Michel LeGrandのアレンジに乗って、「甘ちゃん」にならずに、でも聴き惚れるアドリブ一杯のワンホーンです。風の囁き、想い出の夏等のルグランの曲がやはり光ります。)
  • 2002.05.15
    1. 連休中に、昨年はオーディオの手入れなどしていましたが、今年は少しショップめぐりをしました。収穫を眺めていて、買うものが幾つかの塊に分けられることに気付きました。
      • 先ずは、国内外の新譜です。ジャズファンですから、新しいジャズメンの登場や、御贔屓さんの新録音は当然気になるわけで、オイシソウな所を買っています。今回ならば、The Sound/ Stan GetzQuatre/ 片山広明 with 板橋文夫Inter-Action/ Sonny Stitt and Zoot SimsそしてRainy Films/ Zsolt Kaltenecker Trioなんて所です。
      • 次が、探索中の盤です。かねてから存在を知っていたが持っておらず、探すというほどでなくとも、少なくとも気にはしていた盤です。ショップの棚をサーッと見ながら、記憶との照合です。無論、「やったぁ」と見つけた気になったのが実は違う盤だったり、ダブリ盤も一定の確率で生じます。Those Groovy Catsや、Those Groovy Tunesでオッカケをしている人や曲が入っているので買った盤も、この分類でしょうか。今回でいうと、At Newport/ Dizzy GillespiePromenade with Duke/ Michel PetruccianiBeautiful Love/ McCoy TynerReflections/ Charie MarianoBossa Nova Bacchanal/ Charlie RouseそしてAn Erroll Garner Songbook/ John Hicksというところです。
      • 最後が、出会い盤でしょうか。全然知らなかったけど、店頭で現物を見て食指が動いてしまった、という盤です。それなりにジャズを聴いていますから、ある程度の録音は見当がつきますが、ローカルなライブ盤、正に意外な組み合わせの盤、そして見知らぬ新人さんの盤などです。これは見ず転ですから、当然ハズレは覚悟で買う訳です。でも、当たった時の喜びはこれが一番かも知れません。今回は、Portrait, a 70th Birthday Celebration/ Dusko GoykovichLive in South Africa/ Andy NarellOne on One/ Russ Freeman with Shelly ManneI Got It Bad and That Ain't No Good/ Rob MadnaEverything for You/ Jos van Beest TrioOut of the Dark/ Andy FuscoそしてReprise/ Marian McPartland's Hickory House Trioです。そしてその中での拾い物は、One on One/ Russ Freeman with Shelly Manneですし、大当たりはReprise/ Marian McPartland's Hickory House Trioです
    2. かのMr. Manri(知る人ぞ知るジャズサイト: http://member.nifty.ne.jp/mrmanri/のWebmaster)から薦められていたMP3にも、手を染めました。それとなく調べていたNomad Jukubox3 (20G/HDDで、IEEE1394接続)が発売されたので、先ず味見にと買いこみました。パソコンの話になってしまいますが、Nelsonのことですから当然話はジャズのことになります。これは新製品で使用実績の紹介サイトもまだそうありませんから、「どこでもジャズ」(Nomad Jukebox3)として、メモしてみることにしました。現在進行形ですから、ドンドンと追加、加筆訂正する予定です。
    3. ジャズの有名盤をトコトンしゃぶり尽くす「Jazz Glossary 」では、以下の項目をアップしました。
    4. Desert Island Pick'sに久しぶりに御投稿がありまして、以下にアップしました。
    5. このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
      1. The Sound/ Stan Getz (Roost/ Toshiba TOCJ9401、4月新譜で出たGetzの名盤で、残念ながらアナログ時代には手にしておらず、ジャズ喫茶や先輩の所で聴いたことがあるだけの盤です。いわゆる「Dear Old Stockholm」の最初のジャズ版で、現地で聞いてGetzが直ぐに録音する気になったといういわれは有名です。長い間廃盤で、東芝さんが苦労してCD化にこぎつけたとか。、、、と書いていたら、かの匿名掲示板がこのネタで新スレッドを立てて、お祭りをやってまんがナ。皆さん、「Dear Old Stockholm」が好きなようで、御同慶の至りです。)
      2. Quatre/ 片山広明 (Studio Wee SW207。元気な片山さんが板橋文夫とやった盤で、井野さんが付き合っている。日本人のジャズとして、実に真面目に本線に挑んでいるので喝采です。今年2月の録音)
      3. Inter-Action/ Sonny Stitt and Zoot Sims (Cadet/ MCA UCCC9015。Sonny StittとZoot Simsで、世界初CD化とあれば買わない訳には行かないので買った3月新譜。65年頃にこの二人がPlugged Nickelに出て、共演し好評だったのに目をつけて録音されたという。小粒だけど魅力のあるJohn Youngのトリオがサポートして、正に大人のジャズです。)
      4. Rainy Films/ Zsolt Kaltenecker Trio (KCG/ ガッツ GPTS4。近頃元気が良いガッツ・プロの、何と「ピアノトリオ万歳」と言うシリーズの一枚です。)
      5. Fine and Dandy/ Alan Broadbent (ODE 1367、New Zealand生まれのピアニスト、Alan Broadbentが地元のジャズメンとやった盤。)
      6. Portrait, a 70th Birthday Celebration/ Dusko Goykovich (Enja TKCB72255。ヴェテランとは知っていましたが70歳とは、というDusko Goykovichの誕生記念盤。このボスニア生まれで、フリューゲルホーンの名手が1959年から1999年までに録音した未発表演奏を纏めた盤らしいですが、殆ど未聴といって良い演奏ばかりです。)
      7. Live in South Africa/ Andy Narell (Head Up HUCD3060、中古。Steel Drumsという特殊な分野で活躍するナレルのライブ2枚組。フランクフルトに出張した時に、「何か煮詰まってきたなぁ、ジャズでも聴きたいなぁ」とコンシェルジェに聞いて探し出した、Sachsen Hausenのクラブでライブを聴いて、手売りのLPも買ったことがあります。現地ミュージシアンとの交流盤で、しかもどうも自主制作ものらしい。)
      8. At Newport/ Dizzy Gillespie (Verve POCJ2596。アナログしか持っていませんが、24ビットなんちゃら、というので手が出ました。Lee Morgan、Benny GolsonそしてWynton Kellyという嬉しくなるメンバーです。)
      9. One on One/ Russ Freeman with Shelly Manne (Contemporary CCD14090、中古。Russ FreemanとShelly Manneのデュオという珍しい演奏で、いつもは脇役ばかりのRuss Freemanをじっくり聞けるのかということでゲット。Russ Freemanは、50年代にChet Bakerのバンドを抜けた後は、Shelly Manne and His Menという人気バンドのメンバーでした。そして54年頃に、やはり二人だけで録音した事があるようで、その時の自由な感じを思い出して、又二人でやってみたということらしいです。)
      10. Promenade with Duke/ Michel Petrucciani (Blue Note CDP80590、ペトさんがデュークの曲を心置きなくソロでやる盤です。Those Groove Catsのペトさんの所にも書きましたが、Duke Ellingtonによってジャズに目覚めたという、敬愛の情がそこここに滲み出ています。)
      11. I Got It Bad and That Ain't No Good/ Rob Madna (Sawano AS2、中古。澤野さんの出だしの頃に発売された盤で、友達と一緒に「こんな良いピアニストがオランダには居るんだねぇ」と感心したことがあります。1976年の録音です)
      12. Everything for You/ Jos van Beest Trio (Sawano AS19、中古。全く知らないピアニストですが、オランダ人らしく、まぁ中古だから買って見ますかと手にした盤。)
