Saturday Night at the Blue Note/ Oscar Peterson (Telarc CD83306、中古。発足当初の「The Trio」のHerb Ellis、Ray Brownという面子に、Bobby Durhamも加えた記念すべきメンバーでのライブです。)
Red, Hot and Blues/ Barney Kessell (Contemporary VDJ1187、中古。Bobby HutchersonとKenny Barronが付き合ったクインテット盤です。良い味しています)
Conversing with the Elders/ James Carter (Atlantic AMCY1138、中古。Lester Bowie、Larry Smith、Harry Edison、Buddy TateそしてHamie Bluiettという先輩(the elders)と競演するという趣向の盤です。器用なのは判るんだけどねぇ、、、)
Legend of Jazz Club/ Benny Golson (M & I、中古。Golson - Fullerコンビによる数多くある再会セッションで、流石に手抜かりはないが、刺激もないかなぁ。)
Blues for Lou/ Grant Green (Blue Note 21438、中古。John Patton、Ben Dixonとのセッションです。それほどコテコテでもないか)
Birds of a Feather: A Tributue to Charlie Parker/ Roy Haynes (Dreufus FDM36625、中古。今から50年も前にBirdに誘われて、バップのバンドで演奏し始めたRoy Haynesが、70代も後半になって未だ元気一杯で制作したTributue盤です。「イヤ、これは気に入った」と呟いてから、「70過ぎの爺さんがここまでやっているのに、今の若い奴等は、、、」と気付きましたが、、、)
Live at Filoli/ Taylor Eigsti (DIW 430、中古。この新人さんの盤は、前に買った時にはあまり感じなかったんですが、もう一枚くらいは買ってみるかと手を出してみました。あまり気持ちが乗らなかったなぁ)
The Thrill Is Gone/ Phil Woods (Venus TKCV35314、中古。紐付き盤がまた出てますヨ、と知らされて、兎に角聴いてみようというところです。「イメージ」と違って、2002年の新録音です。結構丁寧に吹いていてじっくり聴けました)
Always Say Goodbye/ Charlie Haden (Gitanes/ Verve 521501、中古。自分の好きな映画である「大いなる眠り」を思いつつ、という趣向の盤です。Charlie Hadenは映画好きらしく、映画からのクリップを挿入しつつの展開という盤が何枚か出ていますネ。)
2003.05.15
お医者さんのジャズきちは多くいらっしゃいますが、名古屋の内田修さんはその最右翼でしょう。何か事情がおありだったんでしょうか、すべてのジャズ関係の音源、資料等を地元の岡崎市に寄贈されたようです。同市では、それを丹念に整理し、このほど「Dr. Jazz」というサイトを起こされました。ジャズ・サイトのご隆盛は結構なことで、御繁盛を期待しましょう。ちょっと覗いてみたら、「2トラ38の生テープ」がゴッテリとある写真をみかけましたので、「私家録音盤が発売されたりしないかなぁ」と期待しました。Nelsonの御ひいき盤である「Live at Lovely」も、確かこの方の制作と聞きますし、田村 翼さんのセクションでも、内田さんの言葉を引用させて頂いています。
The Jack DeJohnette Piano Album (Landmark VICJ5013、中古。「標題が示すとおりのピアノ・トリオの演奏」ではなく、ピアノもいるトリオ演奏という感じで、新しい相互作用のあり方を試行した盤。)
The Dave Brubeck Trio (Fantasy FCD24726、中古。Cal Tjader等と結成した最初期のトリオ演奏で、この人の原点を探ろうとゲット。3枚の10インチ盤の総集編。結構ヴァイブが前に出ているので、面食らう)
So in Love/ Andrew Hill (Warwick/ Fresh Sound FSR-CD322、中古。アノ、と言って良いんでしょう、Andrew Hillの56年録音というのでゲット。この直前にバード、マイルスと共演したが、その後は仕事が全く無く、再起を賭けて結成したトリオでの録音らしい。音悪し)
Lumieres/ Franck Avitabile (Ville de Vanves LVV9703、中古。気鋭の若手のリーダー作ですが、こうも器用にやられると、ちょっと首をかしげるのが、Nelsonの悪い癖です。)
Swingin' with Bud/ Bud Powell (RCA/ BMG BVCJ5009、中古。56/57年にRCAに録音した2枚を合冊した貴重な音源で、実に元気の良いピアノが聞けます。)
次に、リードものでは、、、
Back to My Own Home Town/ Sonny Stitt (Black and Blue 59754、中古。1979年のパリ録音たしく、ちょっと見逃せないかと思ってゲット。またも、唄をやっていますが、器用なもんですね)
Eastward Ho!/ Harold Land (Jazzland OJCCD493、中古。Harold Landが珍しく東海岸に来た時を捉えて、同じTexas出身で仲の良いKenny Dorhamを担ぎ出して、Orrin Keepnewsが出した、本人の2作目です。これは気に入った。標題は、「いざ、西部へ (Westward Ho!)」のもじりでしょう。)
