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Bill Evans’ Groovy Tracks

  • Bill Evansの好演奏といえば、ごまんとあり過ぎるので、一寸話が長くなりますが、大目に見て下さい。
  • Bill Evansがお好みなら、何でも10枚の「ピアノトリオ:エヴァンス系」もどうぞ覗いて見てください。彼を慕う人が多いのは、この人の偉大さも示しています
  • ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
  • クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
  1. Autumn Leaves, Come Rain or Come Shine /from 'Portrait in jazz'(1959)
    このAutumn Leavesの入り方、展開はその後のこの曲の、定石ではないが、基準となりました。これを意識せずに、この曲をピアノトリオでやることは考えられません。ここにBill Evansあり、と世間を刮目させた出世作です。Come Rain or Come Shineなんかも素晴らしい演奏です。この人が絶えず立返った処女作品とも言えるでしょう。
  2. Beautiful Love, Israel, Nardis /from 'Explorations'(1961)
    このBeautiful LoveやIsraelが人気のある演奏です。これは「探求」と題される通りに、知的なエヴァンスの風貌をジャケットに示して、多くの知識人及び女性ファンを惹きつけたようですが、Nelsonのような熱いジャズの好きなお門違いのジャズファンも、これには脱帽でした。Nardisの名演も忘れられません。
  3. The Days of Wine and Roses, Blue and Green /from 'Affinity'(1971)
    まぁ、このThe Days of Wine and Rosesを聴いて見てください。正に、大人のジャズです。この二人は、聴かずとも相性が良いだろうなぁと思わせますが、その通りです。
  4. Nardis, One for Helen /from 'At the Montreux Jazz Festival'(1968)
    Nardisの素晴らしさに脱帽です。ライブの演奏が、マネージャに捧げたOne for Helenで始まると、ワーーッと聴衆が盛り上がって、こんな演奏をナマで聴いた人がうらやましいです。Eddie Gomezのベースに一驚したものでした。
  5. What's New, Autumn Leaves /from 'What’s new'(1969)
    このWhat's Newの冷たい熱さ(^^;)には参りました。フルートのJeremy Steigとはこの時期少し付き合いがあったようで、Eddie Gomezも慣れてきた頃ですか。Autumn Leavesもかなりのものです。
  6. Darn That Dream, My Funny Valentine /from 'Undercurrent'(1962)
    Jim HallのギターとのデュオであるこのDarn That Dreamは、最初聴いた時にはジャケットのせいもあってか、思わずNecro...なんて言葉を想起しました。無論、My Funny Valentineも最高の出来です。静かに聞く盤なので、例えば明かりを落として聞くと、更に二人のやり取りが唸らせるものであることが見えてきて、深い演奏です。
  7. How My Heart Sings, Israel /from 'Trio 65'
    How My Heart Singsも、Israelも何度もやる曲ですが、これが一番ではないでしょうか 中期のヴァーヴにおける名盤で、人気も高いです。
  8. Waltz for Debby, My Foolish Heart /from 'Waltz for Debby'(1961)
    とりわけ静か目の曲が多いこの盤は、女性専科のように言われますが、Nelsonもよく聴いています。

次は、サイドメンものから、、、
  1. Blue in Green, All Blues, So What /from 'Kind of Blue/Miles Davis'(1959)
    このBlue in GreenやAll Bluesの良さには脱帽しかありません。Miles Davisがモードの海に船出する時期の、これはジャズ史上でも最高の名盤です。
  2. Besame Mucho, Why not /from 'Pike's Peak/Dave Pike'(1961)
    Besame Muchoでも、屈指の演奏です。若き頃のサイドメン盤で、冒頭のWhy notから引き込まれます。

そして、歌伴ものから、、、
  1. Lucky to Be Me /from 'Together again with Bill Evans/Tony Bennett'(1976)
    Tony Bennettの歌伴、というよりもTony Bennettとの共同作業からは、Lucky to Be Meをどうぞ。もう若くはない二人が、しみじみと人生の重みを背に演奏しています。
  2. Once upon a Summertime, Come Rain or Come Shine, Waltz for Debby /from 'Waltz for Debby/Monica Zetterlund'(1964)
    Once upon a SummertimeやCome Rain or Come Shine何と言うことの無い唄い方に、ゆったりとした生活観がにじみ出ているように思えます。

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