      13. Reprise/ Marian McPartland's Hickory House Trio (Concord CCD4853。何とも懐かしい人には懐かしい、大昔の1950年代に数年間NYで人気だったHickory Houseでのトリオを再現しようと、古参のJoe MorelloとBill Crowを引っ張り出したもの。当時のHickory Houseは、ジャズメンの溜まり場となっており、Duke EllingtonやMary Lou Williamsといった巨人が立ち寄っては、Marian McPartlandの代わりにピアノを弾いて、色々と意見を交し合ったという良い雰囲気のギグであったらしい。オリジナルは1950年代の頃の話ですが、これは1998年に名門Birdlandにおいて録音された盤で、このときもMarian McPartlandの人柄ゆえか、多くのジャズメンが集まって、和気あいあいとした雰囲気であったらしい。)
      14. Beautiful Love/ McCoy Tyner (Giantsof Jazz CD53312、中古。昔から「そういう盤があるらしい」とは聞いていたんですが、「これなんですか」という盤にめぐり合ったので、得意じゃないソロなんですが買っときました。1991年のワルシャワでのライブ盤です。)
      15. An Erroll Garner Songbook/ John Hicks (Highnote HCD7035。この所、連続して出ている「ピアンの偉人に捧げる」シリーズの盤です。Mistyに限らず、良い曲が一杯あって、流石に凄い人だったんだと再認識しました。John Hicksも、こう言うのを弾いても違和感がなくなりましたねぇ。)
      16. Reflections/ Charie Mariano (Discophon/ Warner 40165、中古。ヴェテランのCharie Marianoがヘルシンキで地元のジャズメンとやった盤で、結構好評なので手が出た中古盤です。)
      17. Out of the Dark/ Andy Fusco (Criss Cross 1171、ペトさんがデュークの曲を心置きなくソロでやる盤です。Those Groove Catsのペトさんの所にも書きましたが、Duke Ellingtonによってジャズに目覚めたという、敬愛の情がそこここに滲み出ています。)
      18. Bossa Nova Bacchanal/ Charlie Rouse (Blue Note/ 東芝 TOCJ4119、中古。アナログしかなくて、中古を見かけたので買っておいた盤です。この人のBlue Noteへの唯一の録音です。)
    6. 今回の改訂は、盛り沢山で、ちょっと一回覗くつもりで来た人は目を丸くしてるかも知れませんネ。まぁ、それだけジャズを聴くのは楽しいし、時間を見つけてドンドンと新ネタを出して行きますから、今後とも御贔屓に、よろしく。
  • 2002.05.01
    1. Cool Struttin'やSaxophone Colossusといったジャズの有名盤が、聴く人を「血沸き、肉踊る」という興奮状態にするのは、単にジャズメンの情熱がそこに込められているからだけではなく、一定の仕掛けがなされているからでもあります。そういう演奏について「小気味良いフィルイン」とか、「堅実なウォーキング・ベース」とかいう表現が使われますが、そういう仕掛けを知ると更にその有名盤が有名となった所以もよく判ります。Nelsonも、ジャズを少し聴き始めた頃に先輩や友人からそういう仕掛けについて教えてもらいました。そのお蔭で、「あぁー、この辺の事をそう言うとるンやな」と判ってきました。色んな仕掛け、カラクリについて、実際の演奏を例にとって、その絵解きを出来たらなぁ、と思っていました。そこで先輩の例にならって、データベースに入っている1000枚を超える盤を例にとって、「ここんとこが、それだと思いますヨ」というセクションを始める準備をしています。ジャズの有名盤をトコトンしゃぶり尽くす「Jazz Glossary 」です。Nelsonは、楽理は知らないし、楽器もやらない耳学問ですから、勘違いはご愛嬌ということで、、、ただし、「30年以上もジャズを聴いてきたけど、そういう勘違いで何の支障も無かったでェ」とケツをまくる気は一寸あります。先ず手始めは、以下の項目です。「簡単な例示」と、「少し突っ込んだ例示」の2段構えで、「御用とお急ぎの方」にも配慮しました。
    2. このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
      1. Good Company/ Ted Brown with Jimmy Raney (Criss Cross Jazz 1020、恐らくはもう老境に達している筈のTed Brownの新作で、Jimmy Raneyや、Hod O'Brienなどといったやはりヴェテランが参加した演奏で、実に良いジャズです。これも、Mr. Manriのサイトで教えていただいた盤です)
      2. Belssed Ones/ Orrin Evans (Criss Cross 1213、Orrin Evansと言う名前だと、どうしても御本家Evansを連想しますが、それはさて置いて、繰り返し聞いてみると、若いジャズピアニストが多くの偉人の作り上げてきたトリオ芸術を踏まえつつも、それをぶち壊して自分の言葉で語ろうとしている事が、今更ながらに良くわかる、良い作品だと感じました。この時代に「今更ピアノトリオ」ではなく、「いまだから出来るピアノトリオ」をやりたいんだなぁ、という当たり前のことが再確認でき、聞き手と演奏者双方を鼓舞する姿勢が印象に残りました。良い盤です。)
      3. Wonderland/ Benny Carter Group (Pablo J33J20150、中古。Eddie Lockjaw Davis、Harry Sweets Edison、Ray Bryant、Grady TateそしてMilt Hintonという安心できる面子での、Benny Carter70歳の時点での録音です。上記したOrrin Evansの盤とは対照的に、使うイディオムが古臭い事は確かなんですが、「でも、良いじゃんか」としか言い様の無い、素晴らしいジャズです。Benny Carterの演奏は、いつもそうだと言えばそれがまた驚異的なことなんですが、実に滑らかで、かつ事も無げでありながらも、言葉の真の意味において「美しく」、拍子抜けする位にいつでも素晴らしいから、賞賛する他ありません。色んな人がいて、色んなジャズをやってくれて、それぞれに持ち味が違いますが、「良いものは良いと言うしかないなぁ」と思いました。こういうスタイル違いの2枚の盤を続けて聴く事が無かったせいか、そんな当たり前のことに今更ながらに気付かされて、「得したなぁ」とニンマリしてしまったのです。それにしても、乱聴気味なのかもしれませんが、、、)
      4. Piano Moods + After Hours/ Joe Bushkin (Collectables COLCD7402。1930年代から活躍している大ヴェテランのJoe Bushkinが、50年代になって入れた2枚のアルバムを纏めた盤です。一枚がトリオ盤、もう一つはBuck Clayton入りの盤です。寛げるジャズです)
      5. Live at Olympia 1960, Featuring John Coltrane and Sonny Stitt/ Miles Davis (Europe-1 710576/9 (4CD)、中古。Miles Davisが1960年に行ったフランス公演の放送音源で、少し前から出ていたものを4枚組に纏めたものです。ピアノがWynton Kellyになっており、従ってドラムスもJimmy Cobbという時期のライブです。この時期の面子で、Miles Davisらしい小唄中心の選曲です。面白いのがMilesと、相方であるStitt(10月のツアーに参加)や、Coltrane(3月のツアーに参加)の緊張関係です。Stittは悪く言えば「都会に出来てしまった農夫」という感じで、Milesが何か言いたそうなのもよく判ります。別にStittが悪いんじゃァなく、組み合わせと時期の問題です。Coltraneの方は、イヤだというのを無理にツアーに参加させられて、「うんじゃぁ、好きにやるもんね」で悪びれもせずブヒブヒを出しまくり、Milesも「しゃぁ無ぇな。勝手にやらせるしか無いか」と匙を投げています。もう一枚、同時期・同メンバーのStockholm公演がDIWから4枚組で出ているが、これもやはり同じ感じを受けます。というのは、これだけの力量の人達であるので、この両方の盤共に「四分五裂」とはなっていないのです。ある意味で互いのヴェクトルの違いが奇妙な調和、というか、緊張感漂う「他流試合」とでも言いたくなる感じになっているのです。Milesの「エレガンス」、Stittの「偉大なるマンネリ」そしてColtraneの「巣立ち直前の羽ばたきの稽古」の対比の妙、とでも言えば良いのか、、、)
      6. I'm Coming home again/ Carmen McRae (Art Union/ Absord Music ABCJ45/6、中古。Carmen McRaeの70年代末の有名盤で、何とかディスク大賞も取っている。やっぱ、歌はこうでなきゃァ、と感じ入る出来です。サポートが、Hank Crawford、Jorge Dalto、Cornell Dupree、Freddie Hubbard、Glover Washington Jr.、Hubert Lawesという信じられない顔ぶれです。解説によれば、「金をかけすぎたもので、出来はよかったんだけど、制作のVersatileレーベル自体はつぶれちゃった」という「人身御供」盤だそうです。)
