- プレイ・リストとは、大容量なMP3プレイアーに付き物の機能で、通し聴きばかりではなく、選択聴きが想定できる場合に、メモリーにある曲を色んな側面から選択的に聞けるようにする「お気に入り」機能です。プレイ・リストはあらかじめ登録しておくことができますし、またその日の気分で出かける前にチョイチョイとセットすることもできます。
- Nomad Zenのような40GBという容量を持つと、200kbs程度の高品位の音質で贅沢に収納しても、通し聴きでは200時間以上の容量です。従って、実際には、コレを通して聴くことは有り得ません。そのため、使用者の好みに応じて「今のお気に入り」、「最近買ったもの」、「アノ人の演奏」、「煮詰まった時のリリーフ用」等と、全音源の中から1時間程度の同一傾向のものを登録しておくのが、プレイ・リストです。そして聞くときの気分に応じて、どれかのプレイリスト項目を選んで聴く、ということになります。
- このプレイ・リストは、個別のトラック、アーティスト、アルバム及びジャンルのどれからも選ぶことが出来、登録は簡単です。登録は、PCでPlay Centerという総合ソフトを立ち上げ、全体を一覧しながら出来ますし、また外出時等にもその場でZenの液晶表示を見ながらでも出来ます。そのように再生したい物が決まると、それを再生キューにブチ込みます。個別のトラック一覧をパソコンで見ながらの場合は、トラックを細かく精選できます。アーティスト一覧ではColtrane全部とか、アルバム一覧ではEvansのVillage Vanguard3部作全部とか、ジャンルではヴォーカル全部とか、ボサノヴァ全部とか選べます。無論、気が変わった場合に、登録を消去することも簡単です。
- プレイ・リストは、あくまでもプレイする曲のリストに過ぎず、Zenに収録されたトラック自体ではなく、選択した表です。ですから、ある曲を幾つかのプレイ・リストに重複登録することが可能であり、その場合でも、音源データが重複して、数倍の容量を占有するのではありません。プレイ・リストを新規に作ると、そのプレイ・リストの標題と、選択された演奏の指標がリストになって、データベースに追加されるだけです。リストですから文字情報であり、容量を僅かしか食わないようです。各トラック一覧に戻って消去すれば音源データは消えますが、プレイ・リストの消去では、当該リストが消えるだけで、音源データは消えません。
|