「オーディオなんでしょぉ、聴けりゃぁ良ェやん。そう思いません ?」
- 今回は、少しヒネくれて、「Audioなんでしょぉ、聴けりゃぁ良ェやん。そう思いません ?」と打って出ました。良い音を出そうと色々ともがいてると、ツイ、音楽を聴こうとせずに音を聞こうとしてしまっていることがあり、「自省しなきゃなぁ。」としばしば気付くからです。
オーディオは、ソフトの下位に
- Nelsonも、少しはオーディオに投資をしていますが、それでも「オーディオは、ソフトの下位に」という基本線は外していないというか、それをポリシーにしています。世の中、人それぞれですからオーディオが第一の趣味という方、それはそれで別に良いんですが、Nelsonはやはりジャズを聴く方に主眼があります。そして、ジャズを楽しむ時に良い音で聴く方が感興が倍加するので、オーディオに投資するのです。個人的には、オーディオは目的ではなく、手段に過ぎません。正に、「聴いてナンボ」の道具です。そういう意味で、「オーディオは、ソフトの下位に」あるべきものと考えています。
ソフトの3分の1位か
- イヤ、別に「3分の1」にこだわる気はありませんが、少なくともソフトの半分以下の投資に止めて、残りの金のありったけをソフトの購入に回すべきです。無論、何故か金が有り余っていて億ションに住んでおられ、「数百万程度のことなら、一番良いモノを揃えてしまおうョ。」という方は別にして、「モノには限度（、風呂には温度」と続けば菅原さんの地口ですが)」という気もします。
5百万円のソフトなら、、、
- 好きなジャンルの(このサイトならばジャズということになりますが)ソフトが5百万円くらいは無ければ、オーディオに百万以上の金をかけるのは、本末転倒じゃないですか。5百万円のソフトというと、2千円換算で2000枚強ですか。2000枚分というと、全部アタリという訳には行かないにしても、Nelsonの経験では結構良いコレクションができます。それ位あれば、皆が良いという名盤を一渡り揃えてみて、更にちょっと自分の好きなジャズメンなら相当に揃っている、という所まで行ける筈です。
オーディオに百万円出せば
- 百万円あれば、CDP、アンプ、スピーカーで３等分すれば、今ならそこそこの機器が入手でき、またそこそこの音がします。まぁ、アナログは諦めて、CD中心で行くしかありませんが、、、昔と違って、機器の平均性能が格段に高くなっていますから、特にこだわりがなかったり、あるいは機械にはなるべく触りたくない方なら、大概は満足できる筈です。
Nelsonの場合
- Nelsonはキチガイのジャズ親爺ですから、ソフトが3千枚強になってしまっており、恐らくは数百万円も後半に近い投資でしょうねェ。一万枚レベルの方々に比すると、まだまだヨチヨチ歩きです。オリジナル盤等の高価なものを特に集めてはいませんから、この程度で済んでいます。これは、長年の積み重ね、「点滴石をもうがつ」というやつです。学生時代に買った盤をまだ後生大事に聴いており、40年近い期間の投資の集積ですから、これ位にはなってしまうのです。一方、オーディオの方は、「アナログ・デジタル両方が聴けて、ホーンのマルチアンプで」という感じですが、メーカー既成の物ばかりではなく、自作に近いものも混じっています。ハイエンド・オーディオをなさる方からみれば、「安物ばっかじゃん。」という体たらくです。オーディオとソフトを併せると、それでも総額で大台に届くか、届かないかという程度でしょう。これなら、会社で若いのが乗り回しているホンダのNSXや、ポルシェ1台分にも足りません。まぁ、計算上は、オーディオへの投資は、ソフトへの投資の4分の一位に当たります。「これくらいでもが、結構幸せかな。」と感じています。
オーディオが非力なのも悲しいが、ソフトが貧弱なのも悲しい
- かなりのコレクターでありながら、オーディオがちょっと疎かになっていて、「これだけ良い盤があるのに、盤が泣いとるなぁ。」という方がたまにいらっしゃいます。もう少し「良い音」の楽しみも覚えておられた方が、もっと楽しいジャズ生活になるのに、と感じる場合がたまにあります。また、その反対に、すっげぇオーディオ機器が並んでいるのに、ソフトの棚がなんとも寂しい景色で、「これだけの音が出るんだから、もっとジャズを一杯聴いたら楽しいだろうになぁ。」と感じる方も居られます。ジャズに限らず、ソフトのコレクションに一定の見識が感じられないと、「この人は音楽に何を求めとるンやろなぁ。」と不思議です。上記のいずれのケースも、人それぞれの考えがあってのことなんでしょうが、どうにも腑に落ちません。
- 標題は、松本さんのCMのパクリです。
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