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移動時の耐衝撃性

  • 結論を先ず最初に言えば、「ジョギングではなく散歩程度なら全く支障は無く、十分に楽しめます」というところです。
  • Nomad Zenの場合、据え置きでも十分に利用価値がありますし、カセット変換部品を買えば自動車での移動時にも快適なようです。でも、やはり持ち歩きも大きな用途の筈です。スマメ等によるシリコン・オーディオでは可動部分が全くありませんから、それこそ本人が交通事故で死んだって、大丈夫な筈です。でもHDDオーディオでは、ここは気になります。
  • HDDの耐衝撃性は、読み書き時と、静止時とで仕様的に違い、当然ながら静止時は普通のノート・パソコンと同じ感覚であり、ひどい落下でもない限りHDDが機械的に壊れることは多くありません。問題は読み書き時です。Zen本体に耳を近づけると判りますが、HDDにアクセスしているとプーンという音がします。この時に、大きなショックを加えるとマズイようです。今様のHDDは非接触式ですし、本体とHDDとの間には、HDDオーディオの場合躯体とHDDの間に緩衝材が挟んであり、ショックには強くなっています。落っことして壊したという証言と、大丈夫だったという証言とがネットでは入り混じっていますから、運不運もあるのでしょう。望むらくは、限度以上のショックがあった途端に、壊れる前に読み取りを止めて、安全な場所に読み取りヘッドが避難してくれればなぁ、というところです。衝撃でHDDが壊れるのではなく、衝撃で読み取り不能となって音が途切れてくれる方が、良いんですがねぇ
  • ところで作動音を聞けば判ることですが、HDDはいつも動いているのではなく、たまにしか作動せず、しかもホンの一瞬しか読み取りをしません。これはバッファー・メモリーがあり、ここに一定の量の記憶がされているからです。Zenの場合、これは16MBです。これは128kHzのMP3にして約16分です。ジャズの曲が平均5分であるとして、3曲分に当たります。散歩しているとして、最大16分は読み取りせずともバッファーが頑張っているわけです。聴く所によると、本体はバッファが残り半分を切ると次のHDD領域の読み取り準備をするそうです。と言うことは、16分ではなく、8から10分で次のデータを読みにいこうとするらしいのです。10分の散歩というのは、それなりの距離があり、その間に余り振動が無い状態になる可能性は十分にある、と考えられます。息子のiPODはバッファーが32MBあり、公称20分のSkip Protectionを豪語しています。
  • HDDオーディオなんて初めてなもんで、先ず最初はこわごわ歩いてみましたが、今は普通に歩いています。流石に走る気にはなりませんが、我が駄犬との散歩には丁度いい感じです。いわゆる有酸素運動の範囲で無理をしなければ、十分に使えるようです。
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