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未CD化アナログLP

  • 残念ながら、ZenやiPodには以下の機能はありません。
  • 今やCDならでは夜も日も明けぬ時代ですが、そういう世界にとり残されて、未だCD化されていないアナログLPは一杯あります。無論、そうなるにはそうなるだけの理由があるわけですが、中には「何でこれがCDに成ってないのぉ」という妙な盤もあります。そんなことに気が付いて、方策を考えるとも無く考え始めて、はや10年は経っています。その間にも、ヒョイと制作者の眼についたのか、ごく一部がCD化されていきました。例えば最近のもので言えば、The Time and the Place/ Art Farmer (CBS)Max/ Max Roach (Argo)Preach Brother/ Don Wilkerson (Blue Note)Summertime/ 山本剛 (TBM)、そしてThe Sound/ Stan Getz (Verve/ Metronome)等がそれです。これらはアナログをしっかり維持してきたものですが、ポツポツとCD化の波に乗り始めたものです。
    Nelsonにも、、、
  • Nelsonもそういうたぐいの盤をいくらか持っていますが、世の中にはそんな盤は掃いて捨てる程にあるのです。でも、自分が昔無理して買って、感銘を受けた盤はいとおしいもので、そういう盤が時代にとり残されていくのは可哀想という気になります。つまり自分史の一部でもあるそれらの盤の中でもお気に入りの盤は、以前からカセットに落として車中で聞く等の工夫はしてきました。しかし、どうも一部のものにはカビらしきものも散見されるようになり、「何とかしてやりたいなぁ」と思うのは事の自然の成り行きです。
  • これもヴィデオ音源のデジタル化と同様の状況にあり、多くは音声をカセットに落としてあり、カーステレオなどで楽しんできました。でも相当の年月が経ち、その音質の劣化が気になっていました。「デジタル化してしまったら、もう劣化しないだろうになぁ」と、常日頃から考えていたのです。こういう未CD化アナログLPの固定も、今回Nomad Jukebox3を買った大きな理由です。
  • 未CD化アナログLPは、世の中数十万枚はあり、Nelson所蔵に限っても数百枚はあります。そしてそのうち、「これは良い盤なんだよなぁ」という盤は、数十枚はあるのではないでしょうか。今回Nomad Jukebox3を入手したこともあり、その内の愛着この上ない盤から順番に、少しづつデジタル化し始めました。全て、CD化はされておらず、そういう意味で大事なお宝です
    • Early Summer in Tokyo/ 水橋孝、Archie Shepp、Cecil Bridgewater、Mickey Tucker他
      これは、デノン初期のPCM録音盤です。ゴンさんが好きなうえ、昔から「Isn't She Lovely」「The Shadow of Your Smile」等の演奏が気に入って、大事にしていました。今回MP3化して、散歩中に聴くと、「万感の想い、という古語があったなぁ」等と思い出に耽ってしまいました。
    • In the World/ Clifford Jordan
      これは、CDが金輪際出ないと言われる名盤です。Clifford Jordan特有のメロディが好きで、それをDon Cherry、Kenny Dorham、Wynton Kelly等が慈しむように歌い上げている演奏です。
    • 濤(とう)/ 板橋文夫
      これは、板さんの最初期の盤です。Rise and Shineの方が録音が古いとか、色々言って盛り上がったものです。この盤のGoodbyeは、先頃も「探してるんです」という御婦人の投稿が板橋掲示板に出て、ひとしきり盛り上がり、きっと誰かがコッソリとコピーを上げたんで、今は納まっています。(Nelsonが上げたんじゃぁありません)中上健次の小説が映画化されたときに使われ、そのDVDが先頃出たので、プレイアーもろとも買い込んだんだから、Nelsonもかなりなもんですねぇ。昨年CD化の話が出たようですが、結局ポシャッたということです。確かに今出しても、何年かかけて5百枚、いや千枚売れるかどうかでしょうから、商売にはなりません。森山威男さんが何度も録音していますが、やはり本人のトリオのものが良いようです。ジャケ裏のあどけない板さんの顔も嬉しい秘蔵盤です。
    • John's Other Bunch/ John Bunch
      これは、Famous Doorというマイナー・レーベルの盤です。Scott HamiltonやWarren Vache が居て、実に良いジャズをやっています。
    • Why Not/ Marion Brown
      これは、CD化されていますが、何とも素晴らしいジャケットで大事にしています。だから、CDを見かけても買っていません。30センチ大のジャケットの魅力は、Nelsonが繰り返すまでも無く、手放せない理由の一つになります。
    • Sweet AMAMI/ 田村翼
      これは実に良い盤です。この人はNelsonよりも僅かに年上の方なんですが、少し前に亡くなられています。こういう良い人が早死にするのは、全く無情です。このサイトで田村さんのセクションを開いている関係で、御親族ともお付き合いが出来、合縁奇縁という所です。

    試しに、、、
  • 本式には、外付けの機器でデジタル化だけを行い、それをNomad Jukebox3に持ち込むのが一番なんでしょうが、とりあえずはNomad Jukebox3だけでもいけます。Nomad Jukebox3は、ミニジャッグ入力から、アナログ及びデジタル入力を入れて、本体の中でデジタル化してしまえます。オーディオをかじった人間からすると、インピーダンス整合、レベル調整等と気になる部分がありますが、そこは今回はネグリました。プリからテープ録音用のTape Rec出力を取り出し、RCA-ミニジャッグ変換コードを使って、Nomad Jukebox3に繋ぐだけです。本体のメニューから、「ライン録音」、「アナログ録音」、「スタート」とジョグダイアルを追っていけば、簡単に出来ちゃいます。いくつか試したところ、どうも音量レベルが低すぎるかも知れんナァ、ということが判りました。MP3変換ソフトには、それを補正するノーマライズ機能があるものもあります。ファイルの最大音量をチェックして、それを吐き出し最大レベルにまで引き上げる演算をしてくれるようです。この辺はボチボチ勉強していきます。
    「プチ」音
  • 但しLPの場合は一つ注意すべき点があります。最初のトラックへの導入時の「ボソッ」音です。これを避けるために、先ずプリのTape Rec出力はオフにしたままで、Jukebox3を録音状態にします。Nelsonのプリは、DenonのPRA-200ZRですのでこれは簡単です。スピーカーから導入音が聞こえると、出力をオンにします。これで良いのです。また、LPはよく拭いて、「プチ」音が出来るだけ出ないようにすることは言うまでもありません。うまく行けば、それでデジタル固定は終わりです。雑音が入ったりして出来が気に入らなければ、もう一度繰り返すしかありません。もう一度そのお気に入りの盤が聴けるから良いや、という積もりで、じっくりやりましょう
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