JACKIE McLEAN

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JACKIE McLEANの好演盤

1932.05.17 in NY - 2006.03.31

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パーカー系アルトの偉人。10代でデビューして、McLeanの熱っぽい演奏を聞いたバップ初期の名人連に可愛がられて、表舞台に登場しました。それには、あのLou Donaldsonが一役買っていたようです。同じくハーレムに住んでいたので良く知っていたLouは、BNから誰か良いアルトの若手を知らないかと聞かれて、迷わずにMcLeanを紹介して、直ぐにレコーディングに起用されたと言います。
滑らかながら若干かすれる音は、独特のマウスピースの選択があるのでしょうが、40年以上も変らないものを作ってくれる店があるのでしょうか。技術的にも、音楽的にも優れた人で、馬鹿っぱやい曲でも、スローバラードでも、素晴らしいの一言。若干フラットしがち、という評があるが、それも魅力のうちじゃないですか。このアルトを腹一杯という向きには、「Alto Madness」のジェンキンズとの10分を超える掛け合いは、この人の特徴がもっとも良く分って最適でしょうか。
「4，5 and 6」におけるパーカーゆかりのコンファメーション等は、バード、モブレイ、マルらとの息詰まる名演の一つ。Alto Madnessも、正にアルトの狂演が聞き物。ワンホーンなら、「Swing, Swang, Swingin」。「Montmartre Summit 1973」は、訪欧後のデックス、ドリューとの傑作。上記以外では、「Left alone/　Mal Waldron」、マイルスとの数枚、BNでのソニークラークとの「Cool Struttin'」、リーモーガンとの「Leeway」、ドン・バードとの「Fuego」等の数々の名演、メッセンジャーズもの等があります。なかでも、マイルスの「懐かしのストックホルム」において、ソロが自分の番に回るのを待てないような感じで、「俺にもやらせろよう」、と意馬心猿とは正にこのことかと息せき切って、短いながらも濃い内容で展開するアドリブは、絶品と思います。
教育にも力を入れて、音楽アカデミィの主幹をしつつ、一方では現在でも第一線で活動を展開し続けています。ピアノの大西に限らず、新人と付合ってやる余裕もみせている。上記「Let Freedom Ring」辺りから、演奏が辛口な要素を加えましたが、その後から現在までは、甘辛の調和が取れた演奏で、相変わらずフルトーンでの「泣きのマクリーン」が健在であるのは見事。息子のルネも御贔屓に。

Jackie Mcleanのベスト・トラック-----Jackie Mclean's Groovy Tracks
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