      7. Two of the Few/ Oscar Peterson and Milt Jackson (Pablo OJCCD689、中古。一度Kool Jazz Festivalで、ある日のセットが全部終わり、後片付けに入ろうかという時に、この二人が急に「デュオでやるかい」と言って始めた演奏が、その日の最も評判の良い演奏になってしまったことがあるそうです。この二人なら「さもありなん」と納得できますが、主催のGranzも商売人ですから、すぐさまそれをスタジオでも録音してみたというのが、この盤の由来だそうです。デュオなので、挟雑物が無い相互作用が展開されて、見事に寛げる演奏です)
      8. Solitude/ Billy Holiday (Verve POCJ2194、中古。Billy Holidayがコンボをバックに歌った盤をもっと聴きたいなぁ、と常日頃思っていたら見付かった盤です。可愛目のヴォーカルよりも、オトナの女のヴォーカルが好きなもので、Verve期の少し歌唱力に問題が出てきても、歌心が格段にあるこの時期のヴォーカルは、手放しで歓迎です。やっぱ、歌はこうでなきゃァ。)
      9. Ole Buttermilk Sky/ Hoagy Carmichael (Decca/ Collector's Choice Music CCM064、中古。数多くの名曲を作ったHoagy CarmichaelのSP録音をリマスターした盤です。彼の作った色んな曲を聴く時に、本人はこう思って作り、歌っていたんだ、という原点を押さえて置く盤で、人柄を偲ばせる声と相まって、楽しみました。)
      10. Hi-Fi Salute to Bunny/ Ruby Braff and His Men (RCA/BMG 18520、これはこの頃出盛っている欧州製の復刻盤です。1957年春の録音で、オトナのジャズです)
      11. All in the Family/ Joey DeFrancesco and Papa John DeFrancesco (High Note HCD7021、中古。この所、良い作品がどんどん出て来るHigh Noteの97年録音です。売り出しのJoey DeFrancescoがオヤジと一緒になって、オルガンを引きまくるというグルーヴ系のジャズが楽しめるうえ、制作のHouston Personも一丁噛ませろと参加しているので、楽しい事この上ありません。)
    3. Various Artists盤では、次の盤を追加しました。
    4. 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
  • 2002.04.15
    1. 以前から気になっていた「コンピ盤」の扱いについて、下準備の作業を続けてきました。何とか格好が付き始めたかなということで、Various Artists盤として、先ずは始めました。ジャズを聴き始めたばかりの方にも役立ちますし、かなりの年季の入った方にも、「ウン、これとこれは持ってるな。アレ、これは知らなかったなぁ。面子も良さそうだし、その内中古屋ででも見つけたら買ってみるか」と言って頂ければ幸いです。まだまだこの類は、一杯ありますから、先ずは小手調べという段階です。
    2. パワーアンプに、MarantzのSM17saを入れて、低音のアルテックにBTL(片チャンネル200W)で繋いで一年近くになります。大分落ち着いてきて、ゆったりとしながらもリキのある音が出て来るようになりました。先日、あぶくゼニが入ったので、更にもう2台導入して、中高音もSM17saにしてみました。マルチアンプで機種を統一するのは正道ですが、必ずしも最善ではないとは先達の弁です。まぁ、これで少し様子をみてみようと思っています。新しいアンプを片側の中高音に当て、アンプの左入力に中音、右入力に高音を入れています。既に低音はBTLでモノラル駆動ですから、これでスピーカーの全ユニットが完全にモノラル駆動となったわけで、左右の分離はパワーアンプ段階では万全となっています。変更して2週間位の時点での感触では、「音が一寸薄くなる時があるなぁ」というところです。SM17sa自体が型番からも判るようにSACD狙いを標榜して、帯域を延ばしているせいかも知れません。デバイダーの設定をいじって、少し中音のレベルを上げてみるとか、アンプの敷板を代えてみるとか、接続ケーブル遊び、通称「電線音頭」を楽しむとか、色々やりながら、音の落ち着きを見定める予定です。接続の関係で、XLR-XLRをXLR-RCAに改造する必要が出てきて、XLRのホットチャンネルが何番か忘れてしまって、マニュアルを探し回ったり、またアノ銀半田の匂いをさせてカミサンに「久しぶりじゃない」と冷やかされたり、もう一度富士山型半田付けの予行演習をしたり、と音出しまでに手間がかかりましたが、嬉しい電子工作の時間でした。
    3. このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。時々、「お前の買う盤は、メチャクチャ、支離滅裂じゃないか」と言うメールを貰います。自分でもそうかなぁ、とは思いますが、「でも、その時はこれは聴いてみたいなぁと思った盤ばっかりなんですよねぇ」としか返事の仕様がありません。確かに、聴いてみてから、データベースに残す価値のある良い盤だ、と判断する盤はそれほどはありません。でも、そんなに「百発百中」で、大当たりばかりなんて人も居ないと思いますが、、、
      1. Progression, Art of the Trio Vol. 5/ Brad Mehldau Trio (Warner 9362-48005( 2CD)、この人はVillage Vanguardでのライブ盤を出すことで、一つづつ区切りを付けて歩んでいく、という感じですが、この盤も2枚組ながら聞き飽きない良さを感じます。一つ前の「Places」ほどこねくり回していないなぁ、と思いますが、もう一つは「Places」には聞き覚えのある曲が少なかったせいかもしれません。Fresh Sound時代から目を付けていた人だけに、メジャーなWarnerに移籍してこう伸びてくれると、他人ごとながら嬉しいものです。)
      2. 幻のモカンボセッション/ 守安祥太郎 (Rockwell/ Polydor、中古、モダンジャズの日本における夜明けの頃、昭和29年に横浜で私家録音された貴重な記録。夜明けといっても、プロの話ですから、しっかり聞かせます。特に、守安さんのピアノはその後もなかなか超えた人は居ない、と言って良いような独特の熱気があります。ウマさん、Hampton Hawesの本邦での唯一の演奏も一曲入っていますョ。)
      3. Jazz on Bradway/ Paul Smith (Vertical 5504、Paul Smithは器用すぎるほど器用なピアニストで、「何枚か持っているから、もう良いか」と思ったんですが、ドラムスがJoe La Barberaと書いているので、「まぁ、買ってみるか」ということに。聞いてみると、やはり「ウマイ」。)
      4. Nirvana/ Herbie Mann with Bill Evans Trio (Atlantic/Koch KOC51400、良い盤だとは知っていましたが、ジャズ喫茶以外では見かけなかった盤が、「First Time on CD」なんて書かれて店頭に並んでいたのでゲットしました。解説に曰く、「最も話題にあがる過小評価盤」とあるように、あまりお目にかかれない盤であることは間違い無いようです。名義は気にせずに、エヴァンス盤として聴ける佳作です。)
      5. Stan Getz and Bob Brookmeyer Recorded Fall 1961 (Verve 549369、名盤Focusと同時期の録音で、こちらは弦無しのクインテットもの。二人の他は、今をときめくSteve Kuhn、John NevesそしてRoy Haynesです。これは持っていなかったし、親切な編集で評判が良いMaster Editionでの復刻ですから期待しました。そして内容もなかなかのものです。)
      6. Night Lights/ Walt Weiskopf (Double-Time DTRCD106、中古。Weiskopf兄弟の演奏で、確か兄貴がテナーで、弟が良いピアノを弾いた筈と買ってみましたが、平均点でした。)
      7. Love, Groom, Cash, Love/ Herbie Nichols Trio (Bethlehem TOCJ62038、Blue Note盤なら持っていますが、Bethlehemに入れたものは知らないんで、聴いてみると、派手さは相変わらず無いんですが、しみじみする音楽です。久方ぶりにBlue Noteのアナログ2枚組を取り出して、聴きなおす羽目になりました。)
      8. The Jumping Blues/ Dexter Gordon (Prestige OJCCD899、これは全く内容も判らないながら、Wynton Kelly、Sam JonesそしてRoy Brooksが付き合っているんじゃァ、買わないわけには行きません、と思って聴いてみると、なかなか良い出来です。)
