(Home - 何でも10枚 / BACK)
60年代以前の録音でも、立派な技師がいて現在でも通用する素晴らしい仕事をしていました。微細な音を捉える点では現在より劣ることは否めませんが、全体としての演奏の姿をしっかり捉える点では、必ずしも今よりレベルが低いわけでは決してありません。やはり、RVGとDuNannの録音が多くなります。RVGなどは50年代から第1線にいて、現在でもデジタル録音で良い音を出しているから頭が下がります。年代順。
- Vol. 2/ Hampton Hawes
By Roy DuNann, 1955/56。現在に通じる正確な音採りという点では、この人の右に出る人はいなかった
- Saxophone Colossus/ Sonny Rollins
By Rudy Van Gelder, 1956。古い録音ながら、実に良く録れている
- Art Pepper Meets the Rhythm Section
By Roy DuNann, 1957。西の巨人ロィデュナンの乾いた音が堪りません
- Groovy/ Red Garland
By Rudy Van Gelder, 1957。古い好録音によくある、弦の弾ける音はしないものの芯のコリッとしたベースの音が聴ける
- Statements/ Milt Jackson
By Rudy Van Gelder, 1961。RVGとしてはインパルス向けの音作りになっている。ヴァイブの乾いた音が素晴らしい
- The Warm Sounds/ Johnny Coles
By , 1961。トランペットの音が気持ち良いし、ドリューのピアノも良く録れている
- Conversations/ Sahib Shihab
By , 1963。技師名不明だが、ベースに過度な音量を与えながらも全体としての仕上がりが真っ当な点に感服
- We Get Requests/ Oscar Peterson
By Bob Simpson, 1964。ヴァーブの好録音に顔を出すシンプソンによる名盤。レイブラウンの太く唸るベースがふやけずに捉えられている
- The Complete Concert 1964, My funny Valentine + Four and more/ Miles Davis
By , 1964。マイルスのオープン及びミュートの音が各々ぴったりの音で録られている
- At the Montreux Jazz Festival/ Bill Evans
By Val Valentin,1968。エヴァンスのピアノの特色が良く捉えられている。ゴメスのベースに驚嘆させられたことも記憶にある
(Home - 何でも10枚 / BACK)