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導入の経緯

  • 音楽を外出中にも聞きたい、というのはどなたにもある願望でしょう。Nelsonも、色々と模索をしてきました。
  • 音楽を録音するというのは、結構昔っからやっています。学生時代には、家にあったソニーのテレコ(昔はこういいました)に、好きな演奏を録音しておいて、下宿に入る時に再生していたことがあります。これが、録音の初体験です。長兄がテレコの自作をやっており、いわゆるライン入力と、テープヘッド入力のレベルが違うのをこの時に教わりました。その内、カセットの時代になったのですが、まだ Walkmanはありません。この頃でも、2トラ38(サンパチ)というのがまだありました。普通のテレコが、4分の一インチ幅のテープを4トラックで使い、毎秒19センチか9.5センチで流していたのに、これは2トラックで使った上で、毎秒38センチだったのです。情報量にして4倍という計算になりますが、メッチャ良い音がしていました。自分で生録(ナマロク)したり、僅かながらジャズの音源も市販されていました。これは、かなり録音音源に近い状態での録音再生が可能で、全く感嘆したものです。レコードは勿論、FMが貴重な音源で「エアーチェック」と称して、皆が録音したものです。その内にカセットも性能が向上し、TEACが独壇場だった市場に、ナカミチという恐ろしく高性能な機器が出てきて、愛用したものです。そしてWalkmanの登場となります。
  • Ubiquitous Jazzの嚆矢に当たるWalkmanは、実によく使い倒しました。外出時には、何本かカセットをウェストバッグに入れるのが、儀式となったのです。カー・オーディオにも使えるし、子供がラジカセなんてのを使い始めたりしました。その子供が、テープをNelsonのデッキで録音してくれ、と言ったのには驚きました。ラジカセで録再したのと、デッキで録音、ラジカセで再生するのとで音がまるで違うから、というのです。聴いてみると、なるほど言うとおりです。やはり、デッキのヘッドは違うんだ、と認識しました。それからCDが出て、MDが出て、となりますが、この頃から録音に熱意が失せました。マイ・コンピを作るメリットを余り感じなくなり、買ったCDそのままをDiscmanで聞くようになりました。娘は、それでもカセットやMDに入れていましたが、息子の方は「録音は手間が要るだけだ」といって、だからMD等はやりません。
  • これは結構面白い問題だと思います。外出時の暗騒音レベル、音源からの録音の手間、常用音質等をどう捉えるかということでしょう。マイ・コンピの良さは判っても、それだけの手間をかける必要があるのかは、意見の分かれるところです。
  • HDDによるMP3プレイァーは、また別のメリットがあります。兎に角普通の人のコレクション全部が持ち運べるのですから、話は別次元になります。そこそこの音質も維持できるとすると、転送する手間をどう評価するかということになるのでしょう。
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