2003年4月某日 (2)
- 先日、Tsutayaで、中古レコード屋が主人公の「「ハイ・フィデリティ」」のヴィデオを見かけたので、早速借りて帰りました。以前の文庫本も回し読みしていたので、カミサンと一緒に見ましたが、イヤもう抱腹絶倒でした。舞台というか、お話が展開される場所が、原作では「北ロンドン」なのを、映画では「シカゴ」としている位で、後は結構原作に忠実でした。店の名前「Champion Vinyl」は、やはり「チャンピオン・ヴァイニール」と発音するようです。見ていて気に入った点をあげてみると、以下の通りです。
- 中古レコード屋を開く位ですから、主人公の自宅アパートの部屋がアナログで一杯なのは、当然です。あの「音の書斎 -- あなたのレコード棚見せてください」に出て来る現場と殆ど甲乙付け難いような、「売るほどある」状態でした。マニアなら必ず備えている筈の「お気に入り特選カセット」を編集するための機器が出ていましたが、どうやらブランドはナカミチらしく、「そう、そう、こうでなきゃぁ」と納得できます
- この映画では、原作と同様に、30は軽く超える「○○のトップ5」が映画の中に出て来ますが、どれも見識に満ちた選定と思えました。
- 中古レコード屋の雰囲気をかもし出すために、大道具・小道具がしっかりと選定されており、米国のレコード屋の典型と思えるグッズで一杯なのも、納得です
- 客が何か難しそうな注文をつける場面もありましたが、殆ど「名古屋Uptown」のノリで店中を飛び回って、サッと現品を出しており、その手品のような商品知識に観客は感心するという仕掛けもバッチリです。
- 客が苦労してエサ箱から探索盤を探し出して、満面に笑みをたたえて、レジに持って来る場面もありました。原作どおりに、「今日はコレは売らない」なんて、偏屈な商法ぶりもしっかりと脚本に入れてあります。
よろしければ、面白いのは保証付きですから、このヴィデオは借りてみてやってくださいョ。
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