      9. Daichi Trio/ 近藤大地 (Venus TKCV7905、中古、あまり知らない人ですが、良いピアノを弾きます。これに、もう一つアクの強さというか、独自の味が加われば、恐いものなしです。)
      10. Naima/ New York Unit (King/ Evidence ECD22107、中古、Pharoah Sandersが参加した中村さんのNew York Unit盤です。真面目にジャズをやっていて、それが聴き応えがあるという一番理想的なスタイルと聞こえました。)
      11. Cornerstone/ Antoine Herve Trio (RV Production/ 澤野 AS012、中古、澤野さんの流れの盤です。)
      12. Forest Flowers/ Richard Davis (Muse/ 32 Jazz 32208、Museの幾つかの演奏を纏めた盤ですが、やはりこの人のベースは格別の良さがあります。)
      13. Appreciations/ Arnold Klos Trio (澤野 AS011、中古。これも澤野さん盤です。)
      14. The First Day/ Albert Ammons and Meade Lux Lewis (Blue Note CDP98450、この盤は見つけて直ぐに、「やったぁ」と抱え込んだ盤です。名門レーベルBlue Noteの創始者であるAlfred Lionが、かのJohn Hammondが主催した不朽の名コンサートであるFrom Spirituals to Swingを聴いて感激し、自分でもレコード会社をやろうという気にさせた二人の演奏を収録した盤です。コンサートがはねても興奮さめやらず、恐らくは鼻息も荒く、おっとり刀で「この二人のレコードを自分で製作しちゃるがな」とスタジオに連れ込んだ、と言います。Blue Noteという会社としても最初の録音が、これです。以前からコンピ盤などでは個別に聴いて、感服していました。元がSPということなので、全演奏を持ってはいませんでしたが、それがこれのようです。兎に角この二人とも、驚くべき「一人オーケストラ」をやってのける人達ですから、Phineas Newbornとは別の意味で、「あれよ、あれよ」のピアノを聞かせます。)
      15. For Basie/ Paul Quinichette (Prestige OJCCD978、中古。Paul Quinichette、Shad Collins、Nat Pierce、Freddie Green、Walter PageそしてJo Jonesと、ベイシー楽団のメンバーが集まった、気の置けない寛いだジャズが聴ける盤。)
      16. Warren Plays Warren/ Warren Vache (Prestige OJCCD899、流石にオトナのWarren Vacheの味がよく出た盤です。)
      17. With Charlie Mariano/ Stu Williamson (Bethlehem、中古。このところ気にっている、何とは無いんですが良い味の演奏です。)
      18. Escapade/ John Stubblefield (High Note、これは期待せずに聴いてみて、予想はずれの大当たり盤です。実に真っ当で、元気があって、気持ちの良い演奏です)
      19. Up at Minton's/ Stanley Turentine (Blue Note、中古。Stan 'The Man' Turentineの気持ちの良いライブ2枚組。こういうのをグラス片手に、ゆくりなく聴き明かすというのが、引退後の理想郷です。)
      20. Senorita de Arnajuez/ George Cables Trio (Meldac Jazz MECJ2011、George Cablesの新作トリオ物で、「近頃はどうなんだろう、元気なのかな」と買ってみた盤です。ここまでやるかねぇ、と憎まれ口は叩かず、寛ぐことは確かですから、バックグラウンド音楽には使えますよ。)
      21. Signifyin'/ Lou Donaldson (Argo/ MCA UCCC9018、Lou叔父さんのこの盤は、何度も店頭で見かけながらも手に入れていなかったものです。63年録音ですから、40年も前の演奏ですか。Argoに入れた最初の録音だとか。Tommy Turrentineが参加しているので、「そう言やぁ、Those Groove Catsの彼のセクションをまだアップしていないなぁ」と気付きました。頑張らなきゃァ。)
      22. Dreams of Gershwin/ Eddie Henderson (Keystone VACY1023、中古。SJ誌さんの御推薦盤だそうで、たまにはそういうのも聞いてみるかというところです。)
    4. 「この曲はこの人」百物語は、98曲まで行ってしまって、ほぼ予定終了です。あと、2曲何が良いかなぁ。
    5. 「コレ好っきゃねん」百物語の方はまだ22曲ですが、次を何にするか、考え中です。
    6. Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は次の分をメモしました。
  • 2002.04.01
    1. 最近見た映画「隣のヒットマン」に、Charlie Biddle、Mose AllisonそしてCharles Mingus等のジャズが使われていて、思いもかけなかったせいもあり、嬉しくなりました。映画自体も良いテンポで、その前に見たダイアモンド泥棒の映画「Snatch」と同様に、実に楽しめました。
    2. 今回手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
      1. New Wine in Old Bottles/ Jackie McLean with the Great Jazz Trio (East Wind UCCJ4009、Jackie McLeanがGreat Jazz Trioのゲストになった盤で、アナログはよく聴きましたが、まぁCDもあっても良いでしょう。)
      2. Jimmy Smith Special Quartet Live at Fat Tuesday (Milestone VICJ60803、中古。Jimmy SmithがKenny Burrell、Stanley TurrentineそしてGrady Tateの参加を得て盛り上がったカルテットでのライブ盤で、以前に「Fourmost」と題して出された盤と同日のギグの録音のようです。これだけの面子が揃って、おかしな事になるわけがなく、正にグル−ヴィなジャズが聴けます。)
      3. You Make Me Smile/ Art Farmer (Soul Note、Cliff Jordan入りのクインテットもので欲しかったイタリア盤を手に入れました。この二人のコンビの演奏は実に良く息が合っているのが印象的なのですが、この盤も「無理せずに、必要な事を言い切る」という妙技をそこここで聞かせてくれている気がします。そしてFred HerschとTana-Reidによるリズムセクションも、良いサポートをしています。このSoul Noteというのは、日本と関係深いレーベルであるとか聞きました。)
      4. Something Cool/ Carol Sloane (Choice CHCD71025、Carol Sloaneだというので、即買い込んだら「Cotton Tail」盤の改題・改ジャケで、ダブリ。腹が立つ。せめて、ジャケ裏に「Previously Issued as ...」とか、「This Compilation ...」とか書けよなぁ。)
      5. Mad about the Man/ Carmen McRae (Decca MVCJ19202、Carmen McRaeの昔盤。やはりこの頃はまだ、金属的な発声が耳につくから、やはり「マニア向け」ということになるのかと思います。)
      6. Trust in Blue/ 大森 明 Meets Elvin Jones (Denon 32CY-2431、未開封中古、Nelson的には板橋さんが居るので買った盤。1988年発売で未開封とはこれ如何に、と思ったらプロモ盤でした。何にしても、聴かないんだったら中古屋さんに売りましょうね。奥の深い東京では、どこかに必ず欲しい人が居て、こういう風に即、買いますから、、、)
      7. The Feeling Is Mutual/ Helen Merrill with Dick Katz (Gitanes 88492、余り記憶に無いHelen Merrill制作の仏盤。昔の恋人に後日会うようなもので、止めとい方が良いというのが通り相場ですが、これは62年録音だからまだ若いはずということでゲット。しっとりした唄い方で、しみじみさせてくれます。)
      8. Movin' Vova/ Valdimir Shafranov (澤野 AS009、中古、調子が良いピアノトリオなので、中古だと尚更つい手が出ます。でも、内容も結構良い。)
      9. Chu/ Chu Berry (Epic EICP7030、大名人のChu Berryが30年代後半という盛りの頃に録音したものを纏めた有名盤。それが、2月新譜のDSDマスターシリーズで出たので、そういうメッチャ古いのを今様のデジタル技術はどう処理するのか、と興味がありゲット。当然、モノラール録音ですが)
