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個性派あれこれ

  • Mose Allison
    白人系のピアニストと言うと、余りEarthyな感じのない、どちらかというと知的な展開を得意とする、というのが普通ですが、この人はブルースっぽいところが売りです。初期の名作、Back Country Suitesを聴けば分かりますが、Poor Whiteという程ではないにしても、アパラチアかどこかの山村に生まれて、家畜の世話などしている、というイメージがあります。Doctor John程ではないにしても、あぁ言うジャズが好きな人は是非この人のトリオ演奏も聴いてください。
  • Ray Charles
    この人をR&Bだけの人と捉えるのは間違いです。「Haleluyah, I Love Her so」「Georgia on My Mind」等を含むRay Charlesの曲の多くは、ジャズでも御馴染みです。また、彼の公演では、David Fathead Newman、Hank Crawfordその他立派なジャズメンを揃えた強力な8重奏団がバックを務めていました。Milt Jacksonとの共演盤、Soul Brothers + Soul Meetingを聴けば分かりますが、よく演奏風景を見かけて、メインに弾いているオルガンが巧いのは当たり前としても、アルトやピアノもメチャ上手(うま)ということは無いにしても、ジャズの心はしっかりと踏まえた演奏です。
  • Gene