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「Jazz Hero's Data Bank」

  • 「Jazz Hero's Data Bank」は、JICC出版局が1991年に刊行したもので、正にジャズファンのためのデータベースです。もう10年も前の出版物ですが、未だに類書が無く、何か調べたい時には欠かせない必携の書です。B5判、600ページ弱です、定価3200円でした。
    編集意図
  • 「Jazz Hero's Data Bank」 「人気ジャズメン達が残した数多くの録音を、どんな形で聴けるのか、入手できるのか、従来のディスコグラフィカルな情報に、最新のCD情報までをも加えて整理し、作品単位に写真つきで紹介」するというのが「まえがき」に書かれた本書の狙いです。背表紙に約5千枚を収録と書いてありますが、恐らくそれ位は軽く行っている筈で、実に労作です。編集後記に「ブート」の取り扱いについて書いていますが、「ファンの立場に立って、重要なブート盤は入れることにした」という決断は、大手出版社ながらレコード会社との揉め事をあえて回避しなかった点で、特筆すべき特徴となっています。編集には個人、レコード会社のほかに、ジャズ喫茶、レコード店も参加して、売っていないし、買えもしない珍盤までをも視野に入れた嬉しい本です。
    収録範囲
  • Cannonball AdderleyからLester Youngまで、ジャズの巨人を40人、以下の通りピックアップしています。
    • Cannonball Adderley
    • Chet Baker
    • Art Blakey
    • Clifford Brown
    • Ray Braynt
    • Donald Byrd
    • Sonny Clark
    • John Coltrane
    • Sonny Criss
    • Miles Davis
    • Eric Dolphy
    • Paul Desmond
    • Lou Donaldson
    • Kenny Dorham
    • Kenny Drew
    • Bill Evans
    • Tommy Flanagan
    • Stan Getz
    • Dexter Gordon
    • Red Garland
    • Grant Green
    • Johnny Griffin
    • Hampton Hawes
    • Duke Jordan
    • Wynton Kelly
    • Jackie McLean
    • MJQ
    • Hank Mobley
    • Thelonious Monk
    • Wes Montgomery
    • Lee Morgan
    • Charlie Parker
    • Art Pepper
    • Bud Powell
    • Sonny Rollins
    • Horace Silver
    • Wayne Shorter
    • Mal Waldron
    • Sadao Watanabe
    • Lester Young
    御覧頂ければ直ぐにお分かりのように、正にNelsonのレコード棚の仕切り板をそのまま見出しとしたような選定で、この40人の中にNelsonが嫌いな人は一人も無く、恐らくはそれぞれの人について数十枚の愛蔵盤があります。無論、ここに無い人で好きな人も一杯居ます。でもそれはこの本が、10年も前の出版物だから当然であり、編集時点の問題に過ぎないという気がします。そして恐らくは、Nelsonのこのサイトが短期間に15万件ものアクセスを頂いているのは、こういった嗜好が皆さんと合致しているからでしょう。それは取りも直さず、Nelsonを含む「ジャズ喫茶族」とでもいう方々の共通の嗜好なのだと思えます。そして、この書物の編集者も、どこに焦点をあわせるかを考えた末、上記のような選定をしたのだろう、と思っています。
    個別記事の構成
  • 個別の記事は、ジャズメンのポートレート、簡単なバイオ、そして個別盤の情報です。多い人の場合は、恐らく100枚近い盤が収録されています。情報としては、レーベルから録音月日まで必要なものは網羅しており、特に曲別の参加メンバー等はNelsonは省略していますが、流石に金を取るだけあって、しっかりと区別されています。原発売国での番号の他に、更にメンドウな国内発売番号も結構手間をかけて載せています。ただし、10年も経った今は、殆ど番号は変わっていますが、、、
    よぉやった
  • というような具合で、しかも紙情報ですから読みやすく、枕頭に置いて眠る前に一寸眼を通すのにこれほど格好の書物はありません。これだけの情報を出版するのに相当の編集努力が必要な事は、想像に難くないわけで、つまり編集協力者等の無償の、しかもジャズファンとしての参加があってこその刊行、と感謝しました。
    「さて、どうするかなぁ」
  • 無論、出張前夜に、明日は何を探すか、いくら携行経費を工面するか等を思案して、「明日の心積もり」を練るのにも最適です。

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