ユダヤ旋律とジャズ
- 「Hush' A 'Bye/ Johnny Griffin」等のように、Nelsonの好きなジャズの演奏に、ユダヤ旋律が多いことに気付いて、少しどういう背景があるのか調べたことがあります。その結果というほどのものでもありませんが、ここにメモしてみました。先ずお断りして置きますが、このメモには人種差別等の意図は全くなく、ユダヤ旋律が好きなジャズ親父のたわごとに過ぎません。
ユダヤ旋律
- ユダヤ旋律の根っこには、当然ながら、ユダヤ教及びユダヤ文化があるわけですが、その詳細については専門家ではありませんので、特に触れません。関係のサイトを検索の上、ご覧ください。エルサレムという都市が、ユダヤ・キリスト・イスラムという3大宗教の聖地であることが示すように、ユダヤ旋律も孤立したものではありません。アラブからヨーロッパ、南北アメリカ等の地域に、広く分布するユダヤ系の人々の間で、古くから伝えられてきた特徴的な旋律をもつ音楽です。その間に、ユダヤ以外の文化との交流が行われたせいでしょうか、他の地域の音楽にも影響が見られますし、逆にそれらの影響も受けて今日の形になってきているようです。音楽ですから、無論、宗教との関連が深いようで、カトリック及び正教音楽、特にグレゴリア聖歌にも、その影響が見られるとの記述もあります。
Jewish composer/ musician
- 最近の、19、20世紀を見ても、クラシックでは
- メンデスゾーン
- シェーンベルク
- マーラー
- クルト・ワイル
- バーンスティン等の作曲家を輩出し、指揮者・演奏家でも
- ワルター
- メニュウヒン
- オイストラッフ
- バレンボイム等々がいます。
ポップスのジャンルでも、
- Irving Berlin
- Oscar Hammerstein II
- Jerome Cahn
- Richard Rogers
- Victor Young等の作曲家が多く居り、また
- Simon and Gerfunkle
- Leonard Cohen等が居ます。
文化全体を見回しても、- フロイト
- ヴィトゲンシュタイン
- シュニッツラー
- ツヴァイク
- ホフマンスタール
- カフカ等
、、、、、の名前がすぐに出てきます。音楽の世界では、特に東欧のユダヤ系の人々(アシュケナージム?)に優秀な才能が際立っているようです。
ジャズの世界でも、、、
- ジャズでも、
特筆すべきは、かのBlue Noteレーベルを興したAlfred Lionと、有名なジャズ・クラブVillage Vanguardを立ち上げたMax Gordonでしょう。この頃はJohn Zohn等によるクレズマー(「クレツマー」かも)なんてジャンルが幅をきかせています。わが国にも、「ナンニモクレズマー」とかいうグループがあるそうです。
例えば、、、
- Nelsonのこのサイトでも、「Hush' A 'Bye」を含めて、ユダヤ旋律系と思われる演奏を、以下のとおり採り上げています。世の中にはもっと沢山の、この系統のジャズの演奏があるはずです。
上記をご覧になると、「そう言やぁ、アレなんかもそうかなぁ、、、」と思われる曲が、皆さんにもあるかもしれません。そんなことも考えながら、色んなジャズの演奏を聴くのは実に楽しいものです。
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