名古屋とアップタウン
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名古屋は、東京、京阪神に並ぶ大都市圏であり、音楽やオーディオを取り扱っている店も多くあります。それに、名古屋は、Nelsonのようにたまに行く人間にとっては、味噌カツや、何て言うんですか、あのすごい味噌味のうどん、と言った食い物の魅力もあります。大須というところには、新品、中古両方のオーディオ店が沢山あります。以下は、少し前に名古屋で盤を漁った時の感想です。
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地下鉄が発達しているようで、うまく日程を調節して一日券などを入手して手早く回って、10軒位いけました。当然、全国展開のチェーン店が揃っています。その他、バナナレコードなどの中古店も結構あるので、楽しい町でした。ここには、有名なアップタウンがあります。
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名古屋侮るなかれ、と言う気になったのは、エレベーターを下りたら店の中と言うこの店に入って、数分在庫を見ての驚き故です。新譜屋さんながら、売れ線以外のマニア物がドッチャリとあり、ひょっとして個人の在庫か、と思うほど。最新の売れ筋も有った上での、これだけの在庫は、店主に相当の熱気がなければ揃えられないことは、判る人は判ります。
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丁度その時は、捜し物リストを持っていたので、出してカンニングしながら、エヘエヘと感心半分、嬉しさ半分で探していると、初来店なのに店主がすっと側に寄ってきて、「うちはきちんと並べていないから、、」と言って、リストをもぎ取り、自分で片っ端からヒョイヒョイと探し始めてくれたのには驚きました。それも、ボーカルでも、こちらの棚だったり、あちらの棚だったり、まるで先輩のレコード棚と同じ入荷順か、と疑りたくなる配置。これは、自分で探したら時間がかかる、と納得し、店主さんの店内飛翔の邪魔にならぬところに次々と移動しつつ(店は広くはない)、更に在庫の質の良さを確認しました。
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結局5万円くらいの物が集まり、若干の選択をして、更にリストにないもので自分で拾ったものを加えると、財布は正にカラっ欠。しかし、その爽快感たるや、めったにない快感で、ビルの外に出てなけなしの残り銭で、近くのラーメン屋で晩飯を食っている時も、思い出し笑いでした。
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だって、ワタナベカズミのマンディブルースは、「今、僕が聞いているけど、それでよかったら」、「いや、勿論、それで結構です」、「じゃぁ」、と傍のCDラジカセから取り出して売ってしまうんだから。他に、JIM SNIDERO/Blue Afternoon, DUSKO GOYKOVICH/After Hours, MEHLDAU AND ROSSI TRIO, PETER MADSEN/Three of a Kind等々。新譜屋で、発売時でない時期遅れで、この手の物を入手するのが、如何に困難かはお分かりでしょう。駅前広場の一隅のペンシルビルの5階でした。
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