      10. Explorations to the Mth Degree/ Max Roach with Mal Waldron (Slam SLAMCD505、Max RoachがMal Waldronの70歳の誕生日を祝って行ったライブ2枚組。ピアノとドラムスのデュオが主体です。夾雑物が無いだけに緊張感もあり、ゆったり聴くという感じではないが、往年の闘士の再会盤として、色々と思い起こしながら聴くには打ってつけの盤でした。)
      11. Inner Voyage/ Gonzalo Rubalcaba (Blue Note TOCJ66058、中古。Michael BreckerがRubalcabaトリオに2曲だけゲスト参加した他は、Ignatio Berroa (ds)とJeff Chambers(b)とによるトリオでの演奏を収めている盤。キューバ国籍という関係で米国レーベルと契約できなかったらしいが、それも解決したようです。段々と落ち着いて、力が巧く抜けた演奏も聴かせるようになっているが、それを成長ととるか否かは人それぞれでしょう。)
      12. Music in the Key of Clark/ John Hicks (High Note HCD7083、Sonny Clarkゆかりの盤という事で、買い込みました。音が良くなって、テクが凄くて、アクはアクでも種類が違うようです。遅すぎず速すぎずの良いテンポでやっても、やはり「言葉に込められた力」に差があるようで、やはり御本家Sonny Clarkの盤を取り出してしまいました。)
      13. Going Home/ The LA Four (East Wind、中古、Laurindo Almeida、Ray Brown、Shelly ManneそしてBud Shankという4人で組んだこのグループは、個人的にはメッチャ巧いジャズメンが、個人プレイでないジャズを聞かせるという趣向の活動をして、人気があった。何枚か持っていますが、これはCDでは持っていないので買い込みました。)
      14. What the World Needs Now -- The Music of Burt Bacharach/ McCoy Tyner Trio with Symphony (Impulse IMPD197、中古、McCoy Tynerのトリオに弦を付けて、Burt Bacharachの曲をやらせる趣向で、曲が良いだけに聴き応えは十分にあります。でも、個人的にはやはり、トリオだけで聞きたかったです)
      15. I Love You/ Al Haig (Interplay CECC236、中古、Al Haigのトリオを妙中さんが録音した何枚かの盤の一枚で、これは持っていなかった。1977年の録音です。)
      16. Pearls/ David Hazeltine Trio (Venus TKCV35147、中古、一時の良さがこの頃無くなったように感じて、買うのを控えていましたが、これはどこかで、良い盤との評価を見た気がするので、どんなモンかと買ってみました。)
      17. Someone in Love/ 鈴木 良雄 (East Works Entrertainment EWCD9、Ronnie MathewsとMichael Carvinが付き合っているというので、即買いです。98年録音の日本制作ものです。鈴木さんの良い所がよく出た演奏が続きます。特にAlone Togetherでのベースソロは聴き応えがありました。)
      18. Her American Recordings/ Ann Burton (BURTONE BT4、中古。これは珍しいので相当汚れた盤だったが、迷わず買いました。生涯で延べ20枚程度しか盤を出していないけど、良いヴォーカルのAnn Burtonが、Helen Merrillの制作で出した「Sings」2巻ものを一枚に纏めたオランダ盤です。)
      19. The Jazz Couriers: The First and Last Words/ Ronnie Scott and Tubby Hayes (Jasmine JASCD626、この頃良く見かける二人のセッションを録音した英国盤です。PianoがTerry Shannonだし、大丈夫だろうと見当をつけましたが、、、)
      20. Mr. Easy/ Jesse Belvin (RCA ND74402、これもこの頃良く見かける、RCA盤のスペインでの復刻盤です。元来はブルースシンガーだと思いますが、ここではArt PepperやRuss Freemanも居て、ジャズヴォーカルをやっています。結構リキが入っていて、仕上がりを楽しみにしていたそうですが、自動車の正面衝突で奥さんと共に事故死したので、死後発売されたこの盤は聴いていないらしい。良い曲が一杯ありますよ。)
    3. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。
    4. Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は次の分をメモしました。

  • 2002.03.15
    1. 少し前にここで触れたThe Time and the Place/ Art FarmerのCD化盤は、塩サバさんのサイトでの情報入手から一か月近くショップに行けずにいたら、店頭ではもう見付かりません。先日、御茶ノ水、新宿、高田馬場と攻撃した時に既になく、Amazonのサイトで様子を見ても入荷しそうにないのでキャンセル。その後、再び日を改めて御茶ノ水、渋谷と探したがありません。その渋谷では、ユニオン、レコファン、HMVと無く、Towerでやっと一枚の在庫を見つけて、即ゲット。Collectablesもの(COL-CD6870)なので、数ヶ月待てば再入荷すると判っていても、やはり気が向いた時に手に入れておかないと、という次第。そのついでに色々と他の盤も買い込んでしまったのは、良いことなのか、浪費なのか、と暫し反省したものの、直ぐに気にしないことにしました(^^;。
    2. そのTowerで気分を良くして、少しぶらついていると「DJ」という平岡正明・佐久間駿対談集を見つけ、買ってみました。これは、CSか何かのジャズ番組をそのまま紙に起こした物のようですが、帰りの特急の車中で、正に読み耽ってしまいました。実に痛快、「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」の談論風発は一読の価値あり、とお薦めしておきます。平岡さんが多岐にわたる、というのかゴッタ煮のようなマルチの音楽経験を元にして例の「遠投」をやるのを、佐久間さんが更に別の角度から光を当てて敷衍する、と二人の息が良く合っています。恐らく余りにラジオの番組が面白く、視聴者の反応が凄かったので、そこに出版社が目をつけて、ということなのでしょうか。兎に角、寺○・後○の組み合わせよりも「遊んでいて、かつ深い」という点で傾聴に値します。
    3. 更に、そのTowerの店頭で見つけたので、Charles Mingus WorkshopのOslo公演のDVDを手に入れました。御大Charles Mingusの若々しい姿に加えて、Eric Dolphy、Clifford JordanそしてJohnny Colesというフロント、更にはDanny Richmondも参加したセクステットのライブを1時間近く楽しめます。どういう風にやるとあのような混沌と調和の世界が出現するのか、不思議に思っていたことが氷解とはいかないまでも、垣間見えた気がしました。(上記Art Farmer盤の探索中に、このDVDの新品中古を見つけて、「しまった」と思いました。)
    4. また、ファンの間で色んな話で盛り上がっている板橋文夫さんの南米・アフリカ公演のライブCD4枚と、その記録本一冊を手に入れました。本線ジャズから若干遠のかれた感のある板橋さんの「今やりたいこと」がよく伝わってくる内容で、ファンが騒ぐのも当然と納得しました。
    5. 今月は下旬に、あの名盤「Ballads/ John Coltrane」「Coltrane/ John Coltrane」に、ごちゃまんと新発掘の別テイクを入れた盤が発売されるということで、ますます猟盤にも熱が入る月です。今から、お金の算段をちゃんとしておかないと、大変です。
    6. 御茶ノ水に今まで知らなかった店を、新たに見つけて何度か通っていますので、メモしました。
    7. 今回手に入れたCDは、以下の通りです。
      • Davey Blue/ David Fathead Newman (High Note HCD7086、これは期待の新作です。Fatheadはごひいきのサックスで、Mr. Manri(http://member.nifty.ne.jp/mrmanri/)が克明なディスコグラフィーをアップされていなかったら、このサイトのThose Grrove Catsに取り上げたい位のファンです。これは最近のHouston Person制作シリーズですから、探しまくって、やっと渋谷でゲットできました。聴いてみると期待にたがわず、寛げるジャズで満足。これを、判り易すぎる、一本調子という人がいることは予想できますが、「そんなこと言わずに、楽しんだ者が勝ち」と思っています。Cedar Walton、David WilliamsそしてKenny Washingtonというリズムセクションに、余り聞かないBryan Carrottというヴァイブがゲストです。本人作で、Resurgence盤やLone Star Legend盤でも良い演奏を聞かせていたタイトル曲が良いのは当然でしょう。加えて、Duke PearsonのHow Insensitive盤で耳に残っていた「Cristo Redentor」という曲なんか、泣きっぱなしで、こういうUnpluggedな、というかAcousticな演奏は手放しで愛でてしまうNelsonなのでした。まぁ、Ray Charles Bandのメンバーだったんですから、聞かせどころは良く知っていて当たり前です。それにコロッと参る方もおかしいといえばそうなんですが、つまり「こういう演奏には、昔っから弱くてネ」と言うところです。)
