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「ジャズ知られざる名盤ベスト1000」
「ジャズ知られざる名盤ベスト1000」は、ベテラン編集者の故
安原顕
さんが20人のジャズ好きに声を掛けて、好きな盤をあげてもらい、若干の重複を調整して出された本で、この手のものでは読み応えがあったので、紹介しておきます。
学研
から、96年に刊行され、300ページ弱、定価2200円でした。御存知のようにこれが契機になったのかどうか、その後、安原さんはこっち方面の試聴記をドンドン書きまくっておられます。
執筆陣
その20人とは以下のような方々で、カッコ内はその人が挙げた特定のテーマを示します。
青木 和富
岩浪 洋三(一人一枚)
大村 幸則(60年代)
岡崎 正通(座右)
小川 隆夫(バップ)
児山 紀芳(バトルもの)
後藤 雅洋(店でかける)
斉木 克巳
佐藤 秀樹
清水 俊彦(フリー)
杉田 宏樹(70年代)
瀬川 昌久(日本)
高井 信成(80年代以降)
土倉 明 (極私的)
寺島 靖国(新人)
藤本 史昭(70,80年代)
村井 康司
悠 雅彦
安原 顕(ハードバップ)
斎藤 宏嗣(優秀録音)
色んな好み
この本は、それぞれ一家言ある強者(つわもの)が、結構ホンネに近いことを書いていて、近頃の本の中では読みでがありました。この手の本は、一人の人の選定と、推薦の弁からなる本ではとても及ばない多様性と公平感があり、そこが魅力です。妙な言い方になりますが、色んな人が相矛盾したことを言うのは、いっそ気持ちの良いものです。だって、十人十色、百家争鳴というじゃないですか。
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