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Ballads/ John Coltrane
Ballads/ John Coltrane

Impulse MCAD5885
1 Say It over and over again
2 You Don't Know What Love Is
3 Too Young to Go Steady
4 All or Nothing at All
5 I Wish I Knew
6 What's new
7 It's Easy to Remember
8 Nancy with the Laughing Face

John Coltrane ts
McCoy Tyner p
Jimmy Garrison b
Elvin Jones ds
Recorded in 1961/62
結構長い期間にわたってとり溜めて置いたものの発売か、解説にあるように簡単な打ち合せでワンテイクで出来上りというものなのか、それとも良いマウスピースが見つからないのでやむを得ずこの路線を採ったという説が正しいのかが、どうも判りません。Duke Ellingtonとの録音も含めて、この時期の演奏について、3番目のマウスピース破損説が有力のようです。つまり、使い慣れないので、バリバリ吹きができなかったのでは、というかんぐりです。でも、これはジャズメンは録音しかしないと思い込んだための感違いでしょう。これらが録音された長い期間にわたって、彼がライブもやらなかったという記録はないようですから、正に意図してこのような演奏をしたとみるのが自然です。そして、ライブ・ギグでは、激しい演奏の合間にバラードを挟むのは常識であり、この手の演奏はそういう修練の賜物として生まれたものだと思います。そして、この頃は、「怒れる若きテナー」というレッテル張りをマズイと感じた制作者側の、ファン層を広げるための企画という見方に落ち着いているようです。しかし、こういう素晴らしい演奏を前にすれば、それもどうでも良いでしょう。プレスティッジの古い録音とは、やはり異なる、60年代の不動のカルテットの良さがあります。この人のバリバリ吹きが嫌いなあまり、「この盤が、彼の最高峰」とまで言うのもどうかと思いますが、、、
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