Lady in Satin/ Billie Holiday Sony CK40247 | ||
1 I'm A Fool To Want You 2 For Heaven's Sake 3 You Don't Know What Love Is 4 I Get Along Without You Very Well 5 For All We Know 6 Violets For Your Furs 7 You've Changed 8 It's Easy To Remember 9 But Beautiful 10 Glad To Be Unhappy 11 I'll Be Around 12 The End Of A Love Affair Billie Holiday vo Recorded in 1958 | ||
Billie Holiday晩年の作品。この盤の存在をまだ余り意識していなかった頃に、一ノ関の「ベイシー」で、菅原さんがこれを聞かせてくれたことがありました。まだ開店間も無い午後早くであったので、他に客もなく、Nelson一人のためにこの盤がかけられたようなもので、ササーッという導入無音溝(Guide groove)の音(?)に続いて聞こえてきた冒頭の「1 I'm A Fool To Want You」に、言葉も出なかった(滂沱の涙、という誇張表現がありましたね)。この曲には名演・名唱が結構ありますが、ボーカル、即ち人の声による感動には、楽器は遠く及ばないという気がします。識者に言わせると、彼女はこの時期にはもう下り坂だったからダメ盤だ、ということです。オペラの歌唱コンクールじゃぁあるまいし、その時期にならないと出せない味、というものもあるだろうょ、、、ピアノは、曲によってMal WaldronとHank Jonesとが交代しています。最近、Columbia/ Legacyシリーズで、この盤がCK65144として復刻されました。5トラックほどが追加された上に、編曲を担当したRay Ellisの思い出話も入っています。この盤も、多くの方が座右の一枚とし、折に触れて取り出して、人生の何たるかを噛み締める契機とされている筈です |