      • Big Mouth/ Milt Jackson (Pablo OJCCD865、Milt Jacksonがヴォーカルや何かとやっているので、珍しくて手を出しましたが、やはり普通のジャズの方がこの人の良さがよく出るような気がします。)
      • Baroque Sketches + The Time and the Place/ Art Farmer (Collectables COL-CD6870、大騒ぎしたんですがショップに行く時間が取れずに一月近く経ち、店頭現品は軒並みなしになってしまいました。それでも挫けず、都内を駆け回ってやっとゲットした顛末は、上記したとおりです。データベースにはアナログが載っていますが、このCDで十分です。朝夕の犬の散歩のいい伴侶が入手出来ました。古い言い方ですが、このA面の良さは抜群です。)
      • Mingus Jazz Workshop Featuring Eric Dolphy (Vap VPBR1184、このグループのオスロにおけるライブのDVDです。一時間近くのモノクロ画像入りの生演奏の音が聴けました。音だけでも良い事は良いんですが、やはりたまに映像でみると、リーダーの指揮、各員の意思疎通の様子がわかって、為になります。元テープのよれで画像が歪むのも、御愛嬌ですか)
      • ジャンボ。オブリガード(ブラジル編)/ 板橋 文夫 (Mix Dynamite MD8A/B、ブラジルでの板橋 文夫の2000年のツアー録音2枚組。地元のミュージシャンとの交流で、ジャズ及びラテンものを題材にしている。一時の体調不良から完全に回復されて、益々元気のようで御同慶の至りです。見ての通りに、ブラジルでも中腰弾きの連発だったようです。それにかなり過激な演奏も入っているのに、聴衆に馬鹿ウケだったようで、「言葉は通じなくても、音楽は世界語だ」と再確認しました。なるほど、デビュー30周年記念行事ですか。)
      • ジャンボ。オブリガード(アフリカ編)/ 板橋 文夫 (Mix Dynamite MD8A/B、板橋 文夫の2000年のツアー録音2枚組の後編のアフリカ編です。自己レーベルのMix Dynamiteも活発に新譜を出し続けているようです。)
      • ジャンボ。オブリガード (竹内書房新社、板橋さんの南米・アフリカ公演の文字による記録。別冊でCDが付いていて、ジャケットやインレイも綴じ込まれているので、それらを自分で別途調達した空のプラケに入れると、ふつうのCDになってしまうという趣向です。本自体も、写真がカラフルで、文章も面白く、「そうか、今、板橋さんはこういうことをやりたいんだ」と納得できる仕上がりです。)
      • On the Sunny Side/ Paul Quinichette (Prestige OJCCD76、「Vice Pres(副大統領、Lester YoungがPresと呼ばれたことに対応した渾名)と呼ばれたことや、サイドメン物は持っていたが、リーダー作は持っていないので手が出ました。Curtis Fuller、John Jenkins、Sonny Red、Mal Waldron、Doug WatkinsそしてEd Thigpenという面子なので、ハズレはないだろうと見当をつけてのことですが、これが結構良い。良い買い物をしました。こういうのは聴いてみないと判らないから、やはりドンドン買って聴くしかない、と得心してから、「オイ、オイ」と自分でも呆れました。)
      • シンクロニシティ/ 中山英二 (Jimco JICC89580、独特の持ち味があるベースの中山さんのオリジナルで固めた盤。Dick Oattsのソプラノ、Peter Madsenのピアノと聴きどころがあります。中山さんは、いつもの調子で、元気のようです。一風変わったオリジナルが、日本的というか、エスニックで、新味がありますし、キャッチーな魅力を感じます。)
      • Complete Surf Club Sessions/ Art Pepper (Jazz Factory JFCD22835、Art Pepperの古めのライブの2枚組としか判らず、迷った末に、後で悔しがるよりはと買いました。開けてみると、Xanaduから出ているEarly Show/ Late Showであると判り、面白くない。外見からは判別が不可能。)
      • Sea Journey/ The Jesse Green Trio (Chiaroscuro CRD328、Urbie Greenの息子さんが、Gary Burton等とやった洋上ライブ盤。この洋上ライブの他の盤と共通した寛いだ雰囲気の中に、やはり「オット」と言わせるところがあり、楽しみました。Chick Corea作曲のSea Journeyと、御存知Yesterdaysなんかの展開は、唸ってしまいます。)
      • THe Olatunji Concert: The Last Concert/ John Coltrane (Impulse 31458-9120、今度出るという「Ballad完全盤」もどおせ買うことだし、ということでJohn Coltrane最後のライブといわれる1967年4月23日のギグの記録も買いました。もう、McCoy Tynerも、Elvin Jonesも手を引いた後の演奏です。最初の2曲は手も足も出ず、3曲目のMy Favorite Thingsに至って、成る程こういうことなのねと得心。)
      • This Is Uncle Al/ Jesper Thilo Meets Alvin Queen (Music Mecca CD3075、これは全く内容も判らないながら、つい手が出たデンマーク盤です。Jesper ThiloとAlvin Queen、そしてJesper Lundgaard (b)は知っていますが、Olivier Antunesなんてピアノは全く知りません。2001年9月のコペンハーゲンでの録音で、流石に音は良い。)
      • Live from the London House/ Coleman Hawkins (Jasmine JJASMCD2521、面子が誰か、とは何も書いてないけど、63年のライブ録音なので、ヒョッとしてと思って買ってみたら、想像どおりTommy Flanagan、Major HollyそしてEd Lockeと、「ジェリコの戦い」が入った名盤と同じ面子でした。でも放送音源で、その頃のラジオの雰囲気は伝わりますが、音が良いとは言い難いです。)
      • Stu Williamson (Bethlehem TOCJ62004、中古、先頃ドンと出たこのレーベルの復刻盤の中の一枚です。余り良く知らないので、先ずはこの辺から感触を確かめて、というところです)
      • Bigger and Better + The Many Facets of/ David Newman (Atlantic/ Rhino R2-71453、買って居なかった盤で、曲も良さそうなんで手が出ました。聴いてみると、正に寛いで聞くには打ってつけの、肩の凝らないジャズで、儲けものでした。)
    8. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。
    9. 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
    10. Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は次の分をメモしました。
    11. ホームポジションの軽量化を図りました。約30キロバイトにまで減量できたと思います。横幅は650ピクセルとなっています。
  • 2002.03.01
    1. どうということは無い事で、肉離れになってしまい、益々じっとしている時間が多くなり、色々と手持ち盤を聴き狂っている毎日です。春になれば、もう少し外遊びが増えて、体にも良いんでしょうが、今は一寸寒すぎますょ。我が地方では少し前に大きな地震があり、CDの棚から中身がかなり放り出されてしまったもので、それを元に戻しついでに聴き込んでしまって、暫し復旧作業は中断、と時間ばかりがかかって自分でも呆れています。
    2. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。
    3. 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
    4. Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は次の分をメモしました。
    5. 今回手に入れたCDは以下の通り。年度末近くで、兎に角出張が無くて、こんなものです。
