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ジャズ親父なのでZenはこう使う(5)

  • さてそれでは、実際に外出中にDAPで好きなジャズの演奏を、あるいは手持ちじゃないけど世の評判が良いらしいジャズの演奏の味見をして見ようとしたいとして、それを必携のオモチャとして活用するには、どんな風に多種多様なMP3をグループ分けしておくのが便利かについても触れてみます。
    DAP専用のアプリとWindowsのExplorer
  • DAPとしてMP3を沢山収納して聴くときに、千とか2千ものファイルを全部平場に並べておくのではなく、何らかの振り分けをしておく方が良いだろうと誰しも思うわけで、その時に手掛かりになるのが、前回のメモで触れた「ID3タグ」です。このタグには、曲名アーティスト名アルバム名日付ジャンル番号等がありますんから、簡単に好きな曲、好きなジャズメン等で振り分けできます。
  • お手持ちのDAPには、独自のアプリに一覧機能があって、上記ID3タグが表示されていて、Explorerでも出来ますが、各トラックをジャズメン名で並べ直すとか、やっている曲名で並べ直して、例えば「Red Garland」がやっているトラックばかりを、あるいは「'Round Midnight」の色んな演奏ばかりを、一覧表示できます。それが出来ると、やはりそれらを全部聴いてみたい気になるものですが、そこで出てくるのが「Play List」というものです。
  • コレと似たものに「再生リスト」がありますが、「Play List」はDAPに覚えさせておく固定リストであり、「再生リスト」とはその時々に聴こうとしているトラックのキャッシュ・リストです。だから、DAP毎に「Play List」はいくつも作れますが、「再生リスト」は使用している時毎に一つだけであるもので、別の「Play List」を聴き始めると、DAPは以前の再生リストは消去して、その時々に選んだ「Play List」をそのまま「再生リスト」にしてしまいます。
    プレイリストと、アーティスト名
  • 我がZENは、16GBのフラッシュ・メモリーに音楽を貯め込んで聴いて楽しむDAPですが、その「システム画面」を開くと現在の中身は、総容量:15.4GB、MP3ファイル数:1460、アルバム名:480.プレイリスト:17、アーティスト名:294、ジャンル:9などと表示されます。プレイリストは前回のメモで説明したような「聴く側の分類」のようなもので、サブフォルダーではなく、全ファイル中から何を聴くのかのアドレス帳です。色んなプレイリストに10回出てくる演奏があったとしても、10倍のメモリ領域が要るわけではありません。Nelsonの例だと「Chet Baker」、「Clifford Brown」、「Art Pepper」、「板橋・森山」などとあり、ジャズ以外のだと「J-Pop」、「落語」、「Oldies」なんかもあります。
  • プレイリストに例えば「Clifford Brown」という項目を作ってありますが、それじゃぁ「アーティスト名」と同じだろうよ、と言われそうですが、DAPではこの二つは違います。アーティスト名での「Clifford Brown」に含まれているのは、彼のリーダー作での演奏です。でもプレイリストでの「Clifford Brown」には、例えば「Art Blakeyのバードランドの夜」におけるブラウニーの名演、「Once in a While」もNelsonは入れております。つまりサイドメンもので良い演奏があれば、それもリーダー作での演奏と一連の括りにして、ここに入れておくのです。
  • データ整理的には、MP3のID3TAGにけるアーティスト名にサイドメン名まで含めると、例えばビッグ・バンドの盤だと全員の名を挙げると大変なことになるので、リーダー名位いでお茶を濁すのが普通です。しかし聴く側からすると、それでは役に立たないケースが出てくるから、自分でシコシコとその人のサイドメンものの中から良い演奏を、プレイリストに入れておくのが普通です。
  • 「そんなことをすると、データ量ばかり増えてしまわないか」と不安になられるかも知れませんが、DAPではプレイリストには元演奏のあり場所を示すアドレスがあるだけなので、そこに付加したとしても演奏分の数MBではなく、数バイトのデータが増えるだけです。これが、後追いで出てきたDAPの使い勝手をすごく良くしています。
  • 例えばPCのiTunesでも、iPhoneのミュージックでも、プレイリストに類する機能は付いて居ません。世に一杯あるサイドメンでの名演奏を付加しようとすると、数MBレベルの無駄な領域ダブりを余儀なくされます。このDAPならではの機能を利用して、Nelsonは「All」や、「Nelson's 1000」なんていうプレイリストまで作っています。前者はDAP中の全トラックのランダム聴き用のプレイリストですが、使える領域が半減しはしません。後者はお気に入りの量をかなり増やしたもので、コレもアドレス帳でしかないのは同じで、どちらも大変重宝しているのに、メモリーはあまり食いません。
    ランダム聴き
  • 何故そんなことをするのかと言えば、それはひとえに「ランダム聴き」をするためです。というのも、我がZENのようなDAPと、プレイリスト機能を持たずに、WindowsのExplorer風リストの援用でしかない諸アプリとでは、使い勝手が大きく違うからです。ZENなどのDAPでの場合は、例えば「John Coltrane」のプレイリストで「ランダム聴き」という聴き方をしていると、約7時間分、40件近い演奏からランダムに聴けるので、無限にランダム順で聴き続けられて、それこそ一日中でも、トレーン浸りで過ごせます。
  • しかし、音楽専用のDAPではない、我がシエンタに搭載の、カロツェリアのナビだと、Explorer風一覧表からのランダム聴きにすると、ジャンルやプレイリストより上位の、全体のランダム順になります。これだとトレーン浸りなどは出来ずに、メモリー全体を縦横に聴く羽目になります。それも、ブラウニーの次にチェットが来る位いの不便さならまだしも、落語やOldiesの曲まで混じってのランダム順となるから、全くの興醒めです。聴く側からすると、プレイリスト毎のランダム聴き機能の有無は、結構大事なのです。
  • ・・・・・ここで、脱力(orz)
  • この先は来週にでも・・・。
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