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バプティスト教会の礼拝堂で聴くCarl Allenクインテット(2015)

  • (会場配布のチラシ、原本自体がぼやけているので勘弁!)

    今回のハレム滞在でもいくつかのジャズ・ライブとでもいうべきものを聴きましたが、その中でも偶然知ったものながら、印象深いものは、巨漢、Carl Allenクインテットによる2時間弱のギグ・・・と言ってはイケナイのか、ハレムの教会行事でした。開催場所は、Abyssinian Baptist Churchで、毎週日曜の午前中に、2回に分けて行われるWorship Service(ハレム風の日曜のミサというか、礼拝集会)の後に、その礼拝堂自体を使って特別に行われたものです。偶然に見つけたその「早起きは三文の徳(The early bird catches the worm)」の僥倖について以下にメモしてみますので、「ハレム、教会、ジャズ」の三題噺とでもいうか、三者の密接な関係を感じ取っていただければ幸いです。
    ゴスペル礼拝の配布物を読んでいたら・・・
  • 前回は長女に頼まれて連れ立って行って興味深かったので、せっかくの機会でもあるし、ハレムの教会の早朝の礼拝はゴスペルの醍醐味も味わえることだし、カミさんも連れて行くかぁ・・・と、一番デカい教会であるバプティスト教会に着いたのが、5月24日(日)朝の7時過ぎでした。この教会は、ハレムの目抜き通りであるAdam Clayton Powell Jr. Blvd. (ミッドタウン式だと7番街に当る)の西138丁目交差点に立って見回すと一番デカくて、荘厳な建物です。「Abyssinian」と言うのはご存知の方もいられるでしょうが、エチオピアの別名のようなもので、ハレムらしい名称ですが、相当に由緒ある宗派だそうで、信者数も献金量も大きく写真に示すように立派な教会です。10年前とは違って、教会入口にはまだ行列は出来ていなかったのには安心しましたが、整理当番の信者の方が「まだ早いから、どっかで飯でも食ってきな。」と言います。近所で朝定食を食って戻っても、「まだだよぉ・・・」とのことなので、少し入口から離れたとことで待つことにしました。集会の準備に馳せ参じている信者さんの世話をしながらも、チラチラとこっちを見ていた当番さんが、気の毒に思ったのか教会の中に入れてくれて、行儀作法などを教えながら、礼拝堂の2階席に連れて行ってくれました。
    礼拝の様子は前回にメモしたものとさほど変わらず、区切りごとに歌う讃美歌なども起立しての口パク(^o^)で参加しました。歌詞が載っている冊子を見たついでに、何の気なしにそのまま読み進んでいくと、近日中の教会行事、各部会の活動、讃美歌の歌詞などという構成で編集されている中に、「Abyssinian Jazz Vespers」(ジャズの「晩課」とでも訳すのか)の活動の一環として、「父の日祝賀行事」とでもいうべきジャズ・ライブの予告が載っていました。そしてそれが、まぁ、ナント・・・Carl Allenのクインテットにピアノの名手、Cyrus Chestnutが客演するとされていたのです。コレは、見逃せません。
    入場券はどこで買えるのか?
  • さて、開催場所と日時は判ったんですが、入場料はいくらなのか、普段は固く施錠されている筈の教会の礼拝堂にどうすれば入れるのかが判りません。通常のジャズ・クラブなら、例えばVillage Vanguard等でも入り口のドアの所にモギリのおっさんがいて、その人に現金を渡すと中に入れてくれます。しかし、今回はギグが教会で行われるわけで、そんなギグを聴くなんてことは生まれて初めてですから、トント勝手が判りません。その辺を更にその冊子を繰って調べていくと、こんな記述がある個所が見つかりました。Nelsonが赤で囲んだように、入場料は20ドルで、その買い方は教会のサイトを見るしかありません。ジャズのことになると、Nelsonは結構人格がしつっこくなるので、宿に戻ってPCを取出して、教会のサイトから辿っていきました。
    プリンター代わりのiPhoneで・・・
  • そうすると紆余曲折があった上で、米国版の「ぴあ」らしい「brownpapertickets」のサイトに行って入場料を払うようです。こんな氏素性の判らない相手にお金を払うのは大嫌いですから、ここの評判を調べてみると、色んな催し物の入場券発券代行サイトとして信頼が置けそうだ、と判りました。ここに入場料相当のお金を払うと、入場券になる書式がDL出来るので、その入場券を自分でプリントして、開催場所の入り口で見せればOK、という仕組みです。Nelsonは、PCこそ持って行きましたが、プリンター迄は旅先に持参していません。そこで代案は無いか、さらによく読み込んでみると、ありました。持参しているiPhoneのPassbookアプリに夫婦二人分の入場券を送って、その画面を提示する方法をサポートしています。しかし、古希を超えて情弱なNelsonは、一度別の機会にPassbookの操作を間違ったせいで、Passbookがハングしたままになっていて、この手は使えません。そこでEメールを貰うことにして、そのメール添付される入場券のPDF画面(下掲)を、入り口で提示すれば何とかなるだろうと決めました。
    何とか入れたけど・・・
  • 旅先なんで色々と不自由なんですが、この入場券画面を教会のオジサンに提示すると、何だか慣れないケースらしくブツブツと呟いていたものの、結果オーライで何とか入場できました。会場は、これまで2回来た時には入れなかった礼拝堂の一階で、いつもは教区神父やコーラス隊等が列席している厳粛な場所です。もうバンドの面子が揃って音出しをしながら、各曲のヘッドアレンジのチェックをしています。
  • ・・・と書いたところで、その先はここです。

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