      • Portrait in Music/ Vladimir Shafranov (澤野商会 AS020、Shafranovのピアノは、はしゃぎ過ぎず、静か過ぎずかと思います。コレが目に付いたので、聴いてみました)
      • Clifford Brown and Max Roach (Mercury PHCE4166、今更盤ですが、「プラス2」となっていて、「そうかこれにも発掘録音があるのか」と気付いて購入。)
      • Bird of Paradise/ George Arvanitas (965533、少し前から店頭にあって、どうするかなぁ、と考えていて、やはり購入。)

  • 2002.02.15
    1. 真冬ですねぇ。帰宅して、アンプと石油ヒータに火を入れてから晩飯にし、食後のお茶を飲んだら2階へ。ぬくもりの出てきた部屋で、先ず手始めににこれを聴いて、思いついて次のに架け替え、、、オヤ、オヤ、もう寝る時間ですか、という毎日です。
    2. 何か、週末になると雨模様になって、裏日本の方々には当たり前なのかも知れませんが、どんよりとした曇り空が続いています。でも、そうすると外遊びがメンドウなので、締めっ切りの隠れ家にしけこんで、次から次へと好演盤を聴きまくる、ということになるので、まぁ、良いか。
    3. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。
    4. 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
    5. Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は次の分をメモしました。
    6. 今回手に入れたCDは以下の通り。マイルスの古いのやコーニッツ等を入手しました。飛びっきり、というのは無かった感じです。
      • Complete Birth of the Cool (2CD)/ Miles Davis (Definitive DRCD11159、「クールの誕生」関連の諸録音を完全盤2枚組として纏めようということらしいが、この直ぐ下に載せたQunintet with Lee Konitzのものが入っていたり、あんまり初見の録音は無さそう。大体が48から50年位の録音です。オリジナルはアナログしか持ってないので、まぁ良いか)
      • Qunintet with Lee Konitz and and Sextet with Jackie McLean (Fresh Sound FSCD1000、McLeanが居るので手が出たんですが、52年録音ながら音は酷くなく、楽しめる。Lee Konitzとのセッションでは、John Lewis、Curley Russell、Max Roachが相方で、Jackie McLeanとのセッションではDon Elliot、Gil Coggins、Connie Hnery、Connie Kay等が参加している。Fresh Soundというレーベルが段々判ってきましたが、この人たちはしっかりした調査の元に系統的に、つまりダブリなどが出ないように、順次刊行していくというような几帳面な所はあまりなく、「エーッと。これで一枚出せるんじゃないか」なんて気楽にドンドン出すのかな、と思います。他のレーベルでの既発売ものや、驚いた事には自分のレーベルで出したことがあるものでも、気にせずに発売している気がします。ですから、海外のサイトにあるこのレーベルのカタログをみても、これとあれとは同じ音源だから、と買うほうがしっかりしていないと、ダブってばかりで参ります)
      • At Last/ Miles Davis and the Lighthouse All-Stars (Contemporary OJCCD480、53年に録音されて85年にC7645として発売されたものらしい。参加者は、Rolf Ericson、Bud Shank、Bob Cooper、Lorraine Geller、Howard RumseyそしてMax Roach。私家録音のテープの缶に「Crazy Sunday」とラベルが貼ってあったという代物。この盤もそうですが、OJC等の工場シールは開封しても接着剤がしぶとく残って「気持ち悪りぃー」なものです。でも、アノ接着剤の残滓は梱包用テープでチョンチョンと剥がすと跡形も無く綺麗に取れるというクダラナイことを、遅まきながら発見しました。)
      • Soft Talk/ Michel Graillier (Harmonia Mundi SKE333014、澤野ものです。Chet Bakerの盤で良い味を出していたので、この頃気にかけている人です。ベースのRiccardo del Fraとのデュオです。)
      • Song for Sonny/ Oleg Kireyev (COWI CDG24、ポーランドとロシアのジャズメンの真面目なジャズ。中々良いロリンズ系テナーですが、やはりもう一捻りがないとこれ以上の活躍はどうなんでしょうか)
      • Encounters/ Mal Waldron with David Friesen (Muse/ Sony SRCS9410、ピアノとベースのデュオ。Friesenが息子のために書いたMy Tobyが聞かせます)
      • Look out/ Phineas Newborn Jr. (Pablo VICJ60880、こりゃァ聴いた事ないなぁと期待したんですが、残念ながら、あまりピンと来なかったなぁ。相方はRay BrownとJimmy Smithです。)
      • Is That so/ John Hicks (Timeless ABCJ191、これは今の路線での良いトリオ物だなぁ、と感じました。さらに聴いて行くと「オヤッ」となって確認したら、データベースにSoftly as in a Morning Sunriseとして既戴の盤のダブリと判明。「Is That so」というんだから標題は違うし、ジャケットも違うし、更に邦題が「イェスタディ」だもんなぁ、と自分を慰めました)
      • Live at the Haig 1953/ Stan Getz and Chet Baker (Fresh Sound FSRCD8001、この頃この二人の古い吹き込みの発掘が盛んですが、これもその一つでSBM 20Bitだというのと、ジャケットが綺麗なので、とりあえず買ってみようという気になった。メンバーはこの二人に、Carson SmithとLarry Bunkerで、ピアノレス。録音がDick BockだからPacificかあるいは、ひょっとしてVerveかと資料を調べてみても、見当たらないのに録音がこの時期のライブにしては実に良い。そして演奏の緊密感、アンサンブルの妙そしてアドリブの見事さが際立っていて、飛び切りに良いので大満足。)
      • Mingus, Mingus, Mingus/ Charles Mingus (Impulse MVCZ42、これはこの人の大編成物の中では有名だが、手持ちはアナログなので20 Bit CDも聴いてみようと、、、)
      • The Real/ Lee Konitz (Atlantic AMCY1014、中古、Lee KonitzがAtlanticに残した3枚の中の一枚でライブ録音で、他のメンバーはBilly Bauer、Peter Ind、Dick Scott、そして一部にDon Ferraraというところ。Peter Indが楽屋でマシンを操作して、ステージに戻って演奏を開始するという録音方法らしいのを、後でKonitz御本人が切り張りしたという盤。切り張りだらけで、流れが途切れるのが珠に瑕だが、演奏は一級品で、持っていないので即購入)
      • Jazz Moments/ George Shearing Trio (Capitol TOCJ5318、中古、今も活躍中のようだから、中期の作品と言うのか、62年録音で珍しいトリオ物。ドラムスがVernel Fournierなのは良いとして、特にIsrael Crosbyというベースが珍しいので手が出た)

  • 2002.02.01
    1. パソコンが急に不調になり、画面が真っ暗になって困り果てました。それでも荒技で前回の改定は出来たんですが、結局メーカー無料修理で手元を離れ、やっと先日戻ってきました。さらに、ショップに行く機会が取れず、新規入手はゼロというヒドイ状態になっています。ということで、今回は下記の改訂のみとなります。
    2. おくてなもので、Mr. Manriのサイト(http://member.nifty.ne.jp/mrmanri/)で、今更のようにMP3のDLの普及ぶりに目を見張り、emusicというサイトなども覗きました。本線ジャズのところを見た限りでは、取り立てて欲しいものは無かったんですが、これからジャズを聞かれる方なら、先ずこの辺でDLしまくって、大体の当たりを付けられるのが手早いのか、と感心しました。無論、それで気に入ったら、やはり本ちゃんのCDを買わないとジャズの本当の良さは身に沁みない気はしますが、、、
    3. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。

  • 2002.01.15
