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WHAT'S OLD (2002) |
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- 2002.12.15
- NHKの「ジャズの歴史」特番がいよいよ第2部突入で、先日はその初回はバップ誕生辺りと期待して、時間前にテレビの前にドッカと座り込みました。「まだ時間があるなぁ」と気付いて、チャンネルを回していたら、BS2の「新藤兼人」シリーズで「裸の島」をやっており、殿山タイチャンが出ていました。「オーッ、こらまた元気な頃の映画やなぁ。タイチャンもジャズが好きだったヨなぁ。でも、このおっさんの好きなフリージャズは、特番じゃあ、次々回位かなぁ」なんて思いながら、乙羽信子さんとの夫婦者映画に惹き込まれて、そのまま見入ってしまいした。ちょっと待てよ、「ジャズの歴史」を見るために階下におりて来たんだョ、と気がついたのが半時間以上たってからのこと。慌てて教育テレビにすると、もはや、バードとデジガレが、Earl Hines楽団で同じ釜の飯を食っていた時期にまで話が進んでおり、バンドが退けてからも二人で、色々とバップの萌芽に当たる活動をしていたという場面でした。「しもたなぁ」と後悔しながらも、「まぁ、ジャズ好きのタイチャンの映画を見ていたんやから、供養になったやろ」と気を取り直しました。この「ジャズの歴史」特番はKen Burnsの制作で、余勢を駆って、先頃数十枚に及ぶコンピ盤まで出して話題になりました。なかなか出来が良いので、たしか再放送もあるはずですから、ジャズファンたるもの是非御覧下さい。毎週金曜日の夜で、もう5回はあるはずです。
- 今年の年末年始は9連休だそうで、若い連中が「どないするねんな」と盛り上がっています。冬のボーナスが入ったら買いそびれた盤を買わなきゃァ、と狙いが付いているジャズのCDが数十枚ありますが、当然ショップで「つい手が出て」というのもあるでしょうから、百枚近くは買い込むことになるんでしょうか、、、「あな、恐ろしやぁーー」。、、、といっても、9日もあるんですから、十分に賞味する時間はある筈で、「やったるでぇ」と気分高揚してます。
- Those Groovy Introsでは、次の4曲をアップしました。
- Besame Mucho/ Art Pepper
- Lover, Come Back to Me/ Al Cohn + Zoot Sims
- Low Life/ Donald Byrd
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Lotus Blossom/ Kenny Dorham」と、「September of My Years/ Frank Sinatra」をアップしました。Lotus Blossom/ Kenny Dorhamは、お好きな方が多い演奏でしょう。September of My Yearsは、渋い唄です。
- Hear Me Talkin' to Yaで、今回はジャズ・サイトを持つことの御利益をアップしました。
- 101 Modern Jazz CD'sを、ABC順に加えて、年代順にも通覧できるようにしました。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。今回は、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- At Ease Live in Tokyo at Body & Soul/ Lars Jansson + Yasuhito Mori + Anders Kjellberg (Spice of Life/ Scandinavian Connection SIPC/SC0001。日本と北欧のジャズの架け橋、とかいう名目は兎も角として、スウェーデン在住のベーシストらしい、森さんがLars Janssonと組んだライブ盤です。)
- Those Kenton Days/ Art Pepper (Capitol/ Definitive DRCD11228。遅ればせながら、Art Pepperが録音した最初のアドリブが入っている「Harlem Folk Dance」等を収めた盤を手に入れました。これは1943年にStan Kenton楽団在籍中のことらしく、この盤全部がそのバンドの演奏でArt Pepperがアドリブを取っているものばかりを集めています。)
- Complete Live at Jorgies/ Wes Montgomery (Definitive DRCD11247。余りお目にかからない1961年のセントルイスにおけるライブ録音に、63年のスタジオ録音4曲を加えた盤です。)
- Complete Recordings with Lionel Hampton/ Wes Montgomery (Definitive DRCD11241。Wes Montgomeryは、「The Incredible Guitar of」でRiversideからデビューし、出世作「Full House」を出す以前に、Lionel Hampton楽団に2年程居たようです。その1949年から50年頃までの録音を編集した盤がこの2枚組です。)
- At Le Dreher/ Chet Baker (West Wind WW2137。またまた、悪い癖でChet Bakerのライブ盤に手が出ました。パリのクラブで1980年にやったギグの記録で、フルートのNicola Stilo等が付き合っています。4曲とも20分前後の長尺ものです。相変わらず少ない音数で、吹き過ぎではないスタイルで、こういう人が少なくなったなァと思いながら、じっくり楽しみました)
- 2002.12.01
- 素晴らしいピアノを弾くSir Roland Hannaさんが、亡くなられたようです。年に不満はないのでしょうが、もう少し活躍していて欲しかった方です。棚をチェックすると、この人の盤がーー枚ありましたが、やはり「From the Bottom of My Soul」が一番の御ひいきの演奏で、もう一度聴き直して、「惜しい方が亡くなった」という気持ちをあらたにしました。
- 更に加えて、Ray Brownの訃報も入って来ました。今様のペケペケしたベースではない、正統派の「ブーーン」と強力に唸って、バンドを下支えするサポートは、今では唯一無二のものでした。店頭で追悼盤として、晩年に専属していたテラークの盤、「Ray Brown, Monty Alexander, Russell Malone (Telarc CD83562)」を見かけたので、買いこみました。2002年3月録音というRay Brown最後の録音ということです。外見は特に変わったところは無く、「限定版ボーナスCD」というステッカーが貼ってありましたが、まぁ、余り気にしませんでした。帰宅後、開封する時にそれを思い出して、インレイの曲目を調べてみましたが、特にボーナス・トラックの記述はありません、、、と思ったら、中身が2枚組になっており、裏にもう一枚が隠れているのを発見しました。その一枚には、Telarcの既発売盤からの「Producer's Choice盤」として、Elaine Martoneが気にいっている10曲が収められていました。もう一度全体を見回しても、そのステッカー以外には特段の言及は無いようで、注意深い人しか事前には気が付かず、買って開けてみてビックリ、という趣向のようでした。どこにも記述が無いのでCD自体に印刷された情報を以下に書き出してみました。残念ながら、Nelsonとしては全て手持ち盤からの選曲ですが、でもセレクト盤は何かと便利で、重宝します。まぁ、そういう追悼盤が手に入った、ということで、良い思い出ができました。これらの演奏をお持ちでない方には、一枚ものの値付けで2枚手に入りますから、思いがけない棚ボタかも知れません。
- Tin, Tin Deo (From 'Bass Face', 1993. With Benny Green and Jeff Hamilton)
- CRS- CRAFT (As above)
- Tanga (From 'Don't Get Sassy', 1994. With Benny Green and Jeff Hamilton)
- En Estate (From 'Live at the Sculler's',1997. With Benny Green and Gregory Hutchinson)
- Bye, Bye, Blackbird (As above)
- Blue Monk (From 'Super Bass', 1997. With John Clayton and Christian McBride)
- St. Louis Blues (From 'Some of My Best Friends Are the Piano Players', 1995. With Ahmad Jamal and Lewis Nash)
- Lament (From 'Live at the Starbucks', 2000. With Geoff Keezer and Karriem Riggins)
- Get Happy (From 'Super Bass 2', 2001. With John Clayton and Christian McBride)
- Misterioso (As above)
- 訃報ばかりでは何なので、個人的なことですが、嬉しかったことを一つ報告します。Steve Grossmanが大久保のサムデイでやったライブ盤「Live at the Someday」を、やっと手に入れました。実にマッチョで、かつ素晴らしい演奏で、飛び上がりました。制作者によれば、楽器の調子が悪くって借り物だったとか、ブローを始めるとあまりに凄くって収録レベルをグッと抑えたとか、そんなことなど関係無しに、吹きまくり。全く爽快この上ありません。1曲目の「Impressions」から、いつもどおりの熱く、乾いたブローで、クレジットに「Impression」とスペルミスがあるのにも、目をつむります。
- 春頃に、さる方から「色んなイントロの話をしたら、面白いんじゃないか」というメールを頂き、ゴソゴソやっていたんですが、大体進め方が見えてきたので、新しいセクションとして、Those Groovy Introsを始めました。ジャズの格言に「名演に名イントロあり」というのがあります(そんなの、無いって(^^;)。イントロについてアレコレとメモしてみようという趣向です。初回は、次の5曲をアップしました。
- Autumn Leaves/ Bill Evans
- Black Is the Color of My True Love's Hair/ Nina Simone
- Dark Eyes/ Wynton Kelly
- Love Is a Many Splendored Thing/ 菅野邦彦
- 'Round Midnight/ Miles Davis
、、、繰り返しになりますが、このサイトは、本線モダンジャズの「全体像」に肉薄しようとしている、市井のジャズ親爺のサイトです。ジャズという生き物にド素人が幾分でも迫るために、今回手がける「イントロ談義」を含めて、曲・時系列などできるだけ色んな角度からジャズの演奏にアプローチするという、はなはだ稚拙な手法を採っています。ド素人ならではの「コケの一念、道に通ず」という作業です。丸々の無駄働きに終わることは無い、のでは無かろうかという期待があります。このサイトでは、そういう模索をこれからも続けてまいります。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Mighty Moe and Joe/ Hank Mobley」をアップしました。ジャズがまだ熱くって、やけどしそうだった頃の快演です。
- Hear Me Talkin' to Yaで、今回は「Julian Cannonball AdderleyがWes Montgomeryにビックリ」をアップしました。ちょっと古いお話ですが、念のためにメモしたものです。
