John Coltrane's Groovy Tracks
- John Coltraneの好演奏といえば、ごまんとありますが、無性に聴きたくなるのは以下のようなものです。
- ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
- クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
- Impressions, Spiritual, Softly as in a Morning Sunrise, Greensleeves /from 'The Complete 1961 Village Vanguard Recordings'
Impressions、Spiritual、Softly as in a Morning SunriseそしてGreensleevesのどれをとってみても、圧倒的な迫力、比肩するもののいないオリジナリティ、魅力的な題材とその処理、(Eric Dolphyの凄さ)等々で、降参するしかありません。よくぞ、これだけの完全な収録をしてくれたと、製作者に感謝。息子いわく、すべての知識人が座右に置くべきもの、と。アッパレ、よく言った。唯一の欠点は、聞き出すと止まらず、一日がかりになること(^^;)か。
- Impressions, My Favorite Things, Naima, Mr. P.C., I Want to Talk about You, Bye, Bye Balckbird, Spiritual /from 'Live Trane: The European Tours'
この訪欧ライブでは、特にImpressions, My Favorite Things, Naima, Mr. P.C.を繰り返し採りあげており、しかもそのどれもが素晴らしい演奏で、うち2枚ではEric Dolphyの凄さも満喫できる等々で、素晴らしいの一語に尽きる。これの欠点も、聞き出すと止まらず、一日がかりになること。
- My Favorite Things, Summertime /from 'My Favorite Things'
My Favorite Thingsは、この曲がジャズのレパートリー入りする端緒となった名演で、最初にMcCoy Tynerって何者なの、と思わせた。この時期ではまだJohn Coltraneが何をやろうとしているのかまでは分からなかった。
- Ole /from 'Ole'
Eric Dolphy入りのOleという曲は、結局John Coltraneしかやらなかったone and onlyものであり、その点がMy Favorite Thingsとは異なる。何とも絶妙の素晴らしさと危うさを併せ持っており、少しづつこのユニットの狙いがほの見えてきました。
- Out of This World, The Inch Worm /from 'John Coltrane Quartet'
Out of This Worldは、不動のJohn Coltrane Quartetが路線を確立したことをうかがわせる名演です。なーるほど、こういうのをやりたかったのね、と得心した盤です。ジャケットも素晴らしかった。
- You Don't Know What Love Is, What's New /from 'Ballads'
やはり、You Don't Know What Love IsやWhat's Newを落とす訳にはいかないでしょう。このバラードと言う盤が最高と激賞する人が一部に居ます。
- Afro Blue /from 'Coltrane Live at Birdland'
このAfro Blueも凄い。Village Vanguardを経て、Birdlandでやったライブ盤です。これから先には、余人の到達し得ない、しようとしないJohn Coltraneワールドが出現します。
- A Love Supreme /from 'A Love Supreme'
上記のJohn Coltraneワールドの入り口です。ジャズ喫茶でも聴いたし、買い込んで聴きもしました。しかし、老境に達しつつある今、年に一度聞くか聞かないか、という状態です。これの少し手前で「この先まで行くのはなぁ」と踏み止まっているのが、近年のCharles Lloydの演奏ではないでしょうか
- Dedicated to You, My One and Only love, You Are too Beautiful /from 'John Coltrane and Johnny Hartman'
Dedicated to You、 My One and Only loveそしてYou Are too Beautifulと、オトナの世界です。こういう余裕を常に持ち続けられたら、この人の音楽はもっと広くなり、若死にもしなかったとは思うが、だからといってそれで本人が幸せか、というのは別問題なんでしょう。
- My Favorite Things / from 'Selflessness Featuring My Favorite Things'
この人のMy Favorite Thingsは、恐らく数十種類ありますが、初録音とこれが極め付けでしょうか。何にぃ、ライブ・イン・ジャパンはどうして呉れるんだって? 堂々の57分ものですか? いやまァ、どれでもお好きなのをどうぞ、、、
不動のカルテット結成以前で、拾うべきものでは、
- Dexterity, Visitation, Stablemates /from 'Chambers' Music/Paul Chambers'
初期の演奏として、キラッと光るものがあります。
- Blue Train, I'm Old Fashioned /from 'Blue Train'
Blue Trainは、若々しさの残るJohn Coltraneの脱皮前の名演で、元気があってよろしい。
- Miles(tones), Straight no Chaser /from 'Milestones/ Miles Davis'
Miles Davisバンドのメンバーとしてのものからは、このMiles(tones)やStraight no Chaserなども良い。
- 全ての曲 / from 'Kind of Blue/ Miles Davis'
兎に角凄い名盤で、どの演奏も良い。Cannonball Adderleyとの比較をしてみるのも面白いようです。
- Limehouse Blues, Wabash /from 'Cannonball Adderley Quintet in Chicago'
Limehouse BluesとWabashでは、マイルス・バンドのメンバーによるリキの入った演奏で、Cannonball Adderleyとの対比が明確になります。
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