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ジャズ親父なのでZenはこう使う(3)

  • 前回のメモで、ジャズ・ファンとして決して自分の蛸壺に安住するのではなく、「新境地を切り開く」ことが重要と述べましたので、その辺をもう少し深堀りします。
    新境地を切り開く
  • ZENのようなDAP(Digital Audio Player)で、手持ちにはないけど「良い」とジャズ評論家の言説があったり、この頃世間を騒がせているらしい演奏を味見する時に、DAPのデフォルトであるMP3ファイルでその演奏を私的利用のためにDLしたくなります。と思って身の回りを眺め回してみると、動画の世界では多くの投稿者さんがそう言った演奏をアップしてくれています。それらは一定の規則の基づいてネットで公開されているのでしょうが、市販音源アリ、未発売音源アリと多種多様で、「へぇ・・・こんな所のジャズフェスの音源があるんだぁ・・・」と驚きます。新境地を切り開くというお題目に照らしてみる迄もなく、これらの音源を利用しない手はありません。
  • と言っても、動画は「mp4」とか「flv」と言った形式ですから、DLしてから音声ファイルに変換する過程が必要です・・・というのも、動画はメモリの容量を食うので、外出時の携帯には不向きだからです。いつも電車に乗ってばかりはいませんし、DAPだと動画を携帯できる本数も限定されます。常時必要なのは、もっと手軽で容量が小さな音声ファイルです。これには幾つかの手があるので、少し触れておきます。
    自前のPCでやる場合
  • 上記の画像ー音声変換をやる人は多く、沢山のフリーのアプリがあります。選り取り見取りで、御自分の使い勝手に合うものを使えば良い筈です。名前が売れていて、利用者も多いのは「Real Downloader」とか、「GOM」でしょうか。これらのDLアプリをインストールしておくと、動画サイトで良さげな演奏の画面を出すと、Realだと画面上端の中央に、DL動作向けのバナーが自動的に出てきて、それをクリックするだけで、直ぐにDL出来ます。デフォルトでアプリの本画面が直ぐに立ち上がるので、DLの作業進展の目視も出来ます。DLが完了すると、演奏の動画のタイトルの下に「MP3に変換する」というボタンがあるので、そこをクリックします。そうすると今度は、変換作業の進展を示す棒グラフが出て来ます。これでMP4ーMP3変換がPC中で始まり、同じファイル名でライブラリーの中にファイルが出来ます。それをDAPに転送してしまえば、もういつでも聴けるので、簡単です。
  • 但しこれをやると、動画サイト側は動画提供者のCMを利用者に見て貰えませんから、売上的には困ります。なのでそれを嫌って、DLがメンドウで、手間がかかるように工夫をしており、Youtubeなどでは仕様変更が頻繁にあります。例えば、動画の再生時に使う一時ファイル名等を頻繁に変更して、DLアプリが動かなくなるように防御策を講じているようです。ですから、DLアプリを常に最新の改訂版にしておかないと、「DL出来ません!」という表示が頻出するようになってしまいます。
    オンラインでも出来る時代に・・・
  • 上記方法の一般化に連れて、その作業を利用者のPC資源でやらずとも、「オンラインで、うちのサーバーでやってあげますよ」というサービスが「clipconverter」、「OffLibrary」等々と、続々と出て来ています。これだとPCを使わなくとも、スマホでも同じ事が出来てしまうので楽チンで、こっちも繁盛しているようです。
    ウマイ話には裏がある?・・・
  • 但しオンライン変換サイトは、RealやGOM等の大手のアプリではないので、一部には黙テンで悪戯アプリをこっそり入れようとします。これを回避するには、自分の利用環境のセキュリティーが堅固でないとなりません。妙な動きが起きそうになると警告が出て、それ以上先に進まないようにセットしておくべきです。考えてみれば直ぐ判りますが、利用者側のPCでファイルのDLや、変換をやらなくても、サーバーがオンラインでやってくれるなんて、ウマ過ぎる話です。見返りが何もなくて、物事をタダでやってくれるなんていうサービスは、長く続かないものです。使う限りは、脇を甘くせずに、自分のことは自分で守るしかありません。
  • それでも、Nelsonはこういう方法を使って、ここ20年くらいの間にKeith JarrettのStandard Trioが行った生演奏の公式・非公式の音声を、我がZENに約20時間分、20種以上溜めて、ウォーキング中に個人で聴いて楽しんだ時期がありました。何度も聴いた上に「コレは名演だな」という音源に出食わしたら、元音源のDVDを探し出して保護してあります。世の中にはジャズの音源が膨大にあり、その全部が手持ちになることなど無いのですから、新境地の私的発掘をする「ケモノ道」は、無視できない、大事な存在かと思います。
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