- 101 Modern Jazz CD'sで、ABC順ではなく、年代順にもリストできないか、というご意見もあり、現在作業中です。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。今回は、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Lift Every Voice/ Charles Lloyd (ECM 1832/33。待ちに待ったロイドの新作2枚組で、ロイドとの初顔合わせも含めたGeri Allen、John Aberclombie、Marc Johnson、Larry GrenaiderそしてBilly Hartが付き合っています。今年の1月の録音で、ECM第9作目に当たります。)
- Left alone Revisited/ Archie Shepp and Mal Waldron (Enja CD9141。これも今年の2月の録音で、じぃさま二人だけのデュオです。)
- Simplicity + A Sign of the Tomes/ Joe Pass (Euphoria 183。60年代後半のパスの2枚をカップルした盤です。)
- Latin Tinge/ Cedar Walton (High Note HCD7099。Cedar Waltonの「ラテン味(Latin Tinge)」のトリオ演奏で、曲もラテンの曲が多く、Cucho MartinezとRay Mantillaというサポートで「気分です」。)
- Live and Unreleased/ Weather Report (Sony SICP 239/240。未発表ライブ録音から18トラックを選定した2枚組で、巷間評価が高いので野次馬根性もあって、遅ればせながら入手。イヤ、確かにすごい演奏ですねぇ。緊密感がある演奏ばかりな上、特にジャコパスの狂いぶりにはニンマリします。この手のジャズの良い聞き手ではないNelsonなので、あんまりよく判っていない筈ですが、心地よいスリルを感じます)
- Ray Brown, Monty Alexander, Russell Malone (Telarc CD83562。上記したとおり、Ray Brown最後の録音です。)
- Live at the Someday, Vol.1/ Steve Grossman (Someday SM1002CD。上記したとおり、Steve Grossmanの東京でのライブ録音で、豪放テナーの、この乾いた音色はいつ聴いても、降参です。)
- テレビで紅葉の名所を放映するのを見ていると、やはり学生時代をすごした京都に行きたくなります。授業をサボって、永観堂など東山をポクリ、ポクリ歩いたことを思い出します。先日も、公用で移動中に高速のサービスエリアに植栽された楓が、実に微妙な色づき具合で、思わず唸ってしまいました。先週末にモノした紅ジャケの燻製も、配った方から好評で、次は生ハムですか、、、
- 2002.11.15
- 先日は、スペインの「カタルーニャ州政府日本事務所」とかいうところから弊社に見学要請があって、その御一行に半日ほど付き合いました。移動の合間に、「ワシは、Tete Montoliuが好きなんじゃい」というようなことを言うと、「おぉ、お前は音楽が好きなんか。テテは、数年前に死んだけど、バルセロナでは知らぬ人とていない人気者だった。惜しい人を亡くしたもんだ。」と応えたその人の名前が、Pujolでした。知る人ぞ知るレーベル、Fresh Soundの社長、Jordi Pujolと同じ姓なので、「お前の名前は、スペインじゃァ良くある名前なのか」というと、「ウンだ。サッカーの名選手にもPujolというのがおるョ」と言われて、ナルホドと得心しました。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Antonio's Song/ Salena Jones」と、「The Legend/ Count Basie」をアップしました。「Antonio's Song/ Salena Jones」の方は、女声ヴォーカルで、ボサノヴァと来れば見当が付くよ、と言われそうですが、これがなかなかの出来なんで、よく聴きます。「Antonio」って誰かって、、、、クリックしてのお楽しみです。そして「The Legend/ Count Basie」は、ビッグバンドの楽しさ一杯の快演です。
- Hear Me Talkin' to Yaで、今回は「サブとロジ (Sustance/ Logistics)」をアップしました。「こころと技ージャズに進歩は不要」の続編みたいなメモです。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Boss Tenors in Orbit/ Gene Ammons and Sonny Stitt (Verve 549371。Gene Ammons and Sonny Stittの白熱のバトル盤として昔っから有名ながら、なかなか店頭では見付からず、手持ちがなかったモノです。先日再発を見つけたので、飛び付いて買いました。近頃お気に入りのVerveのMaster Editionもので、装丁も立派です。こういう風に、肩が凝らなくて、でもジャズが生活化している演奏には、眼がありません。)
- The Night Has a Southand Eyes/ Ronnie Scott and Sonny Stitt (Ronnie Scott JHAS614。本線モノでは評判が良い、Ronnie Scottでのライブ盤シリーズです。ここは、ソーホーの真ん中にあって、ストリップ小屋からの呼び声に抗して辿り着くだけの価値がある、くつろげるクラブです。そこでのライブは結構持っているんですが、どれもなかなかの盤ばかりだから、期待して買いました。いやァ、元気、元気)
- Three Stoies, One End/ Simon Nabatov (Act Music DICT24015。これは、ミズテンです。さて、アタリか、ハズレか。とっつきは悪くても、味のあるピアノです)
- Willie Jones III, Vol. 1 (WJ3 Jazz 1001。これも、ミズテン。しかし、本線ものの、実に痛快なジャズで、溜飲が下がります)
- そして、中古盤では、、、
- Look to the Rainbow/ Astrud Gilberto (Verve 81556、中古。つい、フラフラッと手が出ました。)
- Swings Easy/ Sarah Vaughan (Emarcy 514072、中古。1954年の録音です。後に有名になった小説家が修行時代に書きなぐったものに対する「若書き」という言葉がありますが、コレも初々しくて若書きといったところです。確かシナトラにも、こういう題の盤があったような気がします。)
- Trippin'/ Kenny Drew with Toots Thielmans (Baystate BVCJ2017、中古。Kenny DrewとToots Thielmansの共演ならば、間違いはないだろうということで買い込みました。この面子そのままで、来日公演もあったような気がします。Trippin'っていうのは、旅行のつもりかも知れませんが、どうも「ツッ転ばす」方に聞こえて違和感のある標題です。辞書でも、揚げ足を取る等の用例が多いようですから、、、)
- Salute, live aboard the Sovereign of the Seas/ Louis Bellson (Chiaroscuro CRD329、中古。大ヴェテランのドラムス、Louis Bellsonによる洋上ライブで、彼のこれまでの業績を賞賛する催しの記録になっている、2管編成の2枚組です。)
- Summer Serenade/ Benny Carter (Storyville 30XB265、中古。Benny Carterが、Kenny Drewを従えて、コペンハーゲンで録音した盤です。この人のつややかな音を聴くと、何故か粋な江戸っ子の遊び人を想起します。確かにリキは衰えましたが、流麗さはこの上なく健在で、心地よいジャズです。)
- Laughin' and Scratchin'/ Stan Tracey (Ronnie Scott's JHAS608、中古。この頃結構店頭でも見るようになった、Ronnie Scott'sでのライブ盤です。このクラブのハウスピアニストを長くやっており、他の盤でよく伴奏に当たっているStan Traceyがリーダーになったトリオの演奏はどんなもんだろう、と興味があって買いました。自分の盤では、モンクをやったりとか、「へェ、そんな面もあるんだ」と興味深く聴けました)
- Live at Shanghai Jazz/ Marian McPartland (Cocord CCD4991、中古。切れの良さがたまらない魅力のMarian McPartlandに、Joe MorelloとRufus Reidが付き合ったトリオ演奏で、しかもライブということで手が出ました。最近の録音の中では出色の出来で、何度も聴いてしまいました)
- 今年は、秋が無くて直ぐに冬、もう霜も降りたし、雪の便りもチラホラと、という感じですネ。またまた燻製の季節が到来し、先週は、牛タン4本と、ロースハム3本をでっち上げました。少し塩抜きし過ぎましたが、スパイスがよく効いて、スモークもしっかりかかって仕上がったので、楽しめました。しかし、シーズンの立ち上がりで、まだ段取りの勘が戻ってきません。この次には、去年は銀ジャケが腑に落ちなかったので、紅ジャケか、キングサーモンで冷燻を、と目論んでいますが、さてどうなることでしょうか。
- 2002.11.01
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Reflection/ Roy Haynes」をアップしました。この演奏は、Phineas Newbornのきらめくピアノも良いし、Roy Haynesの素晴らしいドラムスも堪能できるお気に入りです。
- Hear Me Talkin' to Yaで、今回は「無名の美:Roland Kirkと棟方志功」をアップしました。常に肉声で物語ることを身上としたお二人には、妙に親近感を感じるところがあります。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Live at Donte's/ Joe Pass (Pablo 2PACD2620。1974年に、西海岸のDonte'sでやったギグを2枚組にした盤です。この時期にJoe Passは、ここを根城にしていたらしく、そのギグをNorman Granzが聴いて感服し、自己のレーベルPabloの発足に当たって、迷わずこの人を専属にして、あの名盤「Virtuoso」を出した目に狂いはなかったことは、歴史が証明しています。一曲目が流れると共に、ドップリとこのジャズにひたってしまいました。近頃出色のお気に入りで、2枚組で全部聴きとおすと一時間位はかかるのに、続けて3回も聴いてしました(^o^)。こんなことは、滅多にありません。「ヤッパ、しっかりと買って、聴いてみなきゃァ」と、毎度の事ながら、意を強くしました。)
- Americans Swinging in Paris/ Slide Hampton (EMI France 539648。1969年のパリ録音で、Slide Hamptonがリーダーで、Philly Joe JonesやNHO Pedersenが参加しているカルテット盤です)
- Snap Shot/ Dusko Goykovich (Diskoton/ Substance BSCP30073。Dusko Goykovichの1980年代の録音の発掘盤です。、、、と思っていたら、数日後に別の盤とカップルした徳用盤が出ているのを見つけて、ガックリ。まぁ、世の中はそうしたもんでしょう)
- そして、中古盤では、、、
- Johnny Smith and His New Quintet (Roost/ Fresh Sound FSR-CD80、中古。ギターのJohnny Smithに、ヴァイブのJohnny Raeという組み合わせに惹かれてゲット。これはアタリです。それにしてもFresh SoundのCD番号というのは、どうなってるんでしょうか。FSR-xxxxCDと、FSR-CDxxxxとは、何が違うのか、サッパリ判りません)
- Hush A Bye/ Roland Hanna (What's New WN1001、中古。Roland Hannaが、我が中山英二とやったトリオ盤です)
