ジャズ・サイトを持つことの御利益
ジャズ・サイトを持っていると、色々と御利益があるなぁ、と言うお話です。
Jazz Disc Selectionサイトの閉鎖
- 最近驚いたのが、Jazz Disc Selectionサイトの閉鎖です。日本語ジャズ・サイトの草分けである「Jazz Disc Selection」さんが、先頃閉鎖されてしまったのです。なかなか理屈っぽい面もありますが、ごもっともな事をおっしゃっていますから、いつも楽しく見ていました。これだけ代表的なサイトを閉鎖されるのには、それなりの理由があってのことでしょうが、いずれにしても残念なことです。良いサイトなので、最終改訂時の内容をHDに収納してあります。その内にまた再開されると良いのになぁ、と期待しております。
ご苦労なこってす
- ところで、我がサイトのように、とりあえず千枚強の好演盤について、演奏者、演奏する曲等についてデータベース作りをして、本線モダンジャズを概観しようとすると、対象盤を決めて、シコシコと作業をすることになります。好きでやっていることですが、中には「結構大変でしょうに、、、」と気遣ってメールを下さる方がいます。最初は余りおっしゃっていることが呑み込めませんでした。というのも、実は、その作業自体は大変では全くないんですねぇ。好きなジャズですし、キーの打ち込みは余り苦にならない方ですし、難しいHTML文法は使っていませんし、、、時々盤を聴き直して確認する時に、盤が見つからなくって、、、というのが困る位です。日本語の、こういう便利サイトは沢山ある方が良いと思っていますから、サイト作りをするのが苦で無い性格のNelsonには、格好の趣味だと思っています。それに、一応は正確性を保ちたい気はあるので、「どうかなぁ」と思うことは原盤にあたって確認しています。そうすると、もう一度名盤を聴けますし、見落とし・聴き落しにも気付くので、「大分頭が良くなった」気がします(^o^)。作業自体がまた自分のためにもなることには、サイト開設一年位で気付きました。
「ドつぼ」の快適な居心地
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それでも、データベース提供だけではただの作業ですから、長くはやってらんないことかもしれません。それもあって、偏屈ジャズ親爺の息抜きに「Those Groovy Cats」、「Those Groovy Tunes」、「Nelson's Choice」等では、正に個人的な趣味を全開にしています。アクセスを見ると、このセクションも入りが良いようで、ニヤニヤしています。ジャズは趣味ですから、好き嫌いがあるわけで、世評が高いJazz Greatsを必ずしも全員が好きなわけではなく、それぞれの人にそれぞれの御ひいきがあって当たり前です。もっと言えば、あのJazz Greatsだけはキライで、我慢ならんという場合だってあるわけです。Nelsonが上記のセクションで採り上げているものも、「そやなぁ、こんな毛色の変わったんが好きな奴も居るわなぁ」という位の距離を持って、読んでおられる方が多いようです。上記「Those Groovy Cats」等のセクションの作業は、文字通り「常軌を逸した」面があり、資料も少なく、盤も多くはありません。それでも、自分が好きなジャズメンや曲のことを、勝手気ままに書く訳ですから、本人は気楽なもんです。そしてどうやら、ジャズとは(自分に限らず、他人も含めて)そういう深み、あるいは「ドつぼ」にはまり込むことを、目を細めて愛でるという面がある芸術のようです。
Bill Evansがキライで、何が悪い
- 繰り返しますが、ジャズは趣味ですから、多くの人が褒めるジャズメンの良さが、全く判らないこともあるものです。そんなことを気にする必要は全くありません。それよりも、自分の好きなジャズを聴き続ける方が、精神衛生上も良い筈です。嫌いなジャズを聴いて、体を壊しちゃァ笑い話にもなりません。自分の知らない好演奏があることは意識しながらも、しかしやはりキライなものは敬遠して、好きなジャズを聴くのが、一番でしょう。Nelson自身はBill Evansが好きで、色々とデータを整備しましたが、それでも「Bill Evansがキライな人が沢山居て良い」と考えてもいます。
読後メールの楽しさ
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現在は毎日3百位のアクセスがありますが、それに応じて色んなメールを国内外から貰います。これがまた、実に楽しいんです。Nelsonを盤の販売もするショップと勘違いされて、発注を頂いたりすることもありますが、単なるジャズ親爺に過ぎないことを御説明して、判る範囲での入手先を紹介して、勘違いを正してもらっています。でも、そういう中で、色々と御利益があります。世の中には、Nelsonの知らない名盤が一杯あります。メールで、特定のジャズメンの、素晴らしい未聴の演奏を紹介して貰うことが、少なからずあり、楽しみです。また、「この曲の、このジャズメンの演奏を褒める奴など、Nelson以外には居ないなぁ」と自分では思っていたのに、「実は、俺もアノ演奏には参っている」等と、同好の士からメール貰うこともあります。こういうメールを貰うと、実に嬉しいものです。つまり、これはB級グルメ、「さぶちゃんの半ちゃんラーメン」の世界でしょう。つまり、「さぶちゃんの半ちゃんラーメン」を知らない人は沢山居ますし、また知っている人は知っており、それはそれで良いんでしょう。
そういう御利益があるので、、、
- 、、、というようなことで、サイト作りは余り苦にならず、本人には御利益が結構あります。これからもまだまだこのサイトは充実して行く、、、というか、ゴッタ煮の闇ナベになっていく予定です。なお、高尚なことはあんまり書いてありませんので、見ていてタメになるわけはありません。
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