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ダイナミック・レンジ

    ダイナミック・レンジ
  • どの程度の音量でジャズを楽しまれるかにもよりますが、ダイナミック・レンジは大事です。数字的には、正常な音で聴ける音の上限と下限の音圧の比で表わします。ジャズの場合、意表をつく動きというが、結構大事でありますから、静かなら静かなままで推移するという訳にはいかず、時折、強打やフル・トーンがどうしても出現します。その時に、スピーカーがもたついていてはマズイでしょう。従って、普通の音量で演奏が展開していて、急に大きな音が入った時に、音が腰砕けしてしまわないレンジの大きさが必要です。
    詰まりやビビリ
  • 直ぐに判るような「ビビリ」こそしなくても、音が詰まったり、何かスッパリ出ていないと聴こえる場合があります。聴いていて、スカッとしません。そのジャズメンがしっかりとした音を出したんですから、オーディオ・システムもそれに応えて、しっかりと音を出して欲しいものです。「何よりも、即興がキモ」のジャズですから、いつなんどき強烈な音が出ても、システムは平気の平左であるべきなのです。
    レンジが小さいと、、、
  • ラジカセは、ダイナミック・レンジが小さい装置の最たるものです。普通の音をそれなりに聞かせていても、音がでかくなると割れてしまい、ひどい時には本体のキャビがビビッてしまいます。これが気にならない人は居ないでしょうが、このように、ジャズを聴くシステムのダイナミック・レンジが小さいと、限界の一歩手前で、音が濁ってしまいます。
    大音響
  • ある意味で、これは「どれだけ大きな音を正常に出せるか」と受けとっても良いのかもしれません。住宅事情で、「そんな大きな音はなぁ」ということは確かにありますが、そういう制約の中でも、何とか頑張りたいものです。周囲の状況をよく把握して、何かの催しで留守な家が多いときとか、鎮守様の祭礼で近所が騒がしい時とか、とにかく、これはスキを狙っては頑張るべきだと思います。Nelsonのように大音響は望まない方もいらっしゃるでしょう。ですから、「レンジの小ささを許容するかしないか」も、言ってみれば、聴き方の問題です。それでも、やはりある程度は大きな音を出す機会を見つけることは大事だと思います。

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