- Rare Track Anthology/ Billy Bauer (Jazz Bank/ P.J.L. MTCJ1041、中古、名前は轟いているものの、あまり聴くことの無いBilly Bauerの貴重音源らしいのでゲット。これはアタリでした)
- Un Pianoforte per du Innamorati/ Renato Sellani (Juke Box/ Rearward RW112、中古。イタリー系のピアノにも、良い人が一杯いますが、この人のもその内の一人です。)
- Love Letters/ Manhattan Trinity (M & I MYCJ30121、中古。Cyrus Chestnut、George MrazそしてLewis NashをメンバーとするManhattan Trinityは、実に堅実なピアノトリオですが、少し面白味に欠けるかなぁ、という面があります。この盤ではどうなのか)
- Renato Sellani Trio per Bruno Martino; Trilogia Italiana Vol.2 (Philology W202、中古。イタリアの作曲家、Bruno Martinoと来れば「Estate」ですが、それも含めてこの人の色んな曲を聴かせてくれます。)
- The End of a Love Affair/ One for All (Venus TKCV35095、中古。今流行りのジャズメン達の演奏です。David Hazeltineが、キラッと光るフレーズを聴かせています)
- The Trio 1994/ Milt Hinton, Bob Rosengarten and Derek Smith (Chiaroscuro CRD322、中古。またまた船上ライブシリーズを買っちゃいました。Milt Hintonも気になりましたが、Derek Smithに目を付けたというのがホンネです)
- Left Bank Encores/ Gene Ammons and Sonny Stitt (Prestige PRCD11022、中古、Gene Ammons and Sonny Stittの組み合わせなら、自動的に買いですが、これはライブ盤なので、文句無しにゲットしました。いやまぁ、スゴイ、スゴイ)
- You'd Be so Nice to Come Home to/ John Haible (Invisible Music 番号なし、中古。商売っ気が無いのか、番号無しで出ているトリオ盤です)
- Outstanding/ Guido Manusardi Trio (Splasc(h) CDH512、中古。オリジナル中心のGuido Manusardiが、知っている曲をやってくれているのでゲット。ライブ盤でした)
- Solidarity/ Gerry Wiggins Trio (Concord CCD4706、中古。その渋い持ち味で知られているGerry Wigginsの新し目の録音です。「難しい事をやろうとは思わなかった。いつもやっている曲を、いつも通にやったんだ。聴く人皆に、我々が何をやっているかが判るような、そんなジャズをやったつもりだ」ということですが、なかなか言えませんねぇ、こういうことは、、、演奏も実に素晴らしいです)
- Chris Connor + He Loves Me, He Loves Me not (Atlantic/ Collectables COL-CD6239、中古。この頃ごひいきのCollectables再発ものの一枚です。50年代半ばの女声ヴォーカルの良さがよく判る好演盤ですねぇ)
- Alive/ Grant Green (Blue Note 25650、中古。標題どおりに、1970年の東海岸でのライブ盤です。聴いてみてヘキエキするほどの「どファンク」な演奏で、こういうのをしっかり楽しめるだけの体力をつけなきゃァ、と肝に銘じました)
- Bewitched/ Eddie Higgins Trio (Venus TKCV35093、中古。趣味のいいEddie Higginsに目をつけた復活盤です)
- The Last Great Concert/ Oliver Jackson (Nagel Heyer CD63、中古。ドイツで、ガチガチの本線ジャズを盛り立てているレーベルの盤です。「The Last Great Concert/ Oliver Jackson」という標題ですから、日本でも暫く活躍した、あのOliver Jackson最後のライブ録音なんだろう、と見当を付けて購入しました。欧州にありがちな、本線一辺倒のジャズで、「いやぁ、真面目にやってんなぁ」と感心しました)
- Horace-Scope/ Horace Silver (Blue Note CDP84042、中古。Horace-Scope、Horoscope、手相という連想によるジャケットで有名な盤です。)
- I Love Bebop/ Roland Hanna (RMI/ DIW 412、中古。Roland Hannaがベーシストの青森さんとやった盤です)
- Jimmy Smith Trio + Lou Donaldson (Blue Note TOCJ1610、中古。TOCJ1610という番号を見ただけで、判る人には判る「発掘もの」です。30年近く埋もれていた、Jimmy Smithが最も多忙だった時期に、「まだこんなのも録音してたの」という演奏です。つくづく、Alfred Lion社長というのはトンでもない人だったんだなぁ、と驚きます)
- Plays the Blues, Live at the Domicile/ Mal Waldron (Enja CD2002、中古。1971年に、ミュンヘンはドミシルでライブ録音されたトリオ盤です。)
- Autumn Mood/ McCoy Tyner (Laselight 17121、中古。McCoy TynerがClaudio Rodittiを迎えて1991年に自己のトリオと録音した盤です。これはアタリ)
- Blue Bossa/ Tony Lee Trio (Lee Lambert/ Norma NOCD5608、中古。全然名も知らないピアノですが、ノーマですから大ハズレはないだろう、ということでゲット。)
- Orquestra Taller de Musics de Barcelona/ Tete Montoliu (Justine 72、中古。1981年録音の大編成バンドとの共演盤です。バンドに遠慮せずに、しっかりと弾いていて、その元気ぶりにニンマリしました)
- Trust in Me/ Houston Person (Prestige PRCD24264、中古。「Chocomotive」と、「Trust in Me」という1967年録音の旧盤をまとめたもので、Cedar Walton、Paul Chambers、Alan Dawson、Lenny McBrowne他の面子が付き合っています。)
- 親戚の結婚式で帰阪したついでに、先年修復なったばかりの室生寺五重の塔を拝観してきました。朝まだき中にキタのホテルをチェックアウトし、始発の電車を乗り継いで行くと、大和八木を過ぎた辺りから山間に入ります。長谷寺を過ぎる頃から、気持ちが落ち着いて来るのを感じました。室生寺大野の駅に着いても始発バスまで一時間もあったのですが、折り良く来たタクシーを捕まえることができました。着いてみると拝観開始までは時間があり、地元の方が集落の草刈奉仕に三々五々集まってきて、朝の挨拶を交わされている、、、なんてノンビリした中で、少し時間をつぶしました。境内に入り、歩を進めて行くと、寺役の方が堂屋の蔀戸を順番に開けて、お灯明に火を入れていく物音が、静けさの中から聞こえてきます。でも、その音自体が似つかわしく聞こえ、違和感はありません。五重の塔前の石段から塔を見上げると、やぁ、お元気のようです。修復したばかりだから、正に「・丹よし」でケバケバしいのかと覚悟していましたが、地味な彩色仕上げに加えて、辺りに心を乱す邪魔ものが無いことも相まって、シックリと気持ちが落ち着いていました。台風で杉が倒れて第3層以上の層は大破、と聞いていましたが、色々と苦労されたんでしょう、「どこが壊れたんかいなぁ」と怪訝に思うくらいに見事な修復で、嬉しくなります。軒裏の白塗りが、心なしか、以前はもっと枯れていて、塔全体の紅ガラ塗りとの対比が、もっとクッキリして居た気がしましたが、記憶違いでしょう。相変わらず、塔の紅白と緑青の色、杉や高野マキの深緑と木肌のこげ茶、空のアオ、という単純ながら、絶妙な色加減でした。加古隆さんの、あの綺麗なピアノソロでも聴きたくなりました。いやぁ、眼福、眼福。まだ紅葉には早い季節でしたが、良い旅をしてきました。(無論、LPコーナーや、Disc J.J.等で数枚拾ってきました(^o^)
- 2002.10.15
- さる中古店で、Blues Walk/ Lou Donaldsonが20万円を超える値付けで出ていて、店主さんとその盤について、少し話が盛り上がりました。それはモノの美麗盤で、「まぁ、相場はこんなもの」だそうです。Nelsonのお宝盤は、ステレオ・シール付きだと言うと、「アッ、それはもっと安いですね」と一蹴されました。何でも、「ジャズのオリジナルはモノでないと駄目」とのことです。この辺の感覚は、よく理解できません。別に売るわけじゃァないからどうでも良いんですが、モノ音源の擬似ステレオ化盤であるなら兎も角も、「元の音源がステレオで録音されていても、モノラル盤の方が良い」とは、どういうことなんでしょうね。若干偏執狂的なきらいも感じられ、Nelsonの理解を超える世界でした。
- Keith Jarrettの新盤2枚組、「Always Let Me Go, live in Tokyo」(ECM/ Universal Classic and Jazz UCCE 1022/23、10月9日発売?)が店頭に並んでいたので、早速買い込みました。2001年4月の東京での公演を収録したもので、公演自体は新旧のスタイルが混じったものだったようですが、この盤は、先の「Inside out」に続く流れの中で、全部がオリジナルという構成です。あの、長きにわたる「Standards」期を経たKeith Jarrettというか、この3人が聞かせる新境地には、興味津々です。まだ封を切ったばかりで、「3人がてんでに好きなことをやっていて、気持ち良さそうだなぁ」というのが取敢えずの所感です。もう少し聴き込んでから、データベースに入れるかどうか等を判断します。
- ひょんなことで、ここ数日は一人暮らし。ここぞとばかりに大音響で聴きまくりましたが、「やっぱ、ある程度音量があると、ジャズは最高」と再確認しました。例によって、キレイ系のEddy Higgins等を禁断の大音量聴きにするという暴挙もしました。イヤ、もう凄いのなんの、ブラッシュがバンバン唸って、こたえられません。アレコレ考えたりしながらの「ながら聴き」も良いんですが、たまには精神統一してしっかり聴き込むことも大事、と今更ながらに痛感しました。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Buster's Tune/ David Fathead Newman」をアップしました。この演奏は、ジャズの楽しさが全開の、実に元気が出てしまう快演です。サックスのブッとい音も良いし、きらめくピアノも良いし、ビッグバンドのドラミングの素晴らしさも堪能できます。
- どこでもジャズで、今回は「正統派「ノーマル聴き」」をアップしました。つい面白いのでランダム聴きのことばかり書いてきましたが、実はアルファベット順に演奏を聴いていく、正統的な「ノーマル聴き」の場合も、なかなか面白い発見があります。そして、良い年をして、あろうことか、「John Coltrane一気通貫」なんて、賢い人ならやらない馬鹿をやっちゃいました。
- 、、、てなことで、Hear Me Talkin' to Yaでは、今回は、、「John Coltrane一気通貫」についてメモしました。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Always Let Me Go, live in Tokyo/ Keith Jarrett (ECM/ Universal Classic and Jazz UCCE 1022/23。Keith Jarrettの新しい路線での東京公演のライブ盤2枚組。早速買い込んで、聴いています)
