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Departure/Yoku Tamura
Departure/Yoku Tamura
ART UNION ARTCD40
1 Santa Claus Is Coming to Town
2 Song to Elitha
3 Reflection
4 Misterioso
5 Whisper Not
6 Nightingale
7 I Remember Clifford
8 Stay on It

Yoku Tamura p
Ushio Itoh b
Yutaka Sasaki ds
Recorded in Dec 1995
前作Here at lastの次は、「旅立ち」Departureのようです。先ず冒頭の際物(録音が12月ですから)Santa Claus Is Coming to Townですが、名曲Blue Monkと行ったり来りの展開ながら、繋がりの良さと洒落具合に、ニンマリしました。2 Song to Elithaは作曲がOscar Petersonだけに、実に軽快なアドリブが聞ける。また、3 Reflection(Ray Bryant作曲の佳曲)は、名盤We Three/ Roy Haynesの演奏に負けない演奏をしてくれているのでうれしくなる。これは、良い(^o^)。4 Misteriosoはゆったりしたペースで、ロリンズの名盤「Vol. 2」での演奏と並ぶうまい処理です。スロー・バラードで演奏される7 I Remember Cliffordも、心に染みます。随所に入る名手伊藤潮さんの好サポートが素晴らしい。これが遺作らしいが、その盤にデビュー作「Ballad for Hamp」でも光っていた5 Whisper Notを持ってきたのは、制作担当者に相当の思い入れあってのことか、と深読みしたくなります。全体に落ち着きが感じられるのは、体調というよりも、清明な心境に達していたからかと思います。
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