ヴァーチユオーソであるOscar Petersonも、この手法では抜きん出ています。例えば、Night Train: from 'Night Train/ Oscar Peterson'では、最初っからこの調子の良い曲を、得意の饒舌気味のピアノで弾きまくり、それをRay Brownのブッ太いベースがしっかり支えて展開され、3分25秒辺からはブロックコードも交えながらの驚異のアドリブで名人芸を聞かせます。Chicago: from 'The Trio/ Oscar Peterson'でも、ライブゆえのサーヴィスもあってか、御当地ソングChicagoをうまく聞かせます。聞き覚えのあるイントロに続いて、テーマをフェイクしつつ、黒っぽいフレーズにブロックコードが絡んでいます。9分にも及ばんとする、正にヴァーチユオーソの面目躍如たる演奏に他なりません。
あの「クレオパトラの夢」でも、、、