ブロック・コード (Block Chord)
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ピアノの演奏で、テーマ旋律に沿って、各音よりも低い音域の音群を、塊として演奏する手法。
- Nelsonの受け止めとしては、曲のコード進行に従ったアドリブのように、各小節で支配的な和音の時系列的な連鎖とは異なり、曲を構成する個別の(全ての)音の時系列的な連鎖に着目してアドリブする手法なのだ、と思います(この部分は一寸自信なし^^;)
Red Garland
- ブロック・コード自体は、スィング期のビッグバンドでの、例えばブラス・セクションの編曲で採用されたりしていたようですが、モダンジャズということで言えば、Nelson等が一番最初に耳にしたのは、You're My Everything: from 'Relaxin' with the Miles Davis Quintet'でのRed Garlandのブロック・コードです。例のマラソン録音の最中なので、音調べや調整室からのアナウンスが入っており、Garlandが0分16秒からシングル・トーンでイントロを弾き始めます。直ちに「一寸感じ違うなぁ」と思ったMilesが、0分21秒に「ピィーッ」と口笛で制止し、「おら、おら、ブロック・コードだよ、ここは」と指示し、調整室のRudy Van Gelderに「よぉ、Rudyさんョ、ブロック・コードでやり直すから、、、」と告げます。すると、「へぃ、合点だ」とGarlandが、0分30秒あたりからブロック・コードで再びイントロを始めて、5分に及ぶこの素晴らしい演奏が生まれた、という、アノ有名な場面です。
- もう少しお時間があれば、さらに色々とここにメモしてあります。
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