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Manha de Carnaval(黒いオルフェ)

この曲は、Louiz Bonfaが作曲者にクレジットされていますが、曲名としてはBlack Orfeus、黒いオルフェ、カーニヴァルの朝等々と、色々有ります。恐らく原語の忠実な訳としては、「カーニヴァルの朝」となる筈です。「マニャ・ド・カルナヴァル」と発音するのかな。 手持ちを再度色々聴き返してみた印象は、次の通りです。曲が良いからでしょうか、皆さん中々良い演奏をしていて、甲乙付けがたいので録音年順で行きますが、どれを聴いても期待に応えてくれるはずです。
  1. 1962: Big Band Bossa Nova/ Stan Getz
    国内盤の標題は「黒いオルフェ」となっており、そうした方が売れるだろうと言う事か。Jim Hallのギターのイントロがあり、流れるようにGetzがテーマを提示すると、Gary McFarland編曲指揮のオケが雰囲気を盛り上げる
  2. 1962: Wayning Moments/ Wayne Shorter
    2管クインテット。確か国内発売は「黒いオルフェ」という題で出たはずの初期盤。気鋭の若者のジャズ、という感じ。
  3. 1963: Scandia Skies/ Kenny Dorham
    ダブルトランペット・クインテット。例によって訥々とした吹奏ですが、「おっさん、飯食ったんかょ。」と悪口など叩かずに、この人の丁寧な吹奏とペーソスを味わってください。
  4. 1963: The Body and Soul/ Freddie Hubbard
    脂の乗り切った時期のFreddie Hubbardのトランペットの吹奏とペーソスが、Wayne Shorter、Eric Dolphy 、Curtis Fuller、Cedar Waltonのサポートを得て、味わえる。
  5. 1963: Take Ten/ Paul Desmondchoice
    この人独特のマネの出来ない滑らかなアルトによる黒いオルフェに、ギターなどが綺麗にまとわりついて聞きものです。特にギターのアドリブの後半に実に巧いオクターブ奏法による泣かせフレーズの挿入があります。
  6. 1964: Second to None/ Carmen McRaechoice
    これが決定盤の歌詞かどうかは知らないが、歌詞と歌唱の両輪が噛み合った名唱。「貴方と過ごしたあの目くるめく幸せの夜が明けて、恋は破れた。あの日々はどこへ行ってしまったの」という歌詞で、「Where Did It Go」という曲名まで付けている。おセンチと言わずに、恋する女の切ない想いに耳を傾けてみてください。この余り知られていない隠れ名盤を再発したソニーは偉い。
  7. 1964: Cast Your Fate to the Wind/ Guaraldi, Vince
    標題曲は発売と共に全米の大ヒットとなったらしいが、ここでは静か目の黒いオルフェに耳を傾けると、いつもハッピー一点張りなピアノではなく、落ち着いて弾いていて好感が持てる。
  8. 1964: Softly, the Brazilian Sound/ Joanie Sommers with Laurindo Almeida
    ここでの黒いオルフェはソマーズの柔らかい声にアルメイダのギターが絡んで、実に気持ち良くなる、のは古い世代の特権か。歌詞はソマーズの作という。
  9. 1964: Live in London/ Stan Getz
    出だしこそ、「おい、おい、大丈夫かよぉ・・・」てな感じですが、テーマが終わるや否や本領発揮です。
  10. 1964: Guitar from Ipanema/ Laurindo Almeida
    まぁ、本職といって良いギタリストによるヴァージョンです。
  11. 1965: Getting around/ Dexter Gordonchoice
    これもなんとも親しみやすい、この曲の名演。脇で調子良くサポートしているヴァイブがボビハチなんだ、と気付くのに手間取るほどおとなしく叩いており、それは例の「Idle Moments/ Grant Green」と同趣向。
  12. 1966: I'm All Smiles/ Hampton Haweschoice
    ピアノトリオ。この盤は「黒いオルフェ」が素晴らしいし、また「いそしぎ」も良いので愛聴盤です。この黒いオルフェの導入の持っていき方は、正にジャズだなぁ、という巧さです。
  13. 1966: Soul Espanol/ Oscar Peterson
    ピアノトリオ。この盤はラテンもので固めた選曲ですが、そのなかでもこの「黒いオルフェ」は良い調子です。
  14. 1966: In Paris/ Stan Getz
    テナー・カルテット。短い演奏ですが、なかなかのものです。
  15. 1966: Tristeza on Guitar/ Baden Powell
    ギター。作曲者のLouiz Bonfaと同じギターを用いた偉人Baden Powellの印象深い名盤の中でも光る「黒いオルフェ」。