    1. 例によって「塩鯖」さんを読んでいたら、何と、Art FarmerのThe Time and the Place盤の事が書いてあるので、オヤッとよく読んでみると、「2枚を一枚に組んだ」とあるので早速「Collectables」かと当たりを付けて、ネットでそのサイトをみると、ピン、ポーン。Baroque Sketches/ The Time And The PlaceがCOL6870として出たらしい。早速買いに行かなきゃぁ。
    2. もうお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、「サイト内検索」の試験提供を始めています。といっても、Googleで我がサイト内を検索できるようにしただけです。最初のページ、すなわちHome Page下端に入れてあります。入力ボックスにカーソルを当ててクリックすると、既入力の「ModernJazzNavigator」の後に半角が入った状態で、入力位置が出ます。Milesでも、Rollinsでも、ピアノでも、なんでも調べたいことを入力すると、Googleの強力な検索力で、その情報が載っている場所が出てきます。若干、他のサイトのが混じりますが、殆どが我がサイトのものです。「類似の情報は省略されている」と出ますから、そこをクリックすると、重複も含めてすべての断片が、網羅的に出てきます。Petruccianiなんてのは、検索すると、百以上出てきて、「そんなに書いたっけ」と本人もビックリです。今、色々と使い勝手を試しています。使えるようなら、常置します。
    3. 「この曲はこの人」百物語は、順調に進めております。今回は次の分をアップしました。また、100曲分の振り分けを大体終えました。
    4. Negro Spritual関連のジャズを続けて聴いていたら、いろいろ感じることがあったので、Hear Me Talkin' to Yaのセクションに、黒人霊歌 -- ジャズの根っ子そしてGospelsを掲載しました。黒人霊歌は、アメリカ音楽に大きな影を投げかけていますので、ご参考になれば幸いです。
    5. 今回手に入れたCDは以下の通り。まだしっかり聴いていないので、評価は書けません。
      • Robbin's Nest, Live at the Jazz Showcase/ Sir Charles Thompson (Delmark DE526、これはまた、ご老人の、でも21世紀録音だから聴いて見よう)
      • Eastern Rebellion/ Cedar Walton (Timeless SJP101、このグループも数枚持っているが、つい手が出てしまう。Naimaがあるみたい)
      • The Soul Route/ Milt Jackson (Pablo OJCCD1059、こんなの有ったっけ)
      • Crazy and Mixed up/ Sarah Vaughan (Pablo VICJ23568、この名盤は、アナログしかないので)
      • Movin' Wes/ Wes Montgomery (Verve 810-045、これも、ジャズ喫茶では散々聞かされたが、持っていなかったので)
      • Speak to Loneliness/ Terumasa Hino (East Wind UCCJ4023、板橋ものとして買う)
      • The Great Tokyo Meeting/ The Great Jazz Trio (East Wind UCCJ4010、これはアナログしかないから、、、)
      • Expression/ John Coltrane (Impulse MVCZ39、先頃、Live in Japanも買ったことだし、今までずっと買わなかったこれも、まぁ買ってみますか、ということで)
      • Live at Newport/ McCoy Tyner (Impulse MVCZ77、これは有名だが、手元には無かったみたいで、、、)
      • Mousse au Chocolat/ Berndt Egerbladh Trio (Sawano As017、前のが悪くなかったので、取りあえず)

  • 2002.01.01
    1. 新年おめでとうございます。本年もこのサイトを御贔屓に。
    2. 例によってエサ箱を漁っていてRedから出たChet盤(下のほうに掲載)を見つけて、「Chetは結構持ってるよ、もう好い加減にしよう」という陰の声が聞こえる中を、好きなEstateも入っているしと押し切って買いました。ところが聞いてみてビックリ、これが大当たりで、実に彼らしい良い演奏です。唄なしで、インストのみなのに、じっくり聴きに最適。「ウーン、困ったなぁ。Chetはまだまだ後を引きそうだな」と言うことに落着。早速データベースに入れました。
    3. Desert Island Picksのセクションに、けれやさんのDesert Island Pick's -- 「無人島は寂しい」を掲載しました。これは、ついさっきDesert Island Picks - BBSに投稿頂いたものを転載したものです。以前にお願いしていて、年内にはとおっしゃっていたものを、しっかり約束どおり頂きました。どうも、有難うございます。
    4. 年の暮れの大掃除中で書棚の整理中に、「こんなもんがあったんヤ」と目に止まった本を、そのまま座り込んで読んでいたら、コッピドク叱られてしまいました。しかし、「転んでも、只では起きんワイ」ということで、早速ですが、ジャズ・猟盤の書庫を始めました。面白いと思う方にとっては結構良い企画だと思いますが、「まぁ、そこまで研究する気は無いョ」という方のほうが多いでしょうねぇ。何かのお役に立てば幸いです。
      Jazz関係書では、次の物を紹介しています。
      1. 「モダン・ジャズ決定盤」
      2. 「Jazz Hero's Data Bank」
      3. 「ジャズ喫茶ベイシーの選択」
      4. 「ブルーノート再入門」
      5. 「ジャズ○○XX○○(今見当たりません)」(湯川れい子・大橋巨泉)
      6. 植草オジサンもの
      7. 平岡正明もの
      8. 殿山泰司もの
      9. 寺島もの
      10. 「私の好きな一枚のジャズレコード '88」(ジャズ批評社)
      11. ジャズ批評社もの
      12. Jazz CD/ LP/ AV Complete Databook
      13. モダンジャズ読本
      14. その他のSJ社もの
      15. 「直熱管アンプの世界」(佐久間 駿)
      そして、猟盤関係の本では、次のようなものを紹介しています。
      1. 「レコスケくん」
      2. 「音の書斎 -- あなたのレコード棚見せてください」
      3. 「猟盤日記」(戸川 昌士)
      4. 「コンプリート・ジャズ・コミック・コレクション」(ラズウェル細木)
      5. 「ハイ・フィデリティ」
      6. レコード・マップ
    5. Hear Me Talkin' to Yaでは、以下についてメモしました。
    6. 今回手に入れたCDは以下の通り。
      • Fontessa/ Modern Jazz Quartet (Atlantic AMCY1164、MJQの古典的な名盤で手持ちはアナログですが、)
      • The Two Sides of/ Jack Wilson (Atlantic AMCY1154、この人のピアノも、つい手が出てしまう。)
      • Wishes/ Kochi (East Wind/ Mercury PHCE2039、Steve Grossmanが居るので手を出したが、不得意な盤です)
      • At Capolinea/ Chet Baker (RED 123206、これ以上Chetを買ってどうすんのヨ、と思いつつ手が出て、これがまた大当たり。Estateが良いし、Michel Graillerのピアノがいいし、、、)
      • Dedication/ Duke Pearson (Prestige OJCCD1939、これは知らなかった盤で、HubbardやPepper Adamsが元気で、ニッコリ。OJC Limited Editionもの)
      • So What/ Miles Davis and John Coltrane (Stash/ Absord ABCJ13、これは元はブートかと思いますが、Milesが元気だし、John ColtraneがGiant Steps録音後の路線決定が明確になったオランダ・ライブ。音のことは言うまい、といっても良い方の録音)
      • Curtis Fuller and Hampton Hawes with French Horns (Prestige OJCCD1942、この面子で手を出さない訳には行かない盤です。OJC Limited Editionもの)
    7. Those Groovy Yearsのセクションで、「1961年に録音された好演盤」をアップしました。御存知のように、61年はBill Evans、John ColtraneそしてEric Dolphy/ Booker Littleにとって、大きな飛躍のあった年でした。この作業は、本当に自分の勉強になります。
    8. Piano Trio総ざらえのセクションで、新規の盤でここに収録し忘れていたもの10枚を追加して、310枚になりました。

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