- I never Went away/ Carol Sloane (High Note HCD7085。High NoteレーベルからCarol Sloaneですか、と頭を傾げました。更に、2001年6月の録音ですが、Rudy van Gelderではありません。でもアレンジがNorman Simmonsで、しかもあまり聴いたことの無い曲ばっかで、何か面白そうだ、と判った所で買い物籠に入れました。)
- Battle Stations/ Eddie Lockjaw Davis and Johnny Griffin (Prestige OJCCD1085。「Battle Stations」という標題で食指が動き、更にMinton Houseでのライブ録音が追加というところで、手の中に握り締めました。ピアノが、Norman Simmonsと、Junior Manceですし、ヒッチャキになって吹きまくっていて、爽快この上ありません。)
- Straight ahead/ David Fathead Newman (Atlantic/ Collectables COL-CD637。Fatheadの旧録音の再発ですが、ピアノがWynton Kelly、ベースがPaul Chambers、ドラムスがCharlie Pershipというところに賭けて、買い込み。ウーン、今ひとつか)
- そして、中古盤では、、、
- Jackie McLean and Co./ Jackie McLean (Prestige OJCCD74、中古。懐かしい今更盤ですが、アナログしかないなぁ、と気付いて入手。初々しいマックが眩しいです)
- Songs We Know/ Fred Hersh + Bill Frisell (Nonesuch 7559-79468、中古。昔からの名曲を並べていますが、デュオというのは「二人の会話」という印象が強く、「それで、どうなってるんだろう」と興味を持って入手。色々とワルサをしていて、そこが面白かったです)
- Live at the Montreux Jazz Festival/ The African Jazz Pioneers (GMP Blue Chip/ Quatro Jazz QTCY1037、中古、不思議な浮遊感があるリンガラを演奏し、それにまつわる凄いサイトも持っている甥っ子の影響もあって、アフリカへの関心はありますから、こういう盤も聴いておきます。やっている曲の殆どが、どうやらルムバらしく、リンガラで聴き慣れているので、聴きながら自然に体が揺れ始める。こういう単純、というと失礼ですが、でも簡単なリズムほど、乗ってしまうと手が付けられないという好例のようなノリノリの数十分を楽しめました。いやぁ、ホント、凄いの一言です。)
- Further Converstions with Myself/ Bill Evans (Verve 314-559-832、中古。マスターエディションになっての登場なので入手。前作の「Converstions with Myself」の続編で、今度は3ピアノではなく、2ピアノ仕上げのオーヴァー・ダビング録音です。和声、に特異な感性を持つ人ならではの作品ですが、今まで持ってませんでした)
- Out of Nowhere/ Chet Baker (Milestone MCD9191、中古。「又かよぉ」と言われそうなチェットものですが、「故郷Oklahomaでのライブだからなぁ」と、変な理屈を付けて(^^;)手を出しました。しかし、故郷の町でくつろいでいるのか、実に気持ち良く吹いていて、良い演奏です。まぁ、音は良くないですが、そんなことはこの際忘れて、、、)
- Silvering/ Louis Smith (Steplechase SCCD31336、中古。標題でもお分かりのように、「Horace Silverバンドにいた頃の曲を採り上げてみました」盤です。この人は「音楽教育で飯を食って、演奏は趣味」という路線でやっていますが、時々入れる盤が結構渋くて、しかもハートがあって、ハズレがありません。聴いてみたらアタリで、けれんみは無いけど、手固く、真面目に良い演奏ばかりです)
- Red Clay/ Freddie Hubbard (CTI/CBS ZK40809、中古。これは確か突き刺すようなトランペットが聞けた筈、とデジタル版も聴きたくなりました。CTI第1作で、しかも結構評判も良かった盤です。脇は、Herbie Hancock、Ron Carter、Lenny WhiteそしてJoe Hendersonです。聴き直しても、聴後感が爽快この上なくて、調子の良い時のこの人はやはり良いですねぇ。)
- Collector's Item/ Miles Davis (Prestige OJC20-71、中古。この頃ショップでよく見かける西独製20ビットリマスターのデジパック盤です。シリーズの味見ということもあるし、手持ちはアナログしかないし、名演の「蛇の歯」があるし、ということで入手。)
- Jazziza/ Aziza Mustafa Zadeh (Sony SRCS8542、中古、これは、アゼルバイジャン出の女流ピアニスト・ヴォーカルの盤です。ジャズの本線を行く曲ばかりを取り上げており、今までのオリジナル曲中心の構成とは全く異なる制作意図の盤で、その上Toots Thielmansおじさんが付き合っているというんで、手が出ました。でも、やはり以前の作品でも感じましたが、ノリが今一つジャズのとは違っていて、独特、意欲的とは言うものの、落ち着けませんでした。)
- 2002.10.01
- よくCDを買いに行っていた水戸市内のショップのオーナーが、少し前に引退されたと思っていたら、郊外の美和村、国道沿いの「道の駅」の傍で、「ジャズも聞かせるコーヒー・ショップ」を開かれてたので、先日覗きに行ってきました。昔っからの念願で、「レコード屋さんとジャズ喫茶がやりたかった」んだそうで、前者はやったので、今度は後者を手がけたそうです。「ジャズも聞かせる、、、」ということで、ガンガン鳴らすのではなく、バックに聴こえる程度と、音量は抑え目です。それでも、何でも深く突っ込む人柄そのままに、何とタンノイ・オートグラーフ、JBLオリンパスそしてローサー・アクースタという世界3大名器を、日替わりで繋ぎ代えて聴かせるとか、店内を時計や陶磁器のコレクションで埋め尽くすとか、やりたいことをやったお店になっていて、こちらも「気分が良いでしょう」、御本人も「これがやりたかった」と話に花が咲きました。店の脇には、一人で建てたというオーディオ工作室があり、数十種類の機器が所狭しと並ぶ中で、Altec 604Eの平面バッフル(1 X 2m大)が威容を誇っていましたし、もう一棟にはミニがチューン・アップ中という、まさに「したい放題」を全開にしておられました。辺りは人家もまばらなので、「毎晩、閉店後は、鳴らしまくり」という羨ましい環境でした。まぁ、「我々世代の、老後の一つの典型かな」とカミサン共々、深く感じ入った次第です。開店祝いに、ダブリもののCDを十数枚置いてきました。そう言えば、ステサンの最近号によれば、一関ベィシーの菅原さんも還暦祝いをされちゃったとか、、、
- 最近発見した事ですが、散歩しながら聞くジャズでは、「Somethin' Else」の「枯葉」のテンポが最もシックリ来るようです。これを聴きながら、少し体重を前に掛け気味で、ズン、ズン、ズン、、、とハミングしながら歩くと、妙に元気が出てきます。健康維持のための有酸素運動を意識した速めの散歩に、この演奏のテンポがピッタリです。この粘っこいSam Jonesのビートが、「ウォーキング・ベース」の典型的な形という事でしょうか、、、
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Cristo Redentor/ Donald Byrd」をアップしました。この演奏は何か心に屈託がある時などに耳に入ると、しみじみ聴いてしまいます。夜寝る前などに聴くと良い眠りが得られそうな、そんな心安らかになれる演奏です。作曲したDuke Pearson自身がそういう心境で書いたこともあり、また演奏するDonald Byrdもそういう意図をしっかり踏まえて詠唱しています。「まだ聴いたことが無いなぁ」という方がいらっしゃれば、是非お聴きになるべきジャズの名演の一つです。趣味に損得はありませんが、先ず損はしない買い物ですから、、、
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Fine and Dandy/ Hod O'Brien (Fresh Sound FSR5036CD。ホッドの新盤です)
- A Special Alliance/ John Bunch (Arbor ARCD19272。「いやぁ、これは、これは」と迷わずにサッと掴み挙げた古手のピアニストの最新録音です。)
- そして、中古盤では、、、
- When I Was at Aso-Mountain/ Elvin Jones introduces 田中 武久 (Enja CRCJ1030、中古。大阪で活躍する田中さんの2枚目のアルバムです。何度か共演したことがあるElvin Jonesが、この機会に付き合った上に、自分で手配してEnjaから発売させてしまったんだそうです。初めての面子相手に、田中先輩も頑張っています。テクを見せびらかすというタイプではないですが、そこここに只ならぬフレーズが散りばめられていて、「へぇ、凄いんだ」とElvin Jonesがわざわざ紹介の労をとった気持ちが判りました。Cecil McBee(シーシル・マクビー、と発音するとか)のベースが、何とも驚嘆する程の素晴らしい活躍です。)
- Landmarks/ Donald Byrd (32Jazz 32080、中古。ダブリに気を付けて買わなきゃぁと思っていますが、こういうコンピものは正体が判らないけど手が出てしまいます。殆どはLandmark盤で手持ちでしたが、まぁ、仕方ありません。この盤を聴いたのが契機で、「Cristo Redentor/ Donald Byrd」をアップしました。)
- Vocal Ease/ Eddie Jefferson (32Jazz 32123、中古、ヴォカリーズの元祖と言って良いEddie Jeffersonのコンピもので、タイトルがヴォカリーズを洒落て「Vocal Ease」となっているので、買っちゃいました。音源は、Museです)
- The Carnegie Hall Concert/ Stan Getz and Joao Gilberto (Jazz Door 1221、中古。聴いてみたら、二人の共演はあまりなく、それぞれのバンドでやっていました。)
- Revelation/ Dexter Gordon Quintet (Steeple Chase SCCD31373、中古。Dexter Gordonが、大の仲良しのBenny Baileyと組んだクインテットもの。リキの入った良い演奏で、思わずニンマリしました。)
- I Remember You, The Legacy Vol.2/ Chet Baker (Enja ENJ9077、中古。制作のWinckelmannが、伝説シリーズの企画を立て、わざわざオクラホマの家族にまで会いに行って、発売許可を得たという。その第2巻に選んだのが、このカフェ・モンマルトルでのライブ録音です。コレ聴いたら、第1巻も欲しなりまっせェ。でも、音は良くない)
- サイト立ち上げの頃に、Nelson's Databaseのかなりの部分を全部大文字で作ってしまい、やはり大小交じりのほうが読みやすいと、後悔しています。テキスト処理ソフトで、全大文字を的確に大小交じりに変換してくれるものが無いか、随分前から調べていますが有りません。接続詞や前置詞を全小文字にするという趣味(^^;)もあるので、語の先頭を大文字にするか、しないかの判断には人間の介入が不可欠のようです。ここまでデータが大きいと、とても全数チェック、必要に応じて変換、なんてとてもじゃないですが、出来ません。
- 2002.09.15
