ブルーノート (Blue Note)
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ブルーノート (Blue Note)は、現時点では多義語ですが、元来は、米国の民俗音楽であるブルースに特有な音のことです。
多義語
- 「ブルーノート」 という言葉は、原義は兎も角として、ジャズの世界では、あまりにも多用されたために、以下のように多くの意味を持つ語となっています。
- ブル−スによくみられるフラットした音
- ジャズの有名なレーベル
- 世界各地にあるジャズクラブの名称
- 米国に本拠があるジャズ・クラブのチェーン店
ブルース
- ここでは、原義についてだけ触れます。ブルースでは、長調の音階のうちミ(3番目)と、シ(7番目)の音が半音下がった音階が使われることが多いようです。この下がった二つの音のことを、「ブルーノート」といい、そういう音の並び、音階を「ブルース・スケール」というようです。沖縄民謡に使われる音階が特有の雰囲気を醸し出すように、ブルース音階も独特の野趣があります。ブルースは、米国南部の黒人が労働の合間などに歌い始めた、身の不遇や、恋人の不実を嘆く、ゆったりめの俗謡です。そこでは、そういう世の不条理を、詩として唄い上げるにピッタリの音階が、手探り的に探し当てられ行ったようで、このブルース音階が定番化していったと思われます。発祥の時点では、多くの場合、ギターによる弾き語りの形態を取っていたようです。
- もう少しお時間があれば、さらに他の語義について、色々とここにメモしてあります。
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