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ペトさんの墓参に関する私的な案内(1)
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- Michel Petruccianiは、晩年を過ごしたパリ市内に埋葬されています。パリには、青山墓地に当るような3大墓地があります。そのモンパルナス、モンマルトルに並ぶのが、「ペール・ラシェーズ墓地 (Cimetiere du Pere-Lachaise) 」で、我がペトさんはこの墓地に、エディット・ピアフ、ショパン、ビゼー、ポール・デュカス、プルースト、マリア・カラス、モディリアーニ等の有名人と共に埋葬されています。以前に一度墓参したことがありますが、今般、20117年の5月に2度目の墓参をカミさんと共に果たしました。ご同輩のぺとキチの方で、墓参目当てではなくとも、ルーブル、オルセイなどを見に行くツアーに数時間の空き時間があるので、良い機会だから墓参しておきたいと思われる方のために、参考になりそうなことを少しメモしておきます。
お墓のサイト
- 別稿のコルトレーンの墓参メモにも書きましたが、日本と違って諸外国には「Find a Grave」等と言ったお墓サイトが一杯あり、有名人の墓参が容易に出来ます。墓地自体の街区表示システムが確立していて、初見の墓地でも街区表示の看板を頼りにして、「145のA」なんていう記号番号さえあればお墓が探し出せます。それ等のお墓サイトに立ち寄ってみると、各地の墓地について、埋葬されている人のデータベースが作ってあり、「超有名人」、「有名人」などと訳の判らん分類ながら、個人名がヒットすると、墓地名、墓石の写真、所在位置まで出てきます。
- 脇道に逸れますが、この妙な分類を見ていると、ボルヘスだかフーコーだかが紹介していた「シナの分類法」を想起しますねぇ。
曰く、「動物は次のごとく分けられる。(a) 皇帝に属するもの、(b) 香の匂いを放つもの、(c) 飼いならされたもの、(d) 乳呑み豚、(e) 人魚、(f) お話に出てくるもの、(g) 放し飼いの犬、(h) この分類自体に含まれているもの、(i)気違いのように騒ぐもの、(j)算えきれぬもの、(k) 賂蛇の毛のごく細の毛筆で描かれたもの・・・」と長々と続く、例のヤツです。
- 閑話休題。訳の判らん分類はさて置き、個人名を打ち込んでヒットすると、墓地名、墓石の写真、所在位置まで出てきます。 それ等のお墓サイトは、(1)「画家」等と言ったジャンル毎に、人名から墓地の場所を列挙したものと、(2)ラシェーズ墓地のような有名な墓地が、埋葬されているお墓を人名等で調べられるようにしているサイト、とに大別できます。ラシェーズ墓地のサイト(右掲)は後者の典型で、有名人のお墓の地図、墓地内ツアービデオ等々があります。現実の墓地は、入口に事務所があり、いつもではないですが案内人が居て、地図を2ユーロで売っていますし、著名人のお墓がどこにあるかがが判る立看板もあります。
(墓地入口の案内看板)
- 2017年に行った時はその日が月曜日だったからか、事務所は休みでした。そこで過去の記憶を辿って、確か右(東)側の丘の、西南の中腹辺りにショパンの墓がある筈なので、先ずそれを探しました。数分でそれを見付けたので、その東側の3番目にあるのが我がペトさんのお墓だと覚えていた通りで、無事にお墓参りが出来ました。
(ショパンの墓はいつでも献花が一杯です。)
ちょっと長くなったので・・・
- 以下はまた、次回の続編(2)でメモします。
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