- 9月8日の3チャンネル「日曜美術館」が、好きな絵描きさんの一人であるルネ・マグリットを採り上げていました。そうしたら、Kenny Burrellの右に掲げた盤が使っているパロディ・ジャケットの元絵が出ていました。早速、記憶の新鮮なうちに確認しようと、件の盤を2階に行って探し出してきたのが、これです。これは、「Twofer」という廉価盤2枚組の説明に使ったものです。マグリットが描いた絵そのものは、少しこのジャケットとは構図が違いますが、「思わずパクリたくなるよなぁ」とカミサンと話し合いました。注記にも書きましたが、このデザインはパトナムというイラストレーターのもので、「All Day Long(日がな一日)」と「All Night Long(夜は夜もすがら)」という2枚の盤の合冊である事から考え出したパロディ−で、しっかりと「With Apologies to Rene Magritte」と断っています。余談ながら、Red Garlandにも「All Morning Long」という盤があり、この3枚ともブローイング・セッションものであるので、標題を揃えた3部作となっています。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「What's My Name/ Sonny Rollins」をアップしました。この演奏はSonny Rollinsの陽性の気質と、ジャズ・アドリブの極致を極めたが如実に現れた、何とも爽快な演奏です。この時期のSonny Rollinsの、ジャズを演奏する事の楽しさを何のてらいもなく謳歌するような、無心に感興に身を任せているような、筆舌に尽くしがたい素晴らしさが味わえます。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Wiggin' with Wig/ Gerald Wiggins (Dig/ Blue Moon BMCD1609。あんまり作品のないWigginsのトリオ盤で、こういうDig/ Blue Moonなんてレーベルのは、見かけた時が買い時です。標題に合わせて、トリオの面々がバッハのようなカツラ(Wig)を付けてポーズしています。聴き通して驚きましたが、なかなか優れたピアノトリオ盤です)
- About the Blues/ Julie London (Capitol 38695。悩殺オバサマのブルース集ということで入手。)
- Stretching out/ Red Garland (Prestige PRCD24272、Garlandの「Satin Doll」と「Lil' Darlin'」の合冊盤です。スタジオ録音とPreludeでのライブが程よく按分されていて、おくつろぎトリオが満喫できます。)
- Do the Bossa Nova with + My Kinda Groove/ Herbie Mann (Collectables COL-CD8245。ジャズに入門したばかりの学生時代に、マンを結構聴いていて、「Do the Bossa Nova with」などもアナログを大事に持っている盤です。サイドがBaden Powell、Sergio Mendes、A.C. Jobim等々と豪華で、しかも本場の雰囲気を持ち込んでくれています。My Kinda Grooveは、もっとジャズよりの演奏です)
- Meditations/ Elmo Hope Trio (Prestige OJCCD1731。PrestigeのLimited Editionシリーズは見かけたら買う事にしていますが、これはまたElmo Hopeで、Prestige LP7010の復刻のようです。けれん味等全くなく、でもしっかりバップピアノの本線を歩んでいる事がわかる味わい深い演奏ばかりです。Nelson的には、余りオリジナルが無く、小唄が多いので歓迎盤です。これは、良い買い物でした。)
- Moody's Mood for Love/ James Moody (Argo MVCJ19012。ガレスピー・バンドに欠かせないJames Moody、その人の代表作ですが持ってませんでした。本邦初発売、世界初CD化ということもあり、買い逃せません。Johnny Colesおじさんも居て、なかなか聞かせる盤でした。売り物の「I'm in the Mood for Love」の替え歌は、本人ではなくEddie Jeffersonが唄っています。)
更に、中古盤にも目配りを忘れずに、、、
- Blue Flame/ Shirley Scott and Stanley Turrentine (Presitige VICJ60041、中古。いわゆる蜜月時代、と言うかオシドリ夫婦期のShirley Scott and Stanley Turrentineの共演盤の一枚。Shirley Scottの場合は、同じオルガンでも、ギターは入らず、ベースが付き合うスタイルです。そして、Stanley 'the Man' TurrentineのBoss Tenorとのやり取りを楽しんでください、という趣向。)
- The Happy Jazz of Ossie Johnson (Period/ Bethlehem TOCJ62095、中古。渋いドラマー、Ossie Johnsonは、Hank JonesそしてMilt Hintonと組んで一時は当代随一のリズムセクションと呼ばれた事もある名手です。歌も唄うそうですが、ここでは、ドラマーに徹して、サポートの妙を聞かせてくれます。)
- Mingus, Mingus.../ Charles Mingus (Impulse UCCI9039、中古。この見開き紙ジャケに弱いのは、アナログ世代ゆえかと思いつつも、アナログがあるのに手が出てしました。Dolphy、Ervin時代の、まぁ傑作ですね。)
- The Blue Note Years: Vol.5 'The Avant Garde' (Blue Note 96384、中古。このシリーズは見つけ次第買っていますが、暫く聴いた後はカーステのチェンジャーに移してしまいます。なかなかのコンピなのです。)
- A Touch of Pepper/ John Young (Cadet UCCC9017、中古、これもまた世界初CD化という文句に釣られてゲット。)
- Take Five/ Carmen McRae (CBS SRCS9370、中古。最近「Take Five」についてのメールを貰ったこともあって、Carmen McRaeのヴォーカル版をまた見かけたので手を出しました。Basin Street Eastでのライブで、当時絶好調のDave Brubeck 4をバックに、姉御の実に気の利いた歌が聴けます。)
- Midnight Creeper/ Teddy Edwards (High Note HCD7011。このところ当たりが多いので買い続けているTeddy EdwardsのHigh Note盤です。この種の盤を聞きだすとキリが無い、とは判っていますが、でも兎に角寛げるので、ドンドン増えてきます。これもアタリ。)
- Live at the Opus 1/ Klaus Weiss Quintet with Clifford Jordan (Jazzline/ Delta IJCD1019、中古。この人のClifford Jordanとの盤が前のもよかったので、このウィーンでのライブ盤にも期待して購入。良かった)
- Spark/ Jon Gordon Quartet with Phil Woods and Benny Carter (Chiaroscuro CRD330、中古。このカリブ海船上ライブシリーズは、良いのが多いので手を出しました。)
- The Hot Five and Hot Seven Recordings (CBS 860427、中古。Legacyシリーズは、往年の名演を上手く編集しているので良い買い物だと思います。)
- Mustang/ Donald Byrd (Blue Note CDP59963、中古。これも懐かしい名盤です)
- Footprints/ Wayne Shorter (Verve UCCV1028、中古。ワンホーンでの世界公演のライブ盤。)
- Live at the Jazzhus Montmartre, Copenhagen, Vol. 2/ Johnny Griffin (Jazz Colours 874724、中古。1967年の3月のライブ盤。)
- The Harlem Jazz Scene- 1941/ Charlie Christian with Dizzy Gillespie (Everest/Century CECC376、中古、After Hours at Monroe's 'Uptown House and Teddy Hill's 'Minton's Playhouse'というバップの夜明けを象徴する大名盤。今更盤ですが、アナログしかなかったのでこの際入手。良い音になっていました。)
- In Concert at East Stroudsburd University, April 17, 1986/ Al Cohn (IAJARC-CD1016、中古。International Association of Jazz Record Collectorsというところが出した私家盤です。大学祭でのライブらしく、メンバーリストが事務局との契約書のコピーとなっており、午後8−10時で390ドルの支払いとなっているのも興味深い。)
- Carsten Dahl Jazzpar 2000 Quintet (Storyville 101-4248、中古。殆ど名前も知らない人ばかりなんですが、どうもデンマークのジャズ祭におけるライブ盤らしい)
- A New Perspective/ Donald Byrd (Blue Note 99006、中古。まぁ、こういうのも一応聴いておかないと、、、。)
- Soul Route/ Milt Jackson (Pablo 3112-54、中古。Ray Brown、Gene Harrisとやって、本人が自信作と言ってるそうですから、しっかり聴いておかないとイケマセンよ。)
- Newport Rebels/ Jazz Artists Guild (Candid KICJ8386、中古。まぁ、ミンガスワークショップそのものでないにしても、その系統のジャズが聴けます。アナログが24ビットなんちゃらになったと言うんで。買い。)
- The Jazz Life/ Jazz Artists Guild (Candid KICJ8385、中古。これも、上記のミンガスワークショップ系統のジャズが聴ける盤です。)
- Birdtown Birds/ Joe Albany (Steeple Chase SCCD31003、中古。Jazzhus Montmartreでのライブ盤です。)
- I'll Give You Something to Remember Me by/ John Hicks Trio (Limetree MCD23、中古。この人の1987年録音。なかなか良いです)
- Barbara Carroll Trio (Livingston/ Norma NOCD5636、中古。解説子に言わせると、貴重な盤と言うことらしいが、こちとらはそれには関係なく、聴いて楽しいけりゃぁ良いなぁと思って、買い。)
- Blame It on My Youth/ Viktoria Tolstoy (Kaza/EMI 10、中古。スウェーデンの女声ヴォーカルというので買って見ました。)
- Live at Smoke Vol.1/ One for All (Criss Cross 1211、中古。One for Allは、誰がリーダーということは無いそうですが、世にかまびすしいエリ・アレ等の入った今様の元気が良いグループ。そのライブ盤が2枚あったので、取敢えずは第一巻を買いました。やはり活気があります。)
- このサイトは便利だけど、構成が複雑で、遊んでいる途中に迷ってしまうというコメントが、開闢以来あります。それを僅かでも打開できないかと、個別のフレームの上端・下端に、現在位置を示すことにしました。ブラウザーの前進・交替ボタンを使わないでも、サイト内を自由に動けるようにするわけです。しかし、画像を除いても、40フォールダ・約4千ファイルという構成ですから、個別のファイルに現在位置データを後から、適切な場所に、正確に追加するのは不可能に近い、「暴挙」です。ウンウン、ヒィコラ言って、ある程度は、格好をつけました。「Torikae」というフリーソフトを便利に使わして貰いましたが、やはり微調整は手作業です。アハハ、と笑っちゃう程の手間で、アゴが出ました。さて、仕上がりはどんなもんでしょうか。
- 2002.09.01
