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「Verses」とは、、、


  • 「Verses」は、ミュージカルの挿入歌に多い趣向で、ヴォーカルに花を添える前置きの歌詞です。ミュージカルで、お芝居から独白を経て、呼び物の歌に自然に入っていくための、「独白」に当ります。「Verseって ?」は、そういう「Versesの世界」を、色々と散策しようという企画です。
  • よく「Versesから入る」という言い方をしますが、今は歌曲それ自体を楽しむのが普通で、余程丁寧に歌いたいときしか、「Versesから入る」というアプローチは取りません。一つには、歌曲自体にそれなりの雰囲気があり、元来のミュージカルにおける挿入歌としての位置付けはさて置いた、一般的な解釈も可能です。ですから「Verses」を付けると、聴く側の鑑賞の幅が作曲者の狙いに大きく制約されてしまうからでしょう。さらに、ヴォーカルには「ホーン・ライク(horn- like)」と言って、声を楽器の一つと捕らえるスタイルがあります。こういう場合には、意味伝達としての歌詞の重要性を、さて置く傾向があります。その「ホーン・ライク」という志向をうまく生かしているヴォーカルなら、それはそれで良いんですが、中には曲本来の良さを生かしきれていないヴォーカルも、まま見受けられます。そうすると、「歌詞は、どうなっとるんじゃい」という気が起きてしまい、さらには「たまには、Versesから入れョ」と言いたくなるものです。
  • 「そんなシチ面倒くさいことを、、、」という方も居らっしゃるかもしれませんが、ワン・ホーンのインスト演奏でも、歌詞を思い浮かべてアドリブするジャズメンが多くいるのです。その歌の持つ情感を最大限に膨らませるには、歌詞はやはり大事です。そして、そこに同意頂けるならば、「この曲、良えなァ」と思うお気に入りの曲について、時には「Versesから入った」ヴォーカルも聴いてみて、その歌が最初に作曲家の脳裏に浮かんだ時の、オリジナルな発想に思いを致すのも、楽しいものじゃァないでしょうか。
  • 「Verse」は、まぁ、言ってみればイントロの一種ですから、イントロとしてインスト演奏でもやるばあいもあります。歌手が前置きの詩として「Verse」をやる時の伴奏は、ピアノか、時にベースがノー・リズムで付き合っておいて、本テーマになるとリズムが入って来て、「いよいよ歌が始まるんだなぁ。」という雰囲気になります。
  • (補記)ある方から、「Verses」のことを書く時には、ミュージカル、白人文化、黒人文化の辺りについても触れるべきというご指摘がありました。「Lady in Satin/ Billy Holiday」の項でそれについても触れていましたので、 ここに補足として新たにメモを起こしましたので、お時間があれば見てやってください。
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