Nothin' but the Truth/ Tedy Edwards (Prestige OJCCD813、中古。Tedy EdwardsのPrestigeへの初録音で、Walter Davis Jr.、Paul Chambers、Billy Higgins等が付き合った66年のVan Gelder録音です。これも良い)
Live at the Left Bank/ Sonny Stitt (Label M 5703、中古。この人が、ジャズで初めて電気アルトでの録音をしたんだそうですが、その楽器によるオルガン入りトリオのライブ盤。まぁ、あまり行儀の良い方が買う盤じゃァありません。デジパックの箱に、Stittの結婚披露宴の写真があり、彼の腕に抱かれた花嫁が、彼にケーキを咥えさせています。)
A Profile of/ Gerry Muligan (Mercury PHCE1055、中古。彼のピアノレス・バンドの演奏で、BrookmeyerやZootの顔も見える。良いジャズです)
Down in the Dumps/ Booker Ervin (Savoy COCY78174、中古。Booker ErvinのSavoy盤で、世界初CD化とはいえ、「こんなの有ったかなぁ」と思いつつ帰って確かめると、名盤「Cookin'」に別のセッションの2曲を追加して、改題した盤のようです。まっ、良いか)
Jazz Workdshop Revisited/ Julian Cannonball Adderley (Riverside/ Landmark VDJ1600、中古。Yusef Lateef、Joe Zawinul等がいた頃の西海岸でのライブ盤です。この3年前に、同所でCannonball Adderley Quintet in San Franciscoというヒットを出しているだけに、この盤の録音は賭けであったらしいんですが、内容は素晴らしい)
Mr. Blues/ Sonny Criss (Brunswick/ Gitanes 549231、中古。Sonny Crissの初回訪仏時の録音で、Georges Arvanitasらが参加しています。殆ど無心で吹いているようで、それが良いと感じるか、いつもそれじゃァなぁと感じるかで、その後が違ってきます。気に入った)
更に、ブラスでは、、、
I Dream too Much/ Jimmy Knepper (Soul Note SN1092、中古。Jimmy Knepperが、Roland Hanna、George Mraz、Billy Hart等と入れた84年録音)
In Europe, 1955/ Chet Baker (Philology 42。楽旅中のMainz、Copenhagenでのライブのラジオ音源だそうで、へ、へ、へ、また買っちゃいました。この旅中に、同行のRichard Twardzikが死去していますが、その直前の演奏も入っています。ヤッパ、良いじゃん)
その他では、、、
Non Dimenticar/ Aldo Romano (MLP518264、中古。多くのイタリア人がジェノヴァやナポリから米国を目指して移住していき、多くのジャズメンを生んだ、そのことを記憶に残すべくAldo Romanoが積年の感に暖めていた構想を具現化した盤。、、といっても、Estateが入っているんで、手が出たんですが(^^;)、しっとりやってくれています。)
Live at Jorgies/ Wes Montgomery (Soulard VGM-Sou CD1、中古。Wesの初期のライブ盤で、この直後にColtraneと競演したという時期に当ります。キワ物好きなら、Wes唯一の歌伴も聴ける珍盤です。)
My Baby just Cares for Me, Live at Ronnie Scott's/ Nina Simone (Castle Communication CLACD331、中古。最近悲しい知らせがあったこともあって、手が出ました。)
Laughing to Keep from Crying/ Lester Young (Verve/ Universal UCCV9095、中古。「泣くのはイヤだ、笑っちゃお」って、ヒョッコリ瓢箪島じゃんか、という話はさて置いて、波乗りオジさんの寛ぎ盤です。)
From Jaedig's Galaxy/ Bent Jaedig (Storyville STCD8218。全然知らん人だけど、Storyvilleだし、テテがピアノなんでゲット。中々味のあるオジイサンです)
Spike Robinson at Chesters Vol.1 (Hep Jazz CD2028、中古。たまには大英帝国のジャズでも、とゲット。)
Live at the Jazzhus, Vol.1/ Ben Webster (Jazz Colours 874410、中古。どうも、欧州では寛げるらしくて、、、。)
Dialogue/ Houston Person with Ron Carter (High Note HCD7072、中古。もぉ、ちょっとピリッとしても良いんじゃないの)
Race Point/ Scott Hamilton (Concord/ Victor VICJ60634、中古。これは、コンコード分の買い残しです)
更に、ブラスでは、、、
The Complete Works/ Tony Fruscella (The Jazz Factory JFCD22808/9 (4CD)、中古。とりあえず持っておかないと思ってゲットしましたが、じっくり聴くと「良いジャズをやっていたんだなぁ」と感心します。突き刺さない、フワーッとした音は格別です)
At the Boomer's/ Art Farmer (East Wind/Universal UCCJ9053。Cedar Waltonカルテットの面子相手に、Art Farmerがやったライブ録音。Clifford Jordanも居ますからねぇ、見付けて買わないわけには行きません。)
The Red Rodney Quintet (Fantasy FCD24758、中古。これは、まぁ、元気なこと。)