- 何とかならないか、とこの頃頭をひねっているネタが、結構好きな方が多いボサノヴァに乗せたジャズの好演奏をあらかた一覧できないか、という企画です。これがなかなか手強くて、往生しています。無論、手持ちを全部聴き直せば、「どの盤のどの曲はボサノヴァですよ」とまとめられるんですが、これがそう簡単ではありません。アルバム全体がボサ狙いのものをリストするのは簡単ですが、「一曲だけボサノヴァで、それが実に良い演奏で、、、」なんてのが一杯あります。、、、とまぁ、それやこれやで、まだこの項は始める事ができていません。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「If I Had You/ Lou Donaldson」をアップしました。この演奏は好きな方が結構いらっしゃいますが、Nelsonもジャズを聴き始めた最初の頃に、このアルトの音色に参ってしまい、「ジャズは凄い」、「Rudy van Gelderという人は凄い」と肝に銘じた演奏です。ちょっとギラ付く、恐らくはライブで聴けばこれ位には生々しい音が聴けるだろうと想像した感じの、更に聞き惚れてしまう節回しの甘美さ、(今となっては当たり前の)聞いた当時は圧倒されたバップそのもののフレーズと展開、ワン・ホーンでのバラードの素晴らしさ等々、「凄いなぁ」、「こんなのをもっと聴きたいなぁ」とのめり込む切っ掛けとなりました。
- ジャズの有名盤を更に楽しむ「Jazz Glossary 」では、「ディスコグラフィー(Discography)」をアップしました。ジャズが好きになって、ごひいきジャズメン等も決まってくるとお世話になるのが、その人の演奏を一覧にしたディスコグラフィーです。その人にもっと深入りするようになると、このディスコグラフィー等を時にチェックして、「アノ演奏が好きなんだけど、という事は面子と録音時期から見て、この辺りの盤も買って聴いた方が良いんだな。」と見当を付けたりする事になります。
- Hear Me Talkin' to Yaでは、「「HDD式MP3プレイアーによるColtrane漬けと写真の現像」をアップしました。。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。先ずは、新品の棚にあったものからの収穫を、、、
- Fortune Smiles on/ Aaron Binder (Aaron Binder AJB60874、新盤。Hod O'Brienの所に並んでいたサイドメン物。まぁ、兎に角聴いてみて、と買って聴いてみたら、結構良いんです。殆どがオリジナルですが、名前のある人はHod O'Brienくらいで、従って長いピアノソロがあるので、ニンマリ。2本の管も悪くない)
- Sahib Shihab and the Danish Radio Band (Oktav/ Sawano OKCD1111、新盤。なかなかの演奏が聴ける盤です、アノ通天閣下の澤野商会には、まだまだこの手の熱い盤がゴマンと発売を待っているそうで、「頑張って下さいよぉ」と陰ながら声援。)
- Jazz para Sambar/ Tete Montoliu (Strauss ST6098、新盤。これは録音時期が不明な、でもなかなか良い盤です。13曲を5つのメドレィで聞かせており、ピアノトリオといっても太鼓が目立つ位で、殆どソロに近い弾きまくり盤)
- Cathexis + Carnival/ Denny Zeitlin (Colectables COL5891、新盤。昔から好きだったDenny Zeitlinの2枚合冊盤です。特にお医者さんらしい命名の「Cathexis(精神集中)」は、デビュー録音のようで、ジャズ喫茶で聞いていて「その内買わなきゃぁナ」と思ってから、20年も未入手だったものです。甘さに堕さない、ちょっと「構造」さえ感じさせる組み立ての演奏が独特です。)
- My Romance/ Houston Person (High Note HCD7033、新盤。以前にも好盤「Person-ified」で組んでいた、燻し銀ピアノのRichard Wyandsとの再共演なので、買い。一枚通し聴きは、ちょっと辛いですが、数曲聴くには絶好の「ゆったり、じっくり」のバラード盤です。Sam Taylor程には臭くなく、恐らくはHawkinsや、Websterの流儀に則った丁度良い湯加減の演奏です。)
- The Things We Did Last Summer/ Bill Charlap (Venus TKCV35304、新盤。実に綺麗なピアノ。でもこのように、名曲を無遠慮に並べまくる神経には、正直、アキレます。売れてるから良いんですかネ)
- 信正見參/ 森山威男 (M.F.C. MF102、新盤。Elvinより凄い、という評価が定着した森山さんが、新しいピアノ、田中信正と出会って入れた盤。)
- Centerpiece/ Milt Jackson (Pablo PACD2620、新盤。好評だった76年の厚生年金での公演で、まだ残って居た演奏を纏めた盤。内容は「異議無し!」。)
- Heavyweights/ Sal Nestico (Milestone MCD47096、新盤。ヴェテランテナーのSal Nesticoが録音した「Heavyweights」に、「Comin' up on」もオマケで付いてくる合冊盤。Nat Adderley、Sam Jones、Barry Harris、Bob Cranshawなんてのが付き合ってますから、買ったほうが良いかも。エッ、もう持っておられますか、それは余計なお世話を、、、)
- Moment to Moment/ 吉岡秀晃 (Venus TKCV35158、新盤。熱いピアノで人気のある吉岡さんが、米国まで遠征して録音した盤。選曲も趣味が良い)
- My Passion for the Piano/ Arturo Sadoval (Sony SICP139、新盤。トランペッターのArturo Sadovalによるピアノの演奏、という趣向の盤です。トランペッターのピアノ、という盤なのに、ピアノがやはり欧州系の印象なのが面白いと言うか、納得というか、、、)
更に、中古盤にも目配りを忘れずに、、、
- Toots Thielmans and Kenny Werner (Emarcy UCCM1031、中古。ハーモニカのToots Thielmansが、最近はよくデュオを一緒にやっているというピアノのKenny Wernerと入れた盤で、2001年6月の録音。相変わらず味のある節回しで、唸らせてくれます。時々、「アレ、弦が入っているんだ」と気付くが、それはシンセの音のようです)
- In Montreal/ Charlie Haden with Egberto Gismonti (ECM 1746、中古。少し前に買った「Montreal '89国際ジャズ祭」でのCharlie Haden物が良かったので、これも買いました。Egberto GismontiのECM録音は昔なら食指が動かなかったんですが、この頃は「人間が丸くなってきて(^^;)」聴く気が出てきました。)
- Ella Fitzgerald Sings the Cole Porter Songbook (Verve 314-537-257、中古。これも、Master Editionの2枚組になって出ていたようで、買いました。その後沢山出ることになったSongbookシリーズの第一作です。紐付きヴォーカルで、技巧は抑え気味に、真っ正直で、歌詞をじっくり噛み締めた唄いぶりが流石です。つまり、簡単なようで居てそうでは無い、悠揚迫らぬ横綱相撲、という感じですか。これは高田馬場に新しく出来た中古屋さんが目に付いたので、入って見つけた盤です)
- Kisor II/ Rian Kisor (Video Arts VACM1172、中古。ケレン味なく、さわやかに吹き切るこの人の良さが出た盤でした。)
- Dreamer/ Harry Allen (BMG Novus BVCJ34013、中古。Harry Allenは出し過ぎ、買い過ぎなんですが、でも聴いてみるとしっかりしてるんで、また手が出ました。ゆったりと寛げるボサノヴァ尽くしで、しかも出来も良いです。)
- Some of My Best Friends Are...Guitarists/ Ray Brown (Telarc CD83499、中古。Some of My Best Friends Areシリーズのギター盤です。といっても今様のギターではなく、古めの、しっかりしたギターです)
- I Talk with the Spirits/ Roland Kirk (Limelight/Verve 558-076、中古。一回目の心臓発作で右手が使えなくなった状態での、全編フルートで通した再起盤です。Master Editionなんで買い直しました。)
- Shades of Monk/ Ronnie Mathews (Sound Hills SSCD8064、中古。気を付けて買っていると、もうかなりの枚数になっているRonnie Mathews盤です。つまり、この人の渋いピアノに対する認識が出来てきて、録音の機会が増えたということらしいです)
- Blakey/ Art Blakey (Emarcy/Verve 538-634、中古、Art BlakeyとJoe Gordonが共演して1954年に録音した「Blakey」と、「Introducing Joe Gordon」とを合冊したElite Seriesの一枚なので入手。後者は持っているんですが、前者は持っていませんので、、、)
- Blue Sands/ Chico Hamilton Quintet (Pacific Jazz TOCJ9320、中古。大名盤ですから、CDも買っとこう。)
- Carnaval/ Ron Carter, Hank Jones, Sadao Watanabe, Tony Williams (Galaxy OJCCD1070、中古。1978年の田園コロシアムでのライブ。Galaxy発売だから権利の関係で「まんまの名前」が使えないんでしょうが、Great Jazz Trioにナベサダが客演したものです。インレイの惹句に「ナベサダがクロスオーヴァーのかけらも見せずに、純粋バッパーとして熱演」とあるのは、当て付けた皮肉か(^^;) 同時期のこの面子そのままでの作品である「I'm Old Fashionend」の延長線の演奏かと思ったが、意外に展開がバタバタしていて、ライブゆえのSpontaneousさ、と納得すべきか、それともやっつけの手抜きか、判断に迷います。)
- Bluesville Time/ Cedar Walton (Criss Cross 1017、中古。Cedar Waltonの85年の録音。テナーの新人を紹介しているせいか、サックスゆかりの「Naima」、「Bluesville」、「I Remember Clifford」、「Ojos de Rojos」、「Without a Song」と良い曲ばかりで手が出ました。)
- Nice and Easy/ Johnny Little (Jazzland VICJ60515、中古。Johnny Littleも良いんですが、Johnny Griffin、Bobby Timmons、Sam Jones、Louis Hayesという面子なんで、買ッときました。世界初CD化だそうで、解説の岡崎さんが「最高傑作」と太鼓判を押しています。楽しみにして帰宅してから聴いたら、いやぁ、Johnny Griffinが素晴らしいです)
- Out of the Cool/ Gill Evans (Impulse MVCZ67。Impulse初期の大名盤で、ダブルジャケなのもあって、手が出ました。)
- Exploring the Scene/ The Poll Winners (Contemporary VICJ60773、中古。人気投票首位獲得の3人を集めたThe Poll Winnersによる最後の録音です。なんとも洒落たジャズが聞けます。ギタートリオですが、例によって「禁断の聞き方を」と大音響で聴いてみたら、ピックの当たりが鮮烈で迫力十分、ブラッシュの「サワサワ」音が「ザパッ、ザパッ」となって、ウハウハでした。)
- Close Encounters/ Teddy Edwards and Houston Person (High Note HCD7002、中古。超ヴェテランの二人、Teddy Edwardsが76歳、Houston Personが66歳、による共演で、これ程の年配なのでバトルなどは卒業して、「引く所は引いて、お互いの技を披露しあう」という感じです。今更ながらに、「サックスの魅力は深いなぁ」とつくづく考え込んでしまいます。)
