ブルーノート (Blue Note)
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ブルーノート (Blue Note)について、もうすこし。
ジャズの有名なレーベル
- ドイツ移民で、ニューヨークに定住したAlfred Lionが始めたレーベルで、その当初の頃のことはBlue NoteのAlfred Lion社長のレーベル運営や、Blue Note Labelの初録音にメモしてあります。いわゆるジャズマニアの始めたマイナー・レーベルですが、ジャズに対する嗅覚が抜群に優れていたのでしょう、暫くするとそのレコードの質の高さに皆が注目すようになりました。今や、押しも押されぬジャズのメジャーにのし上がっています。ある時点で、身売りをし、その後の発売方針が変わったようですが、更に少してまた方針を元に戻したようです。東洋の小国、日本では、ジャズファンに崇拝されるほどの人気で、初期盤の完全セットを持つ人が、雑誌などに定期的に登場して、羨望の的になっています。ジャケットの工業デザインも優れており、特に初期盤はアフロ・アメリカンの顔を大写しにした意匠で、通常の白人ならまず絶対に買わない黒っぽさを売り物にしていました。
世界各地にあるジャズクラブの名称
- ジャズの本国である米国は勿論ですが、パリや北欧等の各地にも「ブルーノート」という名前のクラブがやたらあります。そして、いくつかの店でのライブ録音の中には、名盤といわれるものも少なからずあります。我が日本にも、同名の店がいくつかある筈ですが、京都河原町のジャズ喫茶、「ブルーノート」などは有名です。「おしし」という異名をとる名物ママが居たこと、「Tannoy 3LZ」という10インチ・スピーカーを巧く鳴らしていたこと、アノ小さな店(失礼)ながら断続的にライブを決行し続けていたこと等々、たまに行ったことがあるからのひいき目ではなく、なかなかの店だという評価は高い。以下に、パリの「ブルーノート」におけるライブ盤で、有名なものをリストしておきます。
米国に本拠があるジャズ・クラブのチェーン店
- 「ブルーノート」チェーンは、上記ジャズクラブの一種ですが、全世界的にチェーン網を張って、特徴ある運営を行っていますので、特記すべきかと思いました。「ブルーノート」チェーンは、世界中に店舗があって、あるジャズメンと契約をしたら、そのグループを世界中のチェーン店で使い回すというシステムをとっています。店側も、ジャズメン側も、ライブ・ギグ毎に、面倒な個別の契約を積み重ねていくのではなく、各地に散在するチェーン店をツアーして回るギグを一括して契約して、プログラムも大体同じというやり方だ、と聞きました。その分、間接経費が巧く処理できるのでしょうか、ビッグ・ネームの演奏を寛いで聴けるので、人気があるようです。店も小奇麗で、酒・料理も悪くは無い、というスタイルが受けて、日本でも東京、大阪、福岡等々に、店舗があります。ちなみの、このチェーンで録音されたライブ盤の代表的なものは、以下のとおりです。
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