The Shadow of Your Smile/ Kenny Dorham (West Wind 2049、中古。ちょっと辺鄙な盤ですが、、、)
その他では、、、
It Started with a Dream/ Cy Coleman (Sonny SK89138、中古。名前だけはよく聞く弾き語りの名手の盤で、いや、なかなかの芸達者で、唄も実に上手いのに感心しました。)
At the Museum of Modern Arts/ Milt Jackson (Limelight/ Universal UCCM9073、中古。この人のライブですから、内容は間違無く素晴らしいに決まっています。この盤は、安心して聴いていたからでしょうか、ジャズ喫茶でも手にとったことは無かったらしい。というのも、中ジャケットに面白いノートが付いている他、御本人がジャコメッティ作と思われる彫像に挟まれてかしこまっている写真があり、これを見ていれば必ず記憶に残っていた筈です。)
Medina/ Bobby Hutcherson (Blue Note 97508、中古。60年代後半という雰囲気がよく出た良い盤です。個々のフレーズも良いんですが、それを上回る全体を染め上げる色調がこの時期独特です。)
North Sea Nights/ Joe Pass (Pablo OJCCD1011、中古。ベースとのデュオで、派手ではないが、心に沁みる展開の連続です)
New View/ John Handy(Columba/ Koch KOC-CD7811、中古。ナイーマが入っているんでゲットしましたが、相方がBobby HutchersonとPat Martinoなので、ホワーッとした感じが何とも言えずに良い。「オーイ、どこへ行くんじゃいナ」と言いたくなる、こういう演奏には眼がありません。最近の興奮盤です。
Marsalis Family: A Jazz Celebration/ Elis Marsalis (Marsalis Music/ Rounder 3302。Marsalisさんちは、子供全員がジャズメンだそうで、しかもそういう家族でライブをやって、家族レーベルで売り出してしまったようです。贅沢な面子による、元気の良い演奏ですが、Nelsonにはちょっと薄味です。)
Love Letters/ Roy Haynes (Eighty Eights VRCL6009。一本立ちされた八十八さん入魂の力作だそうで、評判どおりに素晴らしい盤だと感じ入りました。皆さんが褒める「Afro Blue」も、確かに近頃出色の演奏です。しっかし、この歳になってもまだこういうドラムスが叩けるなんて、Roy Haynesって人はスッゲェなぁ)
Cool Cat/ Chet Baker (Timeless/ Absord ABCJ88、中古。不慮の死の2年前の録音です。この人の盤は買いすぎと反省しつつも、またまた、買っちゃいました。)
Plectrist/ Billy Bauer (Verve 314517-060、中古。VerveのElite Seriesとして出た盤ですが、寡聞にして「Plectrist」なんて単語は知りません。ギタリストを言い換えた造語のようです。)
A Jazz Band Ball (Mode/ VSOP 40、中古。Modeの制作をしていたMarty Paichが「Vibraphoneを3本集めてフロントに押し出したら面白いんじゃないの」という奇抜なアイディアを実行に移した盤です。)
The Roger Kellaway Trio (Prestige OJCCD1897、中古。若き日のRoger Kellawayを捉えた録音ですLimited Edition)
Bobby Jaspar with George Wallington, Idrees Sulieman (Riverside OJCCD1788、中古。Limited Editionで、これはゴリゴリ感があって、楽しめました。若き日のElvin Jonesも参加)
Feelin' Red/ Red Garland (Muse/ 32 Jazz 32091、中古。最晩年のトリオ盤で、ベースがSam Jones、ドラムスがAl Fosterという編成です)
No Border/ Richie Beirach (Venus TKCV35305、中古。2002年の録音で、題材の殆どがクラシックからとったものです。この手のものは余り得意ではないんですが、Richie Beirachの調子が良いようなんで、手が出ました)
Boston 1950/ Serge Chaloff (Uptown UPCD2738、中古。Flashback Seriesと題された過去の録音の発掘ものです。ラジオ音源等をまとめたようで「こういうのに迄手を出しちゃあ、切りがないなぁ」と思いつつも、ゴリゴリのバリトンも聴きたいのでゲット。)
4 Generations of Miles/ George Coleman (Chesky JD238、中古。George Coleman、Mike Stern、Ron CarterそしてJimmy Cobbと、マイルス・バンドの異なった時期のメンバーだった人が、マイルスのレパートリーをやるという企画です。)
From My Heart/ Anthony Perkins (RCA BVCJ35016、中古。同レーベルの「Rainy Afternoon」よりももっとジャズっ気が少ないと怒られそうですが、でもAl Cohnの編曲で、Urbie Greenの楽団なんですがねぇ。手持ちのアナログももうヨレヨレになって居ますんで、買い替えです)
Live in Tokyo/ Johnny Griffin (Philips/ West Wind 2068、中古。「こりゃ、絶対持ってるな」と思いつつも、そうじゃなかったら「一期一会」ということもあるし、あとで後悔するとヘ理屈をつけてゲット。)