  16. 1966: Jazz para Sambar/ Tete Montoliu
    テテのピアノトリオものの中にもありましたねぇ。
  17. 1975: The Three/ Joe Sample
    The Threeというピアノトリオで聞かせるメリハリの利いた黒いオルフェ。
  18. 1975: Trip to the Orient/ Ronnie Mathews
    Ronnie Mathewsとしては、恐らく珍しいエレピによるオルフェです。
  19. 1975: The Paul Desmond Quartet Live
    DBQ退団後のPaul Desmond Quartetによる心地よいジャズ。
  20. 1976: The Summer Knows/ Art Farmerchoice
    フリューゲルのワンホーン。名曲「想いでの夏」に続く2曲目が「黒いオルフェ」で、ボサノヴァで入って来て、アドリブは4ビートになる、実に流れるような演奏。
  21. 1976: Black Orpheus/ Isao Suzukichoice
    ピアノトリオ。鈴木オマさんがチェロとベースとを、Overdubbingも含めて、熱っぽいアルコ弾きとピチカートで聞かせる「黒いオルフェ」は、エレピの山本剛が絶好調だったこともあって、「へぇ、日本のジャズもここまで来てるんだ。」と感動した記憶がある。
  22. 1977: As Good as It Gets/ Ray Brown
    現在はThe Duo Sessionとしてもう一枚と組み合わせて出された合冊盤。ドラムレスで聴く黒いオルフェも中々のもの。
  23. 1977: First Live in Japan/ Art Pepper
    カル・ジェィダーの来日公演にゲストとした参加したときの、いわゆる「感激の初来日ライブ」。黒いオルフェはアンコール曲で、期待以上の観客の声援に応える良い演奏になっている。
  24. 1978.07: Galaxy All Stars Live under the Sky '78
    ピアノトリオ。田園コロシアム公演でナベサダと一緒に出演した時の演奏で、面白いことに、メンバーは真性GJTなのに、その名前は使っていない。
  25. 1978: Love for Sale/ Derek Smith
    ピアノトリオ。「A Day in the Life Of a Fool」と題されているので見落としていましたが、紛れもなく黒いオルフェです。基本的にキャラキャラの人であり、そういう人がバラードをどう料理するかという興味があります。出だしは、まぁ、ノー・リズム、テンポ・ルバートですが、アドリブに入ると本性丸出しで、やり過ぎではないほどにスウィングしまくりで、、、「コレもありでしょう」と納得できました。
  26. 1979: Live at the Concord Jazz Festival 1979/ Ray Brownchoice
    ピアノトリオ。ジャズ祭でのライブだから、兎に角ノリは抜群。選曲もいいし、その中でも、ラテンの血が濃いモンティが光る黒いオルフェは脱帽もの。
  27. 1979: 3 Live Concerts/ 小西 徹
    ギタートリオ。名手小西さんの、実によく歌う黒いオルフェです。
  28. 1980: 4 X 4/ McCoy Tyner
    ピアノトリオにゲストを迎えて、4通りのカルテットでそれぞれの演奏を聞かせるというセッティングの盤で、Freddie HubbardのFlugelhornが入った黒いオルフェが演奏される。
  29. 1980: Memories of Summertime/ Yoku Tamura
    田村さんの徳之島ライブが、30年近く経ってから奇跡的にCD化されたので、世に出た演奏です。
  30. 1982.06: Imo Live/ Kenny Barron
    Barronらしい黒いオルフェで、これは絶対に聴きものです。
  31. 1982.11: Songs on My Mind/ Masaru Imada
  32. 1985:Havin' Fun/ Joanne Brackeen Triochoice
    こんな解釈もあって良いと思わせるだけの技量があってこその元気節です。
  33. 1988: Great Standards, Vol.2/ Great Jazz Trio
    Hank JonesのGJTが沢山出したスタンダード曲集の一枚にも、黒いオルフェがある。
  34. 1988: Standards/ Claude Williamson
    余り聴かないピアノソロでの黒いオルフェですが、流石に味がある。
  35. 1989: Black Orfeus/ Ray Brown
    キングが89及び91年に東京のクラブでライブ録音したものの選りすぐり盤にも黒いオルフェがあって、これも聴きもの。
  36. 1989: It's Standard Time, Vol. 1/ Charlie Mariano
    マリアーノがテテと録音した2枚組みの一枚目にもありました。
  37. 1989: French Story/ Barney Wilen
