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「コルトレーン」

  • コルトレーン 「コルトレーン」(岩波新書1303)は、彼の研究家として世界的にも名高い藤岡靖洋さんが最近も最近の2011年2月に脱稿されて、その翌月、つまり東日本大地震と相前後して上梓された新書です。その地震で家の中がひっくり返ってしまったけど、まぁ、片づけないわけにはいかないので、元気を出すために何枚かのCDと共にアマゾンにポチッとした本です。藤岡さんは、たしか、大阪でお芝居の衣装関係の着物店を主催される傍ら、世界中を経巡られて、偉人コルトレーンの足跡を踏破されて、世界でも最も詳しい「The John Coltrane Reference」(2nd Ed)を同好の研究家と共に上梓されていますが、えらぶった所が無いので「市井の研究家}と言いたくなる方です。
    中一ではなぁ、、、
  • Nelsonより一世代若い方であり、本書の書き出しに、ナンバ一番でジュリーを擁するタイガースがデビューした時に、その近くの、今はビッグステップになっている所にあった南小学校に藤岡さんが通っていた、、、とあるのには、今昔の感があります。そのナンバ一番の近くの松竹座でJohn Coltraneが来日公演をやったのが1966年の7月であり、その時、藤岡少年は紅顔の中学一年生であり、Coltraneのコの字も知らんかったという因縁話があるようです。
    構成
  • 本書の構成は以下のとおりであり、新書にふさわしく、あまり彼に馴染みが無い方でもスッと入って行ける読みやすさに溢れています。
    • 序章:怒涛の来日公演
    • 第一章:生い立ち
    • 第二章:三人の友(Miles Davis, Thelonious Monk, Sonny Rollins)
    • 第三章:飛翔
    • 第四章:驀進
    • 第五章:決意
    • 第六章:追求
    • 終章:昇天

        新装なったお墓(^^;
      • 彼の墓碑本書210ページには、装いも新たな彼の墓碑の写真が載っています。思えば4年前のNelsonは、2007年の6月には、彼のお墓を探しまくっていたんだよねぇ。Illinois Jacquetのなんかとは対照的に質素ながらも、風格があるお墓が出来て彼も喜んでいるに違いありません。

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