At Newport + At the Village Gate/ Nina Simone (West Side WESD210/1、中古。有名なColpixのライブ音源他をまとめて、2枚組CDにしたもので、手頃な買い物です)
Birds of a Feather/ Carmen McRae (Decca/ Verve 314589-515、中古。どこを見ても日本語表記はないので輸入ものかとも思えますが、それが紙ジャケなのが不思議です、、、と思っていたら、何だか、米国でも紙ジャケ・ブームなんですって。「彼等の太い指は、紙ジャケを扱うのに向いていない」って、誰か言ってませんでしたか)
The Birdlanders Vol. 1/2 (Period OJCCD193031、中古。フランスのピアニスト、Henri Renaudが50年代半ばに訪米した時に、自己の制作で録音したモノをPeriodに残したらしく、その3枚を2枚組CDにまとめたものという。)
Julie at Home/ Julie London (Liberty/ Toshiba TOCJ5327、中古。Jimmy Rowles、Don Bagley、Emil Richards他の面々を自宅に招いて録音したので「Julie at Home」と題したらしい。まぁ、ファンなら手が出るでしょうが、スィング感の無さが判ってしまうのがちょっと気の毒なアレンジがされています。)
Movin'/ Kay Starr (Capitol/ Jasmine JASCD307、中古。少々ガナリ気味な所もあるKay Starrですが、でも「スィングさせれば、向う所敵無し」な点を生かした、正に「Movin'」なヴォーカルが聴けます。)
2003.04.01
ステサン(Stereo Sound)誌が最新号で、村上春樹さんの「音楽のある場所」という新連載を始めたようです。その初回は、「Cedar Walton」です。村上さんはジャズ喫茶店主でしたから、無論、かなりの聴き巧者なので、Cedar WaltonのPrestige時代から現在までを、なんと8ページにもわたって概観する中で、特に「Nights at the Boomer's」を褒めておられます。「オーッ、ここにも同好の士が居たか」と膝を打ったついでに、この2枚組をもう一度聴き直して、「やっぱり良ぇなぁ、良ぇなぁ」を連発した次第です。記事では、「Eastern Rebellion」時代のことにも触れておられて、こういうことをキッチリ書く人が居ない中で、快哉の声を上げてしまいました。Cedar WaltonはJazz Messengersの「Three Blind Mice」盤で初めて耳にして以来、結構ごひいきにしており、リーダー作CDも相当集めましたし、サイドメン盤と来たらやたらある人です。ホントは、「Those Groovy Cats」に採り上げたい位のお気に入りピアニストなんですが、何しろ出番の多い人ですから、作業が大変なんです。そういうのは、Toots Thielmansで経験して、アゴを出したことがありますんで、ちょっとためらっています。でも、村上さんが8ページ書くんだから、Nelsonも頑張らなきゃァなぁ、と意を強くしました。
先日、「犬も歩けば棒に当たる」のたぐいの猟盤話に出くわしました。さる所で、結構長い間探していた「Chris in Person/ Chris Connor」の復刻CDを見付けて、無論、手に入れたのですが、それで終われば、まぁ、それだけのことです。しかし、その先の話がもう少しあるということで、早速メモしておきました。いわく、超絶録音盤との邂逅です。「やはり、足で稼ぐのが、本当のコレクションの楽しみですねぇ。」と、その店主さんとひと時、盛り上がりました。
どうやら、隠れ楽(たの)し盤のWynton Kelly: Comin' in the Back Door が、CDで復刻されるようです。もう店頭にあるのかもしれません。今まで人に隠れて(^^;)楽しんできましたが、娘を取られるように、「あーぁ、これで皆にモミクチャにされるンかいな」という気持ちです。しかし、まぁ、悪くない盤ですからお買いになっては如何ですか。「こんなん聴いとったんかいな」という声がその内に聞こえてきそうですが、、、
The Shadow of Your Smile/ Dexter Gordon (Steeple Chase/ Video Arts VACE1020、中古。Steeple Chaseだからドイツ録音かと思うとさにあらず、1971年にストックホルムに出張った時の、ラジオ放送向けライブ音源で、ラールス・ショステン(という発音だと思う(^^;)等の地元トリオとの共演です。)
Lady in Satin/ Billy Holiday (Columbia CK65144、中古。無論手持ちが既にありますが、アナログであり、ボーナス・トラック付きのCDを見かけたので、手が出ました。声こそ若干の衰えはあっても、歌詞の持つ意味と重さまでをも聴く者に伝える唄のホントウの力は、更にいや増しているので、必携です)
Here's to the Ladies/ Tonny Bennett (Sony SRCS7936、中古。「Here's to the Ladies」というタイトルなんで、Tonny BennettがBilly Holidayに捧げる盤か、と思って手が出ましたが、「Here's to the Ladies」と複数になっていて17人もの女性ヴォーカリストの得意曲をカヴァーするという趣向と判明)
The Legendary Masters: Unissued or Rare/ Miles Davis (Rare RARECD10、中古。「Unissued or Rare」という文句には弱いので手が出ましたが、なーに、手持ちの演奏でした。「UnissuedまたはRare」の後者に当たるから誇大広告ではありません。店頭で外見だけでこの種の物を見分けるのは無理ですし、仕方ないリスクですが、無駄な投資でした。)
