アウトする
- ジャズの演奏は即興芸術といわれ、ある曲をその時に応じた変化を付けて演奏するのが魅力です。その変化が、過去のスタイルのなぞりでは無く、今までの埒外に飛び出すことを「アウトする」と形容します。
- ということで「アウトする」という表現を時々聴かれたことがおありでしょう。Nelsonは只のジャズファンなので大雑把に以下のように捉えていますが、正確には楽理的な説明が必要です。そういう正確なことを知りたい方は、例えばドナリー研究会等、実際に演奏する方が開設されている、その種のサイトを御覧下さい。Nelsonの場合は、話がどうしても大雑把な、感覚的な話になってしまいます。
Herbie Hancockを例にとって、、、
- ハードバップがかなり成熟してしまった1960年代前半に登場したHerbie Hancockは、その初リーダー作Takin' offでも、「スイカ売り人(Watermelon Man)」の演奏で、ノリの良いピアノを聞かせて、注目されました。その後、この新人はさらに新しい境地の開拓に努めて、旧来のジャズの様式を打ち破る感じで新鮮なジャズを聞かせるようになります。その典型が、Maiden Voyage: from 'Maiden Voyage/ Herbie Hancock'です。このMaiden Voyage(処女航海)は、今までにはなかったような感覚のジャズで、高く評価されました。そして、多くの若手の演奏に広まったこういう傾向に対して「アウト」という言葉がよく使われるようになったと、Nelsonは考えています。
- もう少しお時間があれば、さらに色々とここにメモしてあります。
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