なぜそのような演奏をペッパーがすると不快で、ショーター等がすると気にしないのか。恐らく、前期の神の申し子のイメージが余りにキレイすぎて、汚して欲しくない、と言う発想であろう。Nelsonには、これが判らない。実に良い演奏じゃないですか。He is not what he wasでどうしていけないのか、人の成熟を許さないのか、成熟を堕落とどうして決め付けるのか。
Art Pepperは、West Coastの白人アルトで、人気最高の人です。60年代半ばまでの前期には、喩えようもないほど美しく、ピチピチした演奏で人々を魅了しました。70年代以降の後期には、避け得なかった人生の陥穽をやっと超克したことが分かる苦味も加わった演奏となり、それはそれで又素晴らしいジャズの世界を聞かせてくれました。このサイトには、以下のセクションにこの人の情報があります。