(Home - Hear Me Talkin' to Ya / BACK)

NelsonのDesert Island Pick's(字余り)
  • NelsonのDesert Island Pick'sについてもう少し考えてみた、と言うお話です。
    Desert Island Pick's
  • 無人島行きになったら、という趣向は世界的に広く行われているようで、確かに暇つぶしには格好の話題です。度を越した、しかし愛すべき音楽好きで紹介したコンピ癖も同じ発想です。ちなみに、Googleを使って「Desert Island Pick」を検索すると、一秒足らずで約8万件が出てきました。(いつもながら、このGoogleというのは凄いものだと思います。20年位前に、検索のシステム作りを少しやりましたが、8万件の答を出すとすると原データは数百万件近い筈で、それの自由語検索を秒単位でやることなど、当時は想像も出来ませんでした。)殆どが色んな音楽、小説等のジャンルにおける特選リストの情報です。和文英訳で、Desert Islandまでは直ぐに思いついても、「に行くときに是非持っていきたいもの」を簡単にPick'sで表現してしまう事までは、Nelsonの英語力では無理です。巧いイディオム表現ですねェ。
    Best 10と、Dipの違い
  • Best 10と、Dipは丸っきり違うものです。前者は、通常の環境で「何が一番の名盤だろう」と考えて、その上位10枚ということです。しかし、後者は、無人島と言う何とも異常な環境に身をおくことになったときに、何を携帯するかということです。これはかなり違います。日頃はカッコ良いことを色々と言っていても、ひょっとして金輪際帰れないかもしれない、あるいは少なくとも当分は文明社会には戻れないということになったら、ホンネが出てきます。まぁ、世の中これが通り相場だから、と名盤に挙げていた物なんかは放りっ放しで、実はホントはこれが好きなのよ、と筐底(きょうてい、トランクの底)深く密かに持っていく盤は何か、ということです。言ってみれば、恥ずかしい告白になるのです。何だ、あいつ日頃と違うじゃない、となるものです。しかし、それはそれで良いんじゃないでしょうか。
    定番Dipと偏屈Dip
  • 何よりも面白いのが、普通は10件とか厳しい件数の限定を付けますから、均衡の取れた選択などは不可能であり、もろ個人の好みが出てしまうことです。十人十色どころではなくて、百家争鳴、千変万化位は軽いものです。これを偏屈Dipとしてみます。そうすると、当然、定番Dipも有り得るわけで、皆に良い顔をした、誰からも文句の出ないリスト、ということでしょう。雑誌記事などで見ますが、ジャズを知り始めた人向け、と称した趣向があります。しかし、どうもNelsonは根が偏屈なので、興味を持てません。ということで、定番Dipと偏屈Dipとでは、Nelson的には圧倒的に「偏屈Dip」に軍配を上げます。例え趣味の違う人の偏屈Dipであっても、そこにはその方の「入れ込み」というか、敢えて定番Dipにせずに偏屈を押し出す志向が読み取れて、偏屈Dipの方が絶対面白いと思います。
    いい加減もまた一興
  • もう一つ、どんなDipでも、半月も後でまた選定をやり直すと、リストが全く違ってしまう(^^;)ことも面白さです。元々無理な試みなのですから、そんなに「究極のDip」なんて肩に力を入れずにやるものだと思います。選定に迷うほどジャズの好演盤が世の中にあるということは、御同慶の至りであり、今日もまたジャズが楽しめて良いなぁ、と前向きに捕らえましょう。それに、どんなにいい加減にやろうとしても、「でも、これだけは落とせないなぁ」という盤が必ずあり、それはつまりその人の一番好きなジャズのスタイルが詰まった盤でしょうから、大事にしようという気になります。そんなに大事するものが見付かった人は幸せです。棺桶(^^;)に入れて置いてくれ、という盤があるというのは、それだけ人生に楽しみが有ったという証拠であり、お焼香に来た方も「この人は無事成仏するだろう」と納得してくれる、と言うのは冗談ですが、、、
    Desert Island Pick'sのサイズ
  • Desert Island Pick'sは枚数限定がある場合もありますが、一般に10枚と固定されているわけではありません。一方、Best 10はやはり、10枚こっきりのものでしょう。Desert Island Pick'sは、別に一枚でも良いわけです。一枚と言うのは潔さもあり、また入れ込みの強烈さがあります。有り得るとすると、先ず定番的なものでは、Kind of Blue/ Miles Davis、Turn out the Stars, Final Village Vanguard Recordings, June 1980/ Bill Evans、Art Pepper Meets the Rhythm Section、Saxophone Colossusというような盤でしょうか。こういう人たちが好きな人であれば、中には「俺は一枚あれば良いんだ」という人も居るでしょう。それとは一寸違いますが、文句をつけるかどうかは別にして、A Love Supreme/ John Coltrane、The Inflated Tear/ Roland Kirk等の強烈な匂いのする盤だけを持っていく人も居るでしょう。一枚というのは、やはり惚れ込み型のファンならそれで満足なのかなぁ、と推察します。
    無人島では
  • 無人島、というのをどう考えればいいのでしょうか。電池が無くなるだろうョ、という突っ込みはさて置いて、つまりどういう暮らしになるんでしょうか。生活として余り快適でなく、「らしい」一日を確保するために食料を調達するとか、イカダを作り始めるとか、どうも体を結構使わねばならない、と予想できます。何とか人間社会に復帰したいと考え、でもそう簡単には行きそうもない、というストレスがかなり蓄積しそうです。そう言う意味では、ゆったりしたもの、寛げるものだけを聴いていて良いものかどうか。いつまでも、無人島から帰れそうにありません。帰りたいのであれば、「兎に角、今日はここまでやっとかないとなぁ」、と気持ちを鼓舞するジャズも無きゃぁな、と思います。無論、無人島に連行されるのか、行きたくて行くのか、ハッキリしろ、という突っ込みもありえます。
    色々と、、、
  • Desert Island Pick'sの面白さは、これ位かなぁ、と決めてみて、一つ聴いてみるかと聴いていると、オット、あれも有ったなぁ、とドンドン他の盤も思いついてしまうことです。じゃぁ、と書き直してリストを眺めていると、また、、、いずれにしても、色々と考えて楽しめるのがDesert Island Pick'sごっこ、ではないでしょうか。

(Home - Hear Me Talkin' to Ya / BACK)