How Time Passes/ Don Ellis (Candid 32JDC119、中古。Jaki ByardとRon Carterが付き合ったワン・ホーン盤です。少ない面子で、その分自由度を確保し、新鮮な展開を聞かせるのが身上のDon Ellisが出した数少ないリ−ダー作です)
Kenny Drew and His Progressive Piano (Verve POCJ2576、中古。Kenny Drewと来ればサイドメンものが多くあって、リーダー作はリヴァーサイド位が最初かと思っていたら、それよりもズッと前に録音された、恐らくは初リーダー盤に近い、こういう盤もあったらしく、不明を恥じました。でも54年録音で、日本では74年にやっとアナログで発売、その後92年にCD化、というんですから目に止まらなくても、不思議はありません。)
Mr. Rhythm/ Freddie Green (RCA BVCJ7410、中古。有名なアダナをそのまま標題にした55年録音の盤です。ベィシー楽団のリズムを底支さえする偉人で、「そのうちにリーダー作でも手に入れて、ジックリとその魅力を賞味したいものだ」とは思っていました。この盤は、伝統的なジャズの世界では幻の名盤に近い存在らしく、73年にアナログの国内発売があった時に国内相場がガクンと下がったそうです。そして、96年にはCD化されていたようです。まぁ、そういう由緒ある盤とめぐり合えたんですから、ジックリと聞いてみます。)
The Second Milestone/ Eric Alexander (Milestone MCD9315、中古。この人もいつの間にかMilestoneなんてメジャーな所に移籍してるんですね)
今朝また駄犬の散歩に出かけて、Zenで最初に出てきたのが「Naima/ Eric Dolphy」でした。出だしがバスクラなので、Eric Dolphyの演奏であることは判っても、良い雰囲気なんですが何という曲なのかが暫く出てきません。でも、少しして「Naima」らしい雰囲気になってきて、「アッ、そうかぁ」と曲名も判り、スッキリしました。どこかにもメモしましたが、これは「Last Date」よりもっと後の、ホントにホントの、最後の録音だそうです。国立ウニオンで一枚目を見つけて、Dolphyキチガイの息子に送ってやって感謝された盤です。その後一年ほどして、自分用の盤も手に入れました。正規録音ではないものの、演奏は素晴らしいものです。ペット、テナー、バスクラと続くアドリブの流れが、新鮮です。例のWest Wind盤ではありますが、音もかなりよく取れていて、この胡散臭いレーベルを見直した憶えがあります。ところで、Zenには4千曲近く入っていて、そのうち「お気に入り」に800曲ほど登録してあります。それにしても、何故「Naima/ Eric Dolphy」なんて辺鄙な曲を「お気に入り」にしたのか、心当たりはありません。毎日使っていて、3か月以上経って、これが出てきたのは初めてです。プレイ・リストをしょっちゅうクリアして、ランダムで聴いていても、このZenには持ち主も知らない曲(^^;が、まだまだ一杯入って居そうです 「ヒェーッ、怖いなぁ。」 ここのところの冷え込みの中で、駄犬は相変わらずそこら中を一心不乱に嗅ぎ回っており、主人は、と言えば、こういう演奏を朝一番で聴いている、、、この図は、正に「面妖かつ奇態」としか言いようがないなぁ、と反省しました。
2003.03.15
NHKの「技ー極める」というシリーズもの(2/25)で、「管楽器修理職人」という題での放映があり、楽器の修理・保守をやらせたら世界一といわれる匠である石森実さんの工房を採り上げていました。アルトの坂田明さん(^o^)が舞台回しをして、その奥義を紹介するという趣向で、実に面白く見ました。やはり坂田さんのような熱いジャズをやるには、楽器がしっかりしていないとマズイようです。ナベサダさんも、この工房の常連客として、番組に顔を出しておられました。この匠には、David Sanborn等のジャズメンが来日した機会を利用して、必ず調整を依頼しに来るんだそうですから、そういう匠を認める文化がある世界なのでしょう。しっかりと調整しても、一定の時間が経過すると、そこここに狂いが出始めるので、本人と石森工房の職人さんとで話し合いながら、「ここはこう、あそこはそう」と音の出方を直していくのだそうです。サックスのリード、リガッチャ、タンポ等の仕組みが判って、勉強にもなりました。ライブであれ、レコードであれ、良いジャズを聴いていると、その人の「ジャズ」と「音色」には、深ーい関係があるということに思い至ります。人それぞれに、野太い音、滑らかな音、高音や低音の出方、息をひそめたような時とフルブロー時のニュアンス等々こだわりがあるようで、「弘法は筆を選ばず」なんてのは、ウソっぱちに違いありません。番組を見ながら、バードのプラスティック・アルトのことや、ロリンズがマイルスと「It's Only a Paper Moon」を録音した時に、手違いで借り物のテナーを使わざるを得ず、スキークを連発しながらも、出てくるフレーズは実に素晴らしいのは良いことだったのか、悪いことなのか、などと考えていました。
In This Moment/ Jim McNeely (Stunt STUCD2142。Jim McNeelyの新作トリオ盤です。この人は作編曲が得意の人なんで、リーダー盤ではオリジナルが多いのですが、この盤ではスタンダードもやっています。Stan Getz等とやっている時には良い味のピアノを弾く人で、ここでは少し辛口、またはオトナし目ながら、大人のジャズピアノを聞かせてくれています。)
Forest Flower/ Charles Lloyd (Jazz Birdie's of Paradise J-BOP50。Charles Lloydが一世を風靡していた1966/67年の渡欧時に、Oslo、PragueそしてMontreuxでライブ録音された音源をまとめた盤です。超有名なこれとは、全く別の盤で、正規出版なのかどうか判りませんが、音はそれ程悪くありません。若き日のKeith Jarrettが、好き放題をやっており、「そう言えば、売り出しの頃の彼のイメージはこうだったよなぁ」と想い起しつつ、楽しく聞けました。でも、Charles Lloydマニア向けの盤かも知れません。)
