The Boy Next Door/ Bill Evans このワルツは、出だしはノー・リズムで行くんで、「あれッ、、」と感じて、それからワルツのリズムが入って来て、軽快にスィングするので、「そう、そう、、、」と安心することになります。Chuck Israelsの素晴らしいベースのアドリブが聴きものです
Emily/ Bill Evans Johnny Mandelが映画主題歌用に作ったワルツ曲で、最終期のEvansトリオらしい緊密な連携が面白い。こういう風に、テーマとリズムとをトリオの3者で役割分担して、その中で相手の良い所を引き出し、自分も目立つという呼吸の合い方は、最終期ならでは特色でしょう
Gravy Waltz/ Oscar Peterson, Ray Brown これは、Ray Brownの手になるワルツであり、この盤のオリジナルには収録されておらず、後になって何枚分もの録音が発掘された時の分に含まれています。右掲盤はマスター・エディションなので、追加曲として入っているのです。Oscar Petersonらしいスムーズな流れで演奏が展開されていき、エンディングはリタルダンドしつつ終わるという余韻もさすがです。
Kathy's Waltz/ Dave Brubeck 変拍子特集のこの盤では、当然只のワルツではデカイ顔を出来ません。この曲では、ワルツと題しておきながら、先ずは4で始まって、3になり、後は3と4を行きつ戻りつするという傍若無人さです。コレの一個前の「Three to Get Ready」は、行儀の良いジャズ・ワルツですから、「続くこの曲でも、また行儀良くするなんてとても出来ない」というのがジャズらしいところで、Nelsonもそういう面があるので、大いに納得です。
When Sunny Gets Blue/ Donald Byrd, Pepper Adams これはワルツという認識がなかったんですが、先日聴いていると3つと4つとを行きつ戻りつつする変わったアレンジであることに気付きました。しっとりした原曲の良さを残しながらも、「こんなこともできるんですょ」という仕掛けをしたと言うことでしょうが、ちょっとやり過ぎの感も、、、
すが、このシミジミさせてくれる演奏も忘れてはなりません
Windows/ Stan Getz with Chick Corea Corea入りのこの盤もお好きな方が多く、御両人の良い所がうまく共鳴していて、盛り上がります。これはCorea作なんですが、ヒョッとしてこのワルツも、みなんさん、お気に入りかも知れません。Getzが心なしか激しているかのようで、、、