Carol Sloaneの初期の傑作である「Midnight Sun」を、じっくり聴いてみよう、ということです。これは、「Spring is here」と、「Summertime」というダイレクトカッティング盤2枚を纏めたものです。前者は、Nelsonがこの人を好きになったきっかけの名盤。メンバー等
上をクリックしていれば、右のフレームに出ています。ピアノとベースのデュオ、ピアノトリオの二つのグループが付き合っており、その違いも楽しめます。I'm glad there is you
冒頭曲から、ノーリズムのピアノとのデュオで、先ずはしっとりした女性の良さを聞かせるというところ。決して嗄れ声ではないんだけど、一寸かすれる所が魅力的です。歌詞は、火遊びや、渡り歩きで遊ぶ人が居るけど、ワタシは普通に、アナタとやっていくというところか。They can't take that away from me
曲が「素敵、、、」という曲だから、これは初めからオンリズムで、Carolはソフトに、軽くスィングし、自然にスキャットする。3人が3人ともウキウキした感じを巧く出している。ハナのピアノも軽快にアドリブで飛ばしている。ムラージュのアルコもなかなかのもの。But not for me
この人が良くやる曲で、ゆったり目のテンポでありながら、スィング感は十分にある。ベースとの掛け合いもスゴイ。歌詞は、「やっぱり、これはフラレタってことね」というもの。Honeysuckle rose
結構技巧的に仕組んだ名曲「スイカヅラ」。楚々として始めて、徐々に盛り上げていく趣向が堂に入っている。歌詞も、結構即興気味の部分が多いなぁ。Spring is here
「春は名のみの、、、」という表題で、「春なのに心楽しまないのは、アナタのせい」という感じの失意の曲。ちゃんとヴァースから入って、色々あった末、素晴らしいベースのアドリブと絡んでいく。Our love is here to stay
ベースとの絡みが中心の展開で、それもあってCarolがふざけて、自己の最低音に挑戦する茶目っ気を見せる楽しいヴォーカル。ハナ。ムラージュとの演奏はここまで。Just in time
ここからは吉田さんのトリオとの演奏。ドラムも入って、よりスィングが明確になっていく。「もうダメかと思ったら、ちょうどタイミング良く貴方に会えた」という歌詞どおり、嬉しさがはちきれんばかりの楽しい歌唱。こういう時に、ありったけのテクを発揮して、うまく曲想を出すところが良い。Midnight sun
電撃的な出会いの夜を、「真夜中に太陽を、、、」のように感じたという、珍しい曲。ノーリズム。It's all right with me
理想と現実の違いを納得しているのか、していないのか。兎に角、ポーターらしい都会的な洗練味溢れる(^^;)、ある意味で妙な歌詞だが、メロディは抜群。それを若干早めのテンポで、ソロから入って、少しづつトリオと一体化する見事な展開。Lover man
打って変わって、ほとんどピアノとのデュオで、しみじみと歌い上げる。やはり黒人ヴォーカルとの違いを感じざるを得ない。といって、寺○さんほど、これ(美人、美声、可憐、まだあったっけ(^^;、、、エーっと、金髪かな)でなきゃ、と決め付ける気にもならないが、、、(アレって、あんなにしつこく書くと、女性蔑視といわれても仕方ないんじゃないですか)Teach me tonight
ゆったりペースの中で、そこここにCarolだ、という味がある。昔々のヒットソング。「これはねぇ、オジサンが昔ね、ナンシー梅木の歌で聞いてね、、、」と言い出したら、先ず化石人間扱いは間違い無し。You'd be so nice to come home to
終始ベースとの会話で、正にオトナのジャズです。When I fall in loveとBody and soul