人の言うことを聞いて、上記3の「、、、シングズ」を買って、「なるほど」と愛聴したものの何となく、「楽器の方は下手で、こんなにゆっくりしか吹かないのか(^^;」、と勘違いしていた時期がある。その後、火の出るような演奏も聞いて、技術も凄いと認識を改めた。とはいえやはり、ゆったり系の演奏が多い、超人気の超男前トランペッター。ぴったり決まった時の演奏は、誰にも真似の出来ない上質なもの。悪癖があり、それでいつも手元不如意のせいか、録音がやたら多い。しかし、箸にも棒にもかからない低レベルな盤はまれであり、お陰でNelsonでも数十枚の在庫がある。バイニンとの揉め事で時々殺されかけるほどの目にあっており、商売に不可欠の前歯を2枚折られる、なんて修羅場もくぐっている。2階の窓からの転落死という最後も、裏の事情があったという事情通の噂がある。Let's get lostというノンフィクションの映画は興味深い。
サイドメン物も多く、ジムホールとのAM録音やゲッツとの盤が良い。マリガンとの録音も多い。
Chet Bakerは、優しく吹く面がお好きな方が多く、事実そういう盤が多いようです。柔らかい吹奏と、加えて独特のヴォーカルには高い音楽性があります。この人も、偉人マイルスと同じで、余り多くの音符を使わずに、むしろ音の出ていない時の間を使って、むしろ心情を最大限に伝える事に努力し、又成功している数少ない人の一人です。しかしもう少し踏み込んで聴くと気付くのですが、この人は熱く吹く場合もあり、それがまた素晴らしい人ですから、吹きまくるChetも聴いてください。このサイトには、以下のセクションにこの人の情報があります。