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「ブエナ・ヴィスタ、、、」も、よぉやるなぁ

  • Nelsonも人並みに、Buena Vista Social Club(BVSC)の公演を聞く機会がありました。ラテン・バンドをそれを目的に聞きに行くのはこれが初めてでした。ジャズではないものの、ひとかどの芸術集団と言うことで、ライ・クーダー制作のCDは良く聴いて楽しんでいました。それをこうしてライヴで聞くと、これはこれでかなりのもの、と感心した、というお話です。
  1. 年輪の重さ
    話題をさらったBVSC復活事情の映画の筋からして、平均年齢が高くて当たり前なんだけど、確かに年齢を感じさせない程に音楽に対する情熱があり、技術の衰えを上回る味を出している。ジャズでは、70歳超えて元気、なんて人は一杯いるけど、他の分野でも「まだまだ、若ェもんには任せておれんょ。」と言う人達がいて、実に爽快感がある。そちこちに年輪の重さを感じた次第。
  2. サーヴィス精神
    恐らくは純粋な音楽鑑賞という場合の他に、食事の場等での背景音楽としての演奏もけっこうありという舞台を長くこなしているだけあって、こうすりゃ客の注目を浴びて、受けまくるという手口、悪く言えばギミックの引き出しが各人に一杯あって、しかも3時間近い公演で出し惜しみをせずに、サーヴィス精神に徹して「全部やる」という姿勢は、ご立派と言うしかない。
  3. 楽器演奏能力の高さ
    舞台後方右端の若めのテナー、左端のトランペット、中央のトロンボーンやバリトン・サックス等が、Jazzyなフレーズも繰り出しての演奏技術が結構高い。特にテナーは、トレーン派のアドリブを展開して、スキーク音を出すなど(若干唐突に)盛り上がっていました。普段はそれなりに演奏しておいて、イザという時に美技を繰り出す瞬発力は、プロならではの見物でした。(私事ながら)このテナーのおっチャンは、何を思ったか、贈呈の花束から薔薇を一本抜いて、カブリ付きにへばり付き続けたウチの娘に呉れたから「いい奴だ」。(とは親ばかも良いところ(^^;) ヴォーカルも、嗄れ声交じりながら、聴きどころではこぶし、口説き等の「泣き」も散りばめて、会場を沸かせるだけの技量も披露した。
  4. 抗し切れないリズムの快感
    常々思っていた「単純なリズム程、乗ってしまうと手が付けられない。」というテーゼを地で行く、サンバ等のラテン・リズムの洪水は、場内を正に興奮の坩堝と化してしまい、つまり「乗った者勝ち」の世界。別のところに書いた「特権的なリズムの暴力」に身を委ねる楽しさがいっぱいでした。

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