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「ブルーノート再入門」
「ブルーノート再入門」は、かの高名な
行方均
さんが編集されたもので、径書房から94年に刊行されています。標題で内容が丸判りですが、前書きには、「本書は斯界を代表するジャズ評論家、ジャズ研究家、ジャズ愛好家、ジャズ文豪、ジャズまんが家など15人によるブルーノートの小文集である」となっています。300ページ強で、定価は1900円でした。今は、この本は文庫で手に入る筈です。
執筆陣
このBlue Noteレーベルにこよなき思いを寄せる執筆陣として、行方さんは、以下の方をピックアップしています。
油井 正一
小川 隆夫
後藤 雅弘
茂串 邦明
Michael Cascuna
ラズウェル 細木
Peter Barakan
岩浪 洋三
悠 雅彦
中山 康樹
小林 径
花房 浩一
寺島 靖国
柴崎 研二
Blue Noteレーベルの魔力
「日本というのは、つくづく不思議な国だ」
と思わされるのは、こういう本を読んだ時です。米国の、それも余りメジャーでないジャズという音楽専門の、殆ど
個人的な嗜好
によってアルバム制作をしてきたマイナーなBlue Noteレーベルだけを取り扱って、こういう本が出るんですから。そういうローカルな話題を取り扱った本ですが、その内容は、正に飛びっきり上質、と言っていいでしょう、それぞれの方がBlue Noteレーベルに託した思いについて、その薀蓄を傾けておられます。これは取りも直さず、Blue Noteレーベルにはそうさせずには置かない
不思議な魔力
があるということだ、と思います、、、それもこれだけ多くのジャズファンに。更にこの本の末尾には、実にくだけた、というか言いたい放題の
座談記録
まであります。元来Blue Noteが好きな人は勿論、「そうでない人はそれなりに」満足されることでしょう。
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