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ジャズのジャズたる所以を指し示す言葉であるBlue Noteという名前を付けたライブスポットは結構あります。我が京都にも「お獅子」の敬称でたてまつられるママのいる老舗スポットがありますし、パリのものはもっと古いのでしょう。しかし現在では、この名前を使った世界的なチェーンのBlue Note Jazz Clubが有名で、ライヴ録音がどっちゃり出ています。ここでのライヴ盤を多く出しているテラークは、クラシックの良録音で名を馳せたレーベルで、最初はジャズの録音は下手っぴと言われましたが、年を追う毎に巧くなりました。これらBlue Noteでのライヴを一覧してみましょう。
- Zoot Sims in Paris 1961、パリ
リバティ原盤の名盤で、仏のピアニストでは古手のアンリルノー等とやったライヴ盤。
- Jazz at the Blue Note/ Maurice Vander1961、パリ
渡仏して落ち着いたケニークラークとベースのミシュロウがここの座付きリズムだったらしく、その安定したサポートに乗せてヴァンダーが結構乗っている。
- At the Blue Note Cafe/ Bud Powell 1962、パリ
フリーの旗手ESPディスクが、数多ある先鋭な盤に挟んで発売した本線物で、学生時代にこれを無理して手にいれたのは、やはりAmazing Bud Powellの熱気に打たれた勢いだったと記憶する。
- Soul Eyes,Live at the Blue Note,Fukuoka/ Art Farmer 1991、福岡
上記からずっと飛んで90年代となり、メッセンジャーズにおける活躍で一本立ちしたジョフキーザーが入った、ファーマーのワンホーンアルバム。
- Franco Ambrosetti live at the Blue Note 1992、ニューヨーク
欧州のトランペッターを暖かく迎える米国の観客の反応が良い。
- Boppin' at the Blue Note/ Jon Hendricks 1993、ニューヨーク
カミさんと,ミシェル等の娘の3人も総動員してヴォカリーズの方は大丈夫、楽器の方もウィントン、ゴルソンと並べて文句無し、というクリスマスのお祭りライヴ
- Keith Jarrett at the Blue Note,The Complete Recordings 1994、ニューヨーク
ジャレットのスタンダードによる週末の3日間のライヴ公演を全て収録した6枚組み。その全てが水準を超えているのは驚きだが、その上、土曜日には神様が微笑んだらしく、2枚とも空前絶後の出来。「枯葉」や、「恋に落ち易くって」から「内なる火」に連なる十数分の狂気が聞き物ではないか。この日聞いた人は、大変な名演が繰り広げられる場を目撃したことになる。
- Centerpiece/ Al Grey 1995、ニューヨーク
グレィ、スィーツ、マンス等々と爺さんばかりのセッションだが、力の抜き方が堂に入っていて実に良い仕上がり
- The Very Tall Band/ Oscar Peterson 1998、ニューヨーク
有名なVery Tall盤での共演の素晴らしさを思い起こしてRay Brownが企画したらしいリユニオンのライヴ。もう居ない人が多い。合掌。
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