- Blame It on My Youth/ Viktoria Tolstoy (Kaza/EMI 10、中古。スウェーデンの女声ヴォーカルというので買って見ました。まぁ、こんなもんでしょう。)
- Toots 75, The Birthday Album/ Toots Thielmans (BMG 484522、中古。これはよう判らんなぁ、と思いつつ買った盤ですが、やはり75歳の誕生日を祝うコンピのようです)
- Spring Is here/ Makoto Ozone (Sony DP605、中古。小曽根真の1986年のNY録音です。George MrazとRoy Haynesを向こうに回して、意気上がる小曽根のピアノが聞かせます。)
- どうもおかしいなぁ、とチェックしたら、やはり中低音の25センチミッド・ウーファーの左側のユニットから音が出ていません。Nelson自身がやったのか、あるいはこの間顔を出した息子が超大音響(^^;)を出していたから、それで飛んだのか、、、こういう現象がおきても、ユニット自体がおかしいとは限りません。可能性としては、パワーアンプがおかしい、中低音のデバイダー出力が出なくなった、箱の中で見えないけれども何らかのショックでスピーカー配線が外れただけ、等が考えられます。それらのチェックを色々とやってみても「音なし」ですから、やはりユニットの断線でしょうか。ということで今は、中低音を殺して、接続を3ウェイに変更して、分岐周波数も500Hzに変えて聞いています。この常識的な接続である500Hzでウーファーとホーンを繋ぐ方式にすると、気のせいか、音が濃密に聞こえ、「なるほど、これも正しい音なんだろう。皆さんがこれで聞いているのも当然だナ」という印象です。それに較べると、中低音(250- 800Hzあたり)にコーン型ユニットを入れる4ウェイは、フラット感があるし、ウーファーも無理をして高い所(300Hz以上の帯域)を出さないし、ホーンも無理をして低い所(500- 800Hzあたり)を出しません。ということで歪み感が減じるものの、別の見方をすると、キレイ過ぎて迫力に欠ける、という感じもあります。つまり、3ウェイで若干無理をしているため、歪みが混じるかも知れないけれども、「長年そういう形式のもの(500Hzでウーファーとホーンを繋ぐ3ウェイ)が廃れないのは、多くの人の耳では、この濃密感が好ましく聴こえるからかな」と再確認しました。ユニットの修理が終わるまで、これはこれで楽しめそうです。
- 2002.08.15
- 何度も書いていますが、今年も結構な数の盤をこれまでに新規入手しています。それらを聴いていると、当たり前の事ですが、「世の中には良いジャズの演奏が一杯あり、まだまだ聞いていない盤が多いんだ」と感じます。まだ、まだ、「買ってでも聴くべき盤」が、幾らでもあります。
- 以前にここに、日本にも何年か住んだことがあるドラマーのDonald Bailey、その人のお嬢さんからメールを貰った事を書きました。お父さんが日本でハーモニカを吹いた盤、「So in Love」をこのサイトでは好演盤として載せていますが、「家族としてその盤を手に入れたい」とのことでした。その時は、あるショップにアナログがあるのを見付けたので、取敢えずそれを紹介して置きました。そうしたらこの間、○ニオン新宿ジャズ館でCDの現物を見付けてしまい、一応押さえて置いて、今そのお嬢さんに「要りますか」とメールを出したところです。中古とは言え、綺麗な盤だったので、御家族がお持ちになるには格好のお宝だと思いました。こういうサイトを持っているせいで、色んな方とお知り合いになれて、有り難いことだと思っています。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Neo/ Miles Davis」をアップしました。この演奏はMiles Davisは兎も角も、Wynton Kellyが素晴らしい演奏を聞かせるので有名です。
- ジャズの有名盤を更に楽しむ「Jazz Glossary 」では、「ハウストリオ(House Trio)、ハウスバンド(House Band)、、、」をアップしました。普段着のジャズを楽しませてくれる、大事な役どころです。書いているうちに筆が走り始めて、Julian Cannonball AdderleyとOscar Pettifordとの因縁話も入れちゃいました。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。この暑い中を汗ダララで猟盤にいそしんでいて、ショップに入ると丁度中古の棚がエアコンの吹きだし口にあることがあります。最初は、「ヒャー、極楽、極楽、、、」なんて言ってますが、その棚を見終わる頃にはすっかり冷え込んで、思わずクシャミが出たりします。そんな、こんなで、猛暑にめげずに数店も回ると、往来と店内の温度差が余りにも大きくて、体が悲鳴をあげてしまいます。「まぁ、お好きなことなんでしょうが、程ほどにね」と誰かさんに言われてしまいそうですネ。
- Quiet as It's Kept/ Max Roach plus Four (Mercury UCCM9096。Brown-Roach 5の黄金期を悲劇によって断絶せざるを得なかったMax Roachが、新規巻き直しで自己の路線を確立し始めた頃の懐かし盤です。世界初CD化だそうで、買い忘れていました。ピアノレスでの演奏も堂に入ってきています。Tommy Turrentine(兄)と、Stanley Turrentine(弟)の参加が嬉しい。)
- Autumn Leaves/ Trio Acoustic (Pannon/Gats GPTS006。Zoltan Olahの隠れた人気盤2枚を編集した盤で、噂は聞いていたものの、「オリちゃん」に手が出ないNelson等には格好の、復刻企画の買い物です。綺麗・元気なピアノトリオです。)
- Charade/ Jan Lundgren (Marshmallow/ M & I MYCJ30137。Sweden出身の気鋭のピアニスト、Jan Lundgrenのトリオ盤です。いわゆる上不盤です)
- Stanley Jordan (Blue Note TOCJ5254、中古。驚異の馬鹿テクで名を馳せた、Stanley Jordanの演奏振りは色んな形で見聞きはしていても、今まで一枚も買ってまで聴く気にならなかったんですが、少し落ち着いたかな、じっくりと聴いてみるとどうなのかな、というところでコンピものを一枚入手。)
- Korossy/ Jancsi Korossy (Electrecord/ Norma NOCD5681。MPSの「Identification」位しか世の中に出回っていないこの人の、出世作をちゃんとノーマさんが出していたようで、見かけたので手に入れました。)
- Super Bass 2/ Ray Brown (Telarc CD83483、中古。ベースの達人3人の揃い踏みということで大評判になったSuper Bassの、恐らくは残りテープでしょう。兎に角凄いんです。)
- Andrew Kitaev Trio Live at Vartan Jazz (Vartan Jazz VJ012、中古。モスクワ生まれで、米国に亡命したキターエフのトリオ演奏が聴けるライブ盤。大体見当をつけていた通りの演奏振りでした。)
- Round Midnight/ Stan Getz (Jazz Door JD1266、中古。これも、結構長い間探していたライブ盤です。Albert Dailey、George MrazそしてBilly Hartを従えて訪欧した際の、ユーゴはベオグラードにおける74年録音です。体調が良かったのか、結構吹きまくりです。)
- 2002.08.01
- 例によってNomad Jukeboxを聴きながら散歩していたら、「My Funny Valentine」の男性ヴォーカルが聴こえてきました。クルーナー、と言うほどではないにしてもソフトな声です。Jukeboxに入れた覚えのあるヴォーカリストで、柔らかな声といえばJohnny Mathisか、Johnny Hartmanですが、どうもいずれとも違う感じです。Frank Sinatraじゃないし、Billy Eckstine程低音を聞かせないし、、、「ランダム聴き」にセットしていますので、次に何が聴こえるかは全くの機械任せだと承知していますが、それにしても意外な選曲(^^;)です。アレ、こんなの入れたっけかなぁ、と暫し思案投げ首。もう少し聴いていくと、ちょっとプロじゃなそうな面(^^;)もあります。ひょっとして、Kenny Dorhamのヴォーカルなんか入れたっけ、と思いましたが「降参だぁ」ということにして、「Now Playing」ボタンを押してみました。すると、液晶表示画面に、「Good Life/ Sonny Stitt」と表示されて、ビックリ。でもなぁ、Sonny StittがRonnie Scott's Clubで珍しく唄った録音は入れた記憶があるけど、「My Funny Valentine」なんてあったかなぁ。それに、こんなに彼は上手くなかったョ、と不思議さは消えません。というところで、曲は終わって次の曲になったと思ったら、これがまごう方無き「I can't Give You Anything but Love (Sits in with the Oscar Peterson Trio/ Sonny Stitt)」で、重ねてビックリ。ランダム聴きで、Sonny Stittが2曲も続くなんて偶然があるのぉ、と感心しました。
- この話はまだ先があります。家に帰って、「Good Life/ Sonny Stitt」盤を取り出して、耳で確認してみたら、確かにさっき聞いたヴォーカルです。ライナーのデータには、「Sonny Stitt、テナーサックス」としか書いてなく、歌を唄っているとの記述はありません。更に読み進むと、やっと真相が判明しました。この東京録音は、ピアノがHank Jones、ベースがGeorge DuvivierそしてドラムスがGrady Tateというリズムセクションが付き合ったワン・ホーン盤です。 そして唄っているのは、Sonny Stittに似ては居ますがそうではなく、ドラムスのGrady Tateでした。確かに似ているとは言え、勘違いもいい所です。声が柔らかくて、ちょっと上手くて、でもプロじゃなくて、、、と判っても、ヴォーカルでGrady Tateを当てるのは、Nelsonには無理だよなぁ、と自らを慰めました。でも、2千曲近い演奏をランダムに聴いていると、時に身に覚えが全く無い演奏(^^;)があり、とんでもない勘違いをします。こういうことがあるので、Nomad Jukebox遊びはまだまだ楽しめそうです。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「The Way You Look tonight/ Sonny Rollins」をアップしました。爽快この上ない、本線ジャズの楽しさが横溢した素晴らしい演奏です。Thelonious Monkが居るのに、演奏が滑らかに流麗なので、「嬉しい誤算(^^;)」でもあります。
- どこでもジャズで、今回は「Coltrane、Evans、Miles、Chet...漬け」をアップしました。好きな演奏ばかりなので気分が良くなるばかりではなく、一人、一人を丹念に聴いていくと、「なるほど、この人にはこういう面があるんだ」という、今更ながらの発見もあります。
- また、どこでもジャズで例示してきた、Apple社のiPodの新製品が発表されたので、記述を改訂しております。既存製品の値下げに加えて、ついに20GB版が登場したり、Windows対応版(8月発売予定とか)もラインアップしています。このiPodの新製品の登場で、MP3/HDD製品としては、デザイン的にも、使い勝手からみて、取敢えずは「勝負あった」に近いことになるのかもしれません。無論、わが国の家電メーカーが本腰を入れたら別ですが、、、
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
