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The Allen Room, JALC

  • Jazz at the Lincoln Center(JALC)のもう一つのジャズ用小ホールが、「The Allen Room」です。ここは正に音楽だけを楽しむ、不定期開催の小ホールです、Dizzy's Club Coca Colaは監視の目がきつくて、とても内部の写真は撮れませんでしたが、The Allen Roomの方で、怒られる直前に撮ったのが、この写真です。右側に、その日の出し物がピアノ・デュオなんで、スタインウェイが2台あります。ステージの後ろは、ナント、総ガラス張りで、ニューヨークの夜景が広がっています。
  • この部屋は59丁目の線上にあって通せンぼをしているので、その通りがずーっとクイーンズの方まで見通せます。通りの右側は摩天楼が林立しています。左側はセントラル・パークです。ジャズを聴きながら、暮れ行くニューヨークの夜景も楽しめるという、実に贅沢な作りです。Dizzy's Club Coca Colaは少し角度が北に向いていますので、真正面はセントラル・パークとなりますが、窓際に寄れば見える景色に変わりはありません。
  • ジャズを聴く背景が、こんなに贅沢に出来ているハコは、初めてです。普通は、紫煙煙る地下室で、配管などもむき出し、、、というムサイ造りじゃぁないですか。Dizzy's Club Coca Colaはダイニング及びバー付きですが、The Allen Roomの方はホールのみです。とにかく、Dizzy's Coca Colaに輪をかけて素晴らしい環境で、しかも客席はかなり傾斜をきつく取ってあって、ジャズに集中できるように作ってあるし、、、ということで、良かったですねぇ。
  • Nelsonがここで楽しんだギグは、Kenny BarronEliane Eliasのデュオであり、しかもベースがMarc Johnsonなんで、連夜のJALC通いながら、聴くことにしました。
  • ギグは、最初にKenny Barronが出て、次にEliane Eliasの出番、そして最後がデュオという流れで、演奏が進むうちに窓外の景色が夕景に変わってきて、、、という仕掛けを堪能しました。
  • Kenny Barronは、相変わらずの美音で、ソロやトリオで客席を唸らせていました。
  • 次のEliane Eliasは、ブラジル出の才媛で、ヴォーカルもこなします。しかもKenny Barronと比べてということですが、かなり感情を露わにするタイプで、アドリブが乗ってくると体全体を激しく揺らしながら、ラテンのリズムで熱いフレーズをドンドン繰り出していました。
  • 採り上げる曲はKenny Barronはジャズ物、Eliane EliasはA.C. Jobimなどのブラジル物が基本で、デュオではEliane Eliasを立てたのか、ラテン系の曲が多かったようです。ということになれば、やはりギグの印象はボサ・ジャズになるわけで、一方はジャズのノリ、他方はラテンのノリで、その辺の絡み合いが面白いギグでした。
  • こんな素晴らしい背景を見ながらのボサ・ジャズは、よろしゅうございました。こういうジャズの聴き方もあるんだと活目しました

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