    Barney Wilen とMal Waldronが共演した盤にも黒いオルフェがあって、これも聴きもの。
  38. 1989: Topsy/ Freddie Hubbard
  39. 1991: Just Feelin'/ McCoy Tyner
    上記カルテット版と違って、これはピアノトリオ版。アナログの棚からやっと探し出した。
  40. 1991: Brasil Project/ Thielemans, Toots
    ブラジルの人ばかりとやったトゥートのボサノヴァ曲集で、作曲のボンファの生ギターが入っているのが目に付く。
  41. 1994: 灯(あかり)/ New York Unit
    中村達也のNew York Unitも元気で、Hannibalも、Richard Davisも、Hicksも曲の良さを巧く展開しており、中村さんの製作意図がしっかりしている事に感心した。
  42. 1994: The Trio 1994/ Derek Smith
    こういう風に楽しそうにやる手もアリか。
  43. 1995: Skylark/ George Cables
    Cablesもこの曲が好きなのか、Dexter Gordonとやった盤にもあったはず。ここではピアノトリオで聞かせる。
  44. 1995: Brazilian Rhapsody/ Lee Konitz
    Konitzがブラジル音楽に挑戦したこの盤でも、黒いオルフェは聴きものです。
  45. 1996: The Guitar Trio: Paco de Lucia/ Al Dimeola/ John McLaughlin
    生ギターで聴くオルフェもまた格別。
  46. 1997: The Trio/ Gonzalo Rubalcaba
    この素晴らしいトリオの盤の掉尾を飾るにふさわしい、実に心のこもった演奏で、この人が馬鹿テクだけの人でないことが良く判る。ベースのブライアンのピチカートも泣けます。
  47. 1998: Feeling's Back/ Mangione, Chuck
    この人のフリューゲルホーンも中々のもので、黒いオルフェも柔らかく曲の良さを引き出している。
  48. 1998: All Night Long/ Dylan Cramer (4:43)
    (Alto Quartet) じっくりと歌い上げていて、好感が持てます。あまりアルトの高音域を使わない人のようです
  49. 1999: Orfeu/ Ron Carter
    ベースのロン・カーターがブラジルものに挑戦した盤でも、黒いオルフェは見落とせません。かなりゆったり目のテンポで、Houston PersonやBill Frsellの聞かせどころもあって満足。
  50. 2001: Manha de Carnaval/ Norman Simmons
    この人のきれいなピアノで聴くこの曲も嬉しい演奏です。
  51. 2001: Kiss of Fire/ Harold Mabern
    ピアノトリオ
  52. 2003: Swingin' Softly/ Jos van Beest Trio
    このピアノ・トリオらしい静かな雰囲気
  53. 2003: Yano Saori(6:26)
    こういうのも若手と言うのかと戸惑いますが、気持ちの良いアルトのワン・ホーン。
その他では、以下のものがあるようですから、手持ちがあれば改めて聞き比べて見ると、又新しい聞こえ方がするかも知れません。
  1. Old Folks/ Bishop, Walter Jr.
  2. Havin' Fun/ Brackeen, Joanne
  3. Latin Byrd/ Byrd, Charlie
  4. Byrdland/Brazilian Byrd/ Byrd, Charlie
  5. Circle of Love/ Cole, Freddy
  6. Midnight to Dawn/ Davis, Wild Bill
  7. Dream Dancing/ Erstrand, Lars
  8. Closer Look/ Eschete, Ron
  9. Chega de Saudade/ Getz, Stan
  10. Bopstacle Course/ Gibbs, Terry
  11. Shadow of Your Smile/ Gilberto, Astrud
  12. Gilberto and Jobim/ Gilberto, Joao
  13. Spicy/ Holmes, Richard 'Groove'
  14. Solo/ Kessel, Barney
  15. L.A. Four Scores/ LA Four
  16. Sabia/ McCorkle, Susannah
  17. Easy Living/ Morgan, Frank
  18. Johnny Smith/ Smith, Johnny
  19. New Time Shuffle/ Turrentine, Stanley
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