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1923.01.01 in Detroit - 1999.10.09 in NYC, aged 76
- Opus de Jazz
- Milt Jackson Quartet
- Bags' Opus
- Plenty, Plenty Soul
- Vibrations
- Bags and Trane
- Statements
- Milt Jackson and Ray Brown Jam at Montreux 77
- That's the Way It Is/ Milt Jackson Quintet Featuring Ray Brown
- Brother Jim
- Night Mist
- Sings and Plays
- Soul Fusion
ALSO COOKING IN :
- Things Are Getting Better/ Julian Cannonball Adderley
- Miles Davis and the Modern Jazz Giants
- Miles Davis and Milt Jackson Quintet/Sextet
- Bag's Groove/ Miles Davis
- The Modern Jazz Quartet
- Django/ Modern Jazz Quartet
- The Last Concert/ Modern Jazz Quartet
- Sonny Rollins and the Modern Jazz Quartet
- Very Tall with Milt Jackson/ Oscar Peterson
AND FURTHERMORE IN:
- Soul Brothers + Soul Meeting/ Ray Charles
- Telefunken blues/ Kenny Clarke
- Hank Mobley and His All Stars
- European Concert/ Modern Jazz Quartet
- Collaboration with Laurindo Almeida/ Modern Jazz Quartet
- Reunion Blues/ Oscar Peterson
- The Very Tall Band/ Oscar Peterson
- Birdland 1952/ Ben Webster
- Homage to Charlie Parker/ The Paris All-Stars
- 不世出のモダン・ヴァイブの天才でしたが、もう新しい演奏は聴けません。一聴しただけで、これは練習の積み重ねではないだろうことがすぐ分る天衣無縫さは、余人の遠く到達し得ない高みにあります。色々あったにしても、彼なしには成立し得ないMJQに付合っていましたが、当然、他からの声もかかるわけで、MJQを離れた演奏も多くあります。生涯を通じて実に多くの人と共演しており、またそれだけ融通無碍な、誰のスタイルでもすぐ合わせてしまうのには、舌を巻きます。その図抜けた個性によって、他の人と共演していても、やっているのは自分の音楽であり、それに厭味を感じさせないという驚異の人です。駄作の少ないことも特筆に価します。その後のヴァイブ奏者、レム、ウオルト、ボビー等々の後輩も、この人の強い影響下にありました。
- サイドメン物が多く、しかも粒ぞろいなことは、流石にこの人の安定した質の高さを示しています。マイルス、ロリンズ、ピーターソンの他、キャノンボールとの共演、そしてレイ・チャールズとの盤も捨て難い盤です。
- 渾名が、Bags(袋)です。下瞼のふくらみが目立つので、という説があるがどうなんでしょうか、、、
- Milt Jacksonがデビューした頃は、ヴァイブには余り人はいませんでした。もう一人の偉人、Lionel Hamptonは、1930年にドラマーとしてデビューしており、ヴァイブは自身でも「持ち替え楽器だ」と考えていたようです。たしか、サッチモが、Lionel Hamptonをヴァイブ奏者としてフィーチュアした筈です。もうひとりのRed Norvoも、1933年の初リーダー作では、木琴奏者でした。Milt Jacksonも、ギターとピアノを演奏しており、ゴスペルバンドでの唄でデビューしていたそうです。後になって、ガレスピー楽団に誘われ、ヴァイブをやる傍ら、時にピアノのトラもやっていたといいます。このバンドのRhythm Sectionは、John Lewis、Ray BrownそしてKenny Clarkeであり、彼らに長いソロをやらせている間に、ホーン・セクションを休ませるやり方であったのが、Modern Jazz Quartet発足の下地になっています。1948年から49年にかけて、Milt Jacksonは、Charlie Parker、Thelonious Monk、Howard McGhee、Woody Herman等と共演した他に、デトロイトでJohn Lewis、Kenny Clarke、Chano Pozoと初リーダセッションをやっています。それは、「The Beginning(OJCCD1771)」として残っています。そして1951年に、まだMilt Jackson Quartetという名前であったが、最初のMJQの録音が行われました。この直後に、ベースのRay Brownが抜けて、代わりにPercy Heathが入りました。
- 名盤「Plenty, Plenty Soul」のレコーディング後、スタジオを出て行く彼の後ろ姿に、クインシー・ジョーンズが、「あぁ、ソウルが出ていっちゃう。」と言ったという話が残っていますが、今や再度スタジオに現れることもありません。合掌。
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