- Once I Love/ Ronnie Mathews Trio (Sound Hills SSCD8118、これは2001年の5月に、札幌でこの人がギグをやった時のライブ録音のようです。派手さは無いですが、何といえば良いのか、手垢に汚れた言い方ですが「実に味のある」ピアノを弾く人です。ちょっとAlvin Queenのドラムスがバタバタし過ぎか。)
- You and the Night and the Music/ Alan Broadbent (Paddlewheel/ King KICJ434。ニュージーランド生まれの中堅ピアニストで、この人が中々良いピアノを弾くんです。ベースのBrian Brombergは、確かに凄いわ)
- New York Concerto/ George Cables (Meldac MECJ28101、中古。一時期低迷していたGeorge Cablesは、このところ良い盤を出し始めているので、買い。)
- The Groove Juice Special/ Slim and Slam (Columbia Legacy CK64898、ギターのSlim GaillardとベースのSlam StewartがコンビになったSlim and Slamの懐かし盤。モダンジャズではありませんが、ジャズの楽しさの基盤を知るに絶好の盤です。こういうのが、CDでも出るようになったのです。)
- Standards/ Lee Morgan (Blue Note TOCJ6184、中古。これもLee Morganの未発売ものです。悪癖で金に困ると、Alfred Lionの所に金をせびりに来て、その結果がこういう未発売盤ということだそうです。)
- Chasin' the Bird/ Phil Woods (Venus TKCV35040、中古。もうヴェテランを通り越した老練なウッズが若い人とやった盤。相変わらず、吹きまくっていて嬉しいというか、呆れるというか。イヤ、正直、アキレてます。)
- Goodbye for Bill Evans/ Shelly Manne (All Art TDCN5137、中古。標題通りの狙いの盤で、来日時にライブ録音されたもの。解説で大和さんが熱弁を振るっており、こういう風に書いてくれると、日本盤も買う気がするんですが、他の人の解説は無味乾燥でヒド過ぎるからなぁ。)
- Montreal Tapes/ Charlie Haden with Paul Motian and Gonzalo Rubalcaba (Verve 314-537-670、中古。1989年のMontrealジャズ祭は、Charlie Hadenが大きくフィーチュアされたようで、その中のPaul MotianとGonzalo Rubalcabaとでやったトリオ・ギグのライブ録音です。)
- Living without Friday/ Chihiro Yamanaka Trio (Sawano AS016、青空にカモメかなんかが飛んでいるジャケのCD等には手が出ませんでしたが(^^;)、「まぁ、良いか」ということで入手。どうでもいいんですが、澤野盤はこの白い紙切れを収納するのに困ります。直ぐ、どっかへ行っちゃうんですが、、、)
- Complete Vocal Sessions/ Miles Davis (Definitive DRCD11160。外見からは何時の録音か全く推量すら出来ない盤ですが、御大の作品なので買いました。歌伴ばかりを集めるという狙いらしいのですが、20曲も入っています。曲目を見るとMiles Davisがやったとは聞かないものばかりですし、ジャケ写も晩年のプロフィールなので、Nelsonの不得意な晩年物なら知らなくても当たり前か、と思えます。しかし、20曲とすれば1曲3分程度ですから、晩年とは考えにくいし、、、ということで買って中を開いてみると、デビューの頃(1945- 1950)の歌伴ものを、32Bitマスター化したものでした。初録音のHerbie Fieldsバンドの演奏や、Billy Eckstineや、Sarah Vaughanのヴォーカルの伴奏をしたものもあり、結果としては嬉しい買い物となりました。でも、中ジャケにしつこく「Jean Pierre」を演奏したときの写真を使っており、「どういう神経なのか」と不思議に思いました。)
- Stop and Listen to/ Cecil Payne (Fresh Sound FSR-CD193。このバリトンが、Clark Terry、Duke Jordan、Benny Green、Ron CarterそしてCharlie Pershipという面子と演奏した61年録音といえば食指が動くので、買い。)
- Satolism/ Satolu Oda (Venus TKCV79096。ライブでよく聴きましたが、まだまだ元気なようで、手堅い演奏です)
- Red Lanta/ Art Lande with Jan Garbarek (ECM POCJ2221、中古。これも昔聞きましたが、手を出していなかった盤です。)
- Preach Brother/ Don Wilkerson (Blue Note TOCJ4107、中古。これはアナログ盤を大事にしたほうが良いかな、と思ってCD盤を買う事にしました。)
- No Room for Squares/ Hank Mobley (Blue Note CDP84149、中古。大名盤ですが、CDになって追加曲が入っているようなので、手が出ました。)
- 2002.07.15
- いや、イヤ、お暑いこってす。、、、と書いていたら、青森の方から「いやぁ、寒くって震えてるョ」というメールが入ってきました。そう聞いても、こちらが暑いことには変わりありません。そうなると、オーディオには良くないんだけど、エアコンを入れることになります。エアコンの冷気が少しづつ辺りを支配し始めると、Coltraneを大音響で聴く元気が戻ってきます。階下では、カミサンが「馬鹿が、又始めたョ」と舌打ちしているに違いありません。しかし、暑い夏だからといって、ジャズを聴かないで済ますわけにも行かないんで、カミサンには諦めてもらわなければなりません。
- 「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は「Speak, Brother, Speak/ Max Roach」をアップしました。この演奏は硬派ととらえる向きがありますが、本線ジャズの楽しさが横溢した素晴らしい演奏です。
- どこでもジャズで、今回は「ドーパミン出っ放し(The One and Only + Nelson's Choice +...)」をアップしました。気に入っている演奏を立て続けに、音源の入れ替えもせずに聴けるという、耽溺の道具立てが手放せなくなってきました。
- ジャズの有名盤を更に楽しむ「Jazz Glossary 」では、「Blindfold Test」をアップしました。ジャズのお遊びとは言いながら、この界隈は色々と楽しめる話題があります。
- このところ手に入れたCDは、以下の通りです。そこそこ良いんですが、でもDatabaseに付け加えるほどの盤はなかなかありません。
- Phantoms/ Eddie Henderson (Steeple Chase/ Video Arts VACE5006、中古。Kenny BarronとJoe Lockeが付き合ったEddie Hendersonの89年録音です。)
- Casa Dolce Casa/ Niels Lan Doky (Keystone/ Video Arts VACY1033、中古。Trio Montmartreと称するNiels Lan Dokyのトリオ盤です。)
- The Sound/ Toots Thielmans (CBS/ Sony 25DP5316、中古。Toots Thielmansがハーモニカでも良いジャズがやれることを示したデビュー盤です。George Shearingバンドで注目されるようになった1955年頃に恵まれた録音の機会を契機に、この人の素晴らしさが認識されるようになったようです。)
- Infinity/ Lee Morgan (Blue Note TOCJ1627、中古。LTシリーズと言われる65年頃の録音を発掘したものですが、良いと言うにしても悪いと言うにしても、手にして聴いてみないと話が始まらないので、結局結構買っています。)
- African Marketplace/ Kiichi Futamura (Aketa's MHACD2602。噂には聞いたことがありますが、演奏を聴いたことの無い二村さんの初リーダー盤です。巧さに唸ってしまうというジャズではありませんが、それよりなにより、ジャズが根っから好きだという気持ちがよく判るし、楽しさがこちらに伝わるグループのようです。久しぶりに、アケタズ・ディスクを買ったような気がします。Charlie Hadenの「First Song for Ruth」を採り上げるなど、選曲が玄人好みで、曲で受けようなんて思っていないのが嬉しい。)
- Caravan/ Trio Acoustics Featuring Tony Lakatos (Pannon Jazz PJ1034、中古。Zoltan Olah率いるトリオにテナーをゲストに迎えたブダペストでのライブ盤。、、、と書いてみて、やはり米国盤とは、データからして相当に違うなぁ、と妙なことに気付きました。実に真面目なジャズで、しっかりと耳をカッぽじって聴きましたが、こういうのは後味が良くって、爽快になります。やはり本線を地道にやっている人はひいきしたくなります。)
- Clifford Brown and Max Roach (Mercury/ Verve 314-543-306、中古。何を今更こういう盤を、と思われるのは当然な名盤ですが、今話題のMaster Editionになって未発表テイク3曲が追加された上に、ごひいきのJorduが今までEdited Versionで、ハサミが入っていたものを完全版に戻したというので、買い直しました。曲目リストに面白い事が書いてありました。この中でClifford Brown作とクレジットされている「The Blues Walk」というのは良い曲ですが、Sonny Stittも「Loose Walk」という標題で自分の曲として録音しているそうです。実はこの曲は、アルトサックスのChris Woodsが作った曲だそうで、その本人は自分でやった演奏が後になってやっと発売される事になったので、悔し紛れに「Somebody Done Stole My Blues、誰かが僕のブルースを猫ババしちゃった」という題にしたんだそうです。さすが、完全版は調査が行き届いていると感心しました。)
- 2002.07.01
- 先日、Tsutayaで、中古レコード屋が主人公の「「ハイ・フィデリティ」」のヴィデオを見かけたので、借りて帰って、カミサンと一緒に見て、イヤもう抱腹絶倒。場所が、小説が北ロンドンなのを、映画ではシカゴにしている位で、後は結構原作に忠実でした。店の名前「Champion Vinyl」は、やはり「チャンピオン・ヴァイニール」と発音するらしい。気に入った点をあげると以下の通り。
- 主人公の自宅アパートの部屋がアナログで一杯なのは、「音の書斎 -- あなたのレコード棚見せてください」と殆ど甲乙付け難い「売るほどある」状態で、「お気に入り特選カセット」編集用機器のしつらえもナカミチらしく、「そう、そう、こうでなきゃぁ」と納得
- 30は軽く超える「○○のトップ5」が映画の中に出て来ますが、どれも見識に満ちた選定
- 店の作りが、米国のレコード屋の典型と思える小道具で一杯
- 客が何か難しそうな注文をつけても、殆ど「名古屋Uptown」のノリで店中を飛び回って、サッと現品を出す手品のような商品知識
- 客が苦労してエサ箱から探索盤を探し出してレジに持ってきても、「今日はコレは売らない」なんて偏屈な商法
よろしければ、このヴィデオは借りてみてやってくださいョ。
- ところで、「コレ好っきゃねん」百物語で、今回は次の分をアップしました。
- どこでもジャズで、今回は次の分をアップしました。この関連では、先頃HDDメーカーの東芝から、5GBものを着脱可能にした新製品が出たようです。着脱化、というのは魅力ですし、東芝のことですから同サイズでいずれは20GB、30GBといったものが開発される筈で、それが装着できれば恐いもん無しかも知れません。ただ何か、暗号化が邪魔だ、とかの噂があります。
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