残留雑音
残留雑音
- 特にCD時代になって、これが露呈されることが多くなりました。純粋な無音状態というのを、CDをかける時に毎回経験するからです。出だしが無音ですし、曲間もそうです。無音のときのシステムの状態がハッキリしてきました。
得意の昔話を、、、
- 昔話になりますが、LPの時代と今とは、正に様変わりで、聴き方も相当に違います。Nelsonの場合は、先ず針先をブラッシュできれいにして、カートリッジを外側のガイド溝の所に持っていき、静かに針を落とすのですが、そこまではアンプのヴォリュームは絞ってあります。針が下りるのよりも少し遅らせて、ヴォリュームをそろりと上げて行きます。慣れてしまうと、着地の時の「ギュッ、ギュッ」という音は出ません。無音溝を少し走る音がした後、ゆるりと音楽が始まります。今はかなりこれと違っており、CDには無音溝なんてありませんから、プレイのボタンを押すと急に音が出てきます。
「シーーッ」
- 昔と違って、アンプも平均的な技術レベルは格段に向上していますから、今は残留雑音等はあまり感じません。それでも、やはり雑音は少ない方が良いわけで、どの程度かは確認しておくべきでしょう。残留雑音があると、何も再生していない時でも、「シーーッ」なんて、システムが鳴ります。
マルチ・アンプでホーンの方は、、、
- ホーンは概して高能率ですから、各機器の残留雑音が高いと「シーーッ」という音が目立ちます。リスニング・ポイントでも聴こえるようなら、対策が必要です。いちばん簡単な方法は、パワー・アンプとホーンの間に、アッテネータを付加することです。これによって、残留雑音は大きく減衰できます。電力級の素子が必要ですから、回転ヴォリュームはうまくありません。時折調整したいのならトランス式のもの、減衰比に迷いが無いのなら固定抵抗による分圧が最適です。マルチ・アンプの場合は、通常のようにネットワーク内のアッテネーターで音が絞られませんから、やはり同じ注意が必要です。Nelsonの場合は、目立ちはしませんが、一応トランスを使っています。
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