In Denmark 2/ Sonny Rollins (Moon MCD38。Sonny Rollinsが1968年の渡欧時に、CopenhagenのCafe Montmartreで入れたライブ盤です。ハウス・トリオのKenny Drew、NHO PedersenそしてAl Heathというサポートを得て、痛快に吹きまくっています。特に冒頭の「Three Little Words」なんて、演奏時間が半時間以上という凄さです。トレーンの長時間演奏ものとは全く違った陽性なジャズでありながら、トレーンと同様に全くダレル感が無く、次から次へと溢れ出てくるアイディアにはアキレルしかありません。読後感、じゃなかった、聴後感が爽やかで、やはりこの人ならではのジャズです。音は一寸、かも知れません。)
Pure Moment/ 寺井 尚子 (One Voice/ Video Arts VACV1033。引きずる感じが性に合わず、あまりヴァイオリンという楽器の聴き上手ではありません。でも、寺井さんの場合は、そういう感じはあまり無く、Regina Carterと並んでこの頃よく買っています。この盤は、EstateやFragileなんかが入っているんで、聴いてみましたが良い盤です。結構熱くなりやすい人らしく、そういう人は好みですから、もう少し他の盤も聴き直してみる気になりました。)
Quintet Live in Paris, 23rd 1966/ Julian Cannonball Adderley (AROC CD1007。Cannonball Adderleyクインテット絶頂期のライブ盤です。Joe Zawinulの曲が特にファンク味一杯で、このバンドの良さを引き出しているなぁと感心しました。)
'Round Midnight, Live at Lexington Hall/ Dusko Goykovich (Paddle Wheel KICJ336、中古。山形県鶴岡市で、自からもアルトを吹くという鈴木さんがやっているLexington Hallでのライブ盤です。標題曲も良いですが、Dusko Goykovichのオリジナルである「Inga」や、「Old Fisherman's Daughter」での演奏が素晴らしい、と思いました。ドラムスが大坂さんで、実に良いタイミングでフィルインしたりして、息の合ったところを聞かせています。良い盤です。)
Live at Birdland and the Half Note/ John Coltrane (Cool and Blue CBCD101。恐らくは正規録音ではない音源と思います。でも、62年と63年のBirdland、そして65年のHalf Note録音であれば、音が悪くても聴いておかないと、話になりません。そして聴いてみた感じでは、確かに音は良くないけど演奏は素晴らしく、トレーンがお好きであれば、やはり必聴盤ということになります。あぁ、もう既に聴いておられましたか、それは失礼を、、、)
Live in London/ Stan Getz (Harkit HRKCD8056。ロンドンはRonnie Scott'sでのライブ盤です。この時は、単身の渡欧で、不安もあったそうです。ここでは、ハウスバンドに近いStan Tracyのトリオが付き合っており、「この人達となら、違和感は無いヨ」という寛ぎ盤です。)
Cute, The Lionel Hampton Sessions/ Dexter Gordon (Universe UV064。1962年に渡欧して、70年代半ばに凱旋して歓迎されたデックス伯父さんのLionel Hamptonとの共演盤です。いつものゴリゴリ感はそれ程無く、「元気一杯に」というよりも、「ゆったりと寛いで」という感じです。)
Plays the Music of Jule Styne/ Jan Lundgren Trio (Sittel SITCD9288。今が旬、のJan LundgrenによるJule Styne曲集です。Eric Alexanderや、唄ではMark MurphyとCecilia Norbyが、ゲストで参加しています。スウェーデンのウプサラのレコード会社の盤が、こうして日本でも買えるようになったんですね。)
Live at the Supino Jazz Festival 1987/ Massimo Urbani (Philology W228。「アルトのColtrane」という世評は正しい、と遅ればせながら気が付いて、「少し集めるかなぁ」という気になっているMassimo Urbaniの少し前のライブ盤です。この人は、Red等に良い作品が多い人ですが、Philologyのオーナーも目をかけているようです。)
If You Could See Me Now/ 太田寛二 (What's New WNCJ217。守新治さんの「Sweet Pumpkin」でのピアノを聴いて、この人の盤を探したが見付からず、その内に忘れていたら昨年久しぶりのリーダー作を出したというので、買ってみました。何とニューヨーク録音らしく、同地のジャズメンとやっている上に、娘さんが一曲唄を付き合っています。ヴェテランですから、敵地での録音といっても、「肩に力が入ってしまって」ということは無く、ゆるーりと演奏しています)
Feelin' Like Blues/ Don Randi (World Pacific TOCJ9478。この人のデビュー作という1960年の録音。Pete Jollyともまた違う味が独特です)
Paris Blues/ Horace Silver (Pablo PACD5316。Norman Granzが1962年にパリで行った興行のライブ録音で、何と40年の長い歳月の後に日の目を見たものです。面子は7,8年は固定していた不動の初期クインテットで、やっている曲も「フム、フム」と目尻が下がってしまうものばかりです)
Just before Sunrise: Dream Weaver + Love-In/ Charles Lloyd (Atlantic/ 32 Jazz 32117、中古。32 Jazzお得意の「2 in 1」かと思いきや、中身はチャンと2枚組でした。両方共に、Keith JarrettやJack DeJohnetteが居た時期のカルテットの演奏です。特に、前者のDream Weaverは「ロイドの枯葉」として知られ、今でも名盤とされる聴きものです。この録音の直後の訪欧楽旅でも、各地でコンサートをやるたびに、どこでもStanding Ovationだったということです。後者の「 Love-In」は、San FranciscoのPhilmore Auditoriumにおけるライブ盤で、印象的なジャケットも正に当時の世相を反映していました。両者共にアナログ時代からの愛聴盤なので、デジタルになった感慨を感じるかと思いましたが、むしろ「こういう浮遊感を持った、熱狂的なジャズを、結局は、他の誰もやらなかったというか、やれなかったんだ」という感慨の方が強く印象に残りました。再発売した32 Jazzのオーナー、Joel Dornがスリーブに面白いパズルを刷り込んでいて、ニヤリとします。また、「Just before Sunrise」という後付けの題は、恐らくこの直後に録音して畢生の名演となった「Forest Flower: Sunrise 及び Sunset」の「ホンの少し前の(Just before Sunrise)」という含意でしょうか。)
2003.02.01
Those Groovy Introsで取り上げる予定のイントロをリストアップしてみました。このThose Groovy Introsは、演奏全体の話ではなく、イントロの手口をネタにするセクションですから、必ずしも大名演ばかりを取り上げる訳ではありません。改めて「アレコレ」と指折り数えると、大体百前後ありそうですので、他の例にならって「百物語」と改題しました。全体が見えたので、ABC順に進めることとし、今回は、前から3曲目までで、次の曲をアップしました。
One More Time/ Mal Waldron (Sketch/ Harmonia Mundi SKE333023。外装に追悼盤とありますが、2002年の1月のパリ録音で、ソプラノのSteve Lacyと、ベースにJ-J Avenelが付き合っています。「All alone」はソロで、「Soul Eyes」は3人でと、変化がつけてあります。この重ーいピアノももう聴けないんですね。)
When Lights Are Low/ Kenny Burrell (Concord VICJ60618、中古。このレーベルのKenny Burrellは結構持っていますが、これは無かったので入手。いやぁ、実にくつろげる、良いジャズです。)
Jazz'n' Samba/ Milt Jackson (Impulse MVCJ19101、中古。これも持っていなかったんですが、Jimmy Heathも、Tommy Flanaganもうまくサポートしていて、良い盤でした。)
From This Moment on/ Charles McPherson (Prestige OJCCD1899、中古。いつものゴリゴリのバップと違うなぁ、と思ったらPrestigeの7559番ということで、コテコテではありませんが、いつもに似合わず肩から力が抜けています。Cedar Waltonもそうですが、Pat Martinoも良い味しています。)
That's My Kick + Gemini/ Erroll Garner (Telarc CD83332、中古。Erroll Garnerの昔の盤2枚を、良い音で有名なTelarcが丁寧に復刻したものです。たまに、こういう「ビハインド・ザ・ビート」も良いものです。)
The News/ Tony Lakatos (Jazzline JL11140、中古。リズムセクションが、Kirk Lightsey、George MrazそしてAl Fosterということで期待して入手。真面目なジャズです)
Solo Sessions, Vol. 1/ Bill Evans (Milestone MCD9170。63年録音というから、独立して間もなく入れたピアノソロ盤です。)
Waltz: Blue Side及びRed Side / Steve Kuhn (Venus TKCV35306/7。近頃好調の、というか近頃再売込みがかけられているSteve Kuhnの新作2枚です。あまり気にする必要はないが、まぁ、「ピアノトリオで同じ曲をやって、ベースが違うとどうなるか」という狙いもあるようです。さすが年を食っている人だけあって、企画もののこういう作品でも、聞かせ所を心得ています)
In Tradition/ Franck Avitabile (Dreyfus VACR2029、中古。新録の出来が良さそうなので、ペトさん制作という、Avitabileのデビュー盤も早速入手。うん、さすがペトさんが見込んだだけのことはあります。バドの曲が若い人にこういう風に理解されているとは、、、)
All Blues/ Ray Bryant (Pablo VICJ60855、中古。これは、記憶の片隅にありましたが、持っていなかったので手が出たものです。いやぁ、実に良いです)
The Summit/ George Robert and Phil Woods (Mons MB824304、中古。当然Phil Woodsがお目当てで手に入れましたが、弟子のGeorge Robertもまた「吹きまくりの人」でした。二人で吹きまくっていますが、そこに名をなす人と並の人との差があり、弟子はリードの音もおちるし、フレーズに味がありません。Kenny Barronが良いピアノを弾いています。)
I Want a Little Girl/ Eddie Cleanhead Vinson (Pablo 3112-59、中古。つるッ禿げVinsonはなかなか渋い人ですが、これはオルガンの伴奏で歌とアルトを聞かせる良盤です。)
Ella Fitzgerald, Billie Holiday and Carmen McRae at New Port (Verve 559809。ウーンとCarmen McRaeのNew Port録音ねぇ、とごひいき歌手のの珍盤を見つけたんで、早速買ってみました。やはり、以前に前者二人の盤として出たものに、Master Editionとしての再発に際して、ワザワザCarmen McRae分を付け加えたものだと言う。エライッ。この年はSarah Vaughanも出演したそうですが、残念ながら彼女の演奏までは入っていません。今をときめいていた頃の、3人3様のヴォーカルが楽しめました。Billie Holidayの歌伴は、今は亡きMal Waldronです。)
George Wallington Trio (Vogue/ BMG Japan BVCJ37015、中古。George Wallingtonがパリで地元のPierre Michelot、Jean=Louis Vialeと入れた53年録音です。この録音の後に有名なクインテットを編成して、ヒット盤を何枚か出しているという時の流れです)
Come Shine/ Manuel Rocheman (Columbia COL491869、中古。全然知らない人ですが、脇がGeorge MrazとAl Fosterということなので手が出ました。欧州系のピアノということで、「きれい、きれいかな」と覚悟していましたが、実に真面目なジャズで、「My Funny Valentine」等の有名曲の新しい面を見せてくれて、結構気に入った)
The Way We Are/ Claude Williamson (Venus TKCZ79517、中古。苦手なソロ盤ですが、とりあえず、、、)
Will You Make My Soup Hot and Silver/ Carsten Dahl (Storyville STCD4203。これも、新盤の出来が良さそうなんで、その前作も入手。これも、ニンマリ盤です)
Invitation/ Al Haig (Spotlite/ Somethin' Else TOCJ5525、中古。復帰後のAl Haigは英国に移って活躍し、Spotliteに何枚か入れた盤の中でも評判のいいもの。なるほど、デキは良いです)
The Three Black Kings/ Sir Roland Hanna (Jazz Friends JFP001、中古。脇がRichard Davisに、Andrew Cyrilleだと言うから、即買いです。Andrew Cyrilleと言えばフリー系の録音がありますが、実はRoland Hannaとはジュリアードで同じ釜の飯を食った仲で、最初の海外ツアーを共にしたそうです。実にジャズのありのままの姿が提示される良盤でした)
I've Something to Say/ Phineas Newborn (EmArcy 32JD10148、中古。聴いてみて「ウーン」と唸らざるを得ませんでした。やっているジャズは素晴らしいんですが、最晩年の87年録音ということで、残念ながら指が、、、でも、素晴らしいジャズです)
Seven Minds/ Sam Jones (East Wind UCCJ9015、中古。脇がCedar Waltonと、Billy HigginsだからCedar Waltonトリオだな、と思って聴いたら、タイトル曲が11分以上の大作で、しかもなかなか構成もよく、参りました。Riversideレーベルの「Soul Society」なんかでは大編成でしたが、これは気心の知れたトリオでの良い作品になっています)
Autumn Leaves/ Great Jazz Trio (Eighty-Eights VRCL6008。Hank Jonesが保有する商標であるGreat Jazz Trio名義の盤で、末弟のElvin Jonesとの珍しい共演になっており、ベースもRichard Davisという大名人達による盤。しかも、往時の名レーベルEast Windの制作に当たっていた伊藤八十八(Eighty-Eights)さんが起こした新レーベルの目玉らしい。某朝日新聞社会面下に広告まで打っているのを見かけましたが、最初は発売記念コンサートの告知かと思ってよく見たら、正にこのCD一枚のための広告らしく、「えらいリキ入ってまんなぁ」と驚きました。この巨人達にしては普通の出来で、「GJT at V.V.」発売時の盛り上がりには及ばないと聴こえましたが、皆さんはどうだったんでしょうか、、、)
Another Ordinary Days/ 野本晴美 (Venus TKCV35311。「Ellington、MonkそしてSonny Clarkが好き」という新人さんなのに、「日本のジャズ界に新風を巻き起こしてくれそうな才媛、、、」という手垢に汚れた紹介は何だ、と思いながら聴きましたが、結構いけます。課題は、これを何年も続けて熟成させることでしょう)
A Beautiful Friendship/ Rene Rosnes (Key'Stone/ Video Arts VACY1032。もうヴェテランと言っていいピアニストの02年夏の新録音です。聴かせます)
Kiss of Fire/ Harold Mabern (Venus TKCV35301。豪腕Harold Mabernの最近のトリオ盤で、何曲かはEric Alexanderを迎えてワン・ホーンの演奏になっている。)
On Children's Ground/ Dirk Balthaus Trio (Munich Records BMCD338。全く知らないDirk Balthausの盤ですが、こういうのも聴いとかなきゃァ、ということで買いました。いやぁ、なかなか上手い人で、真面目にジャズと取り組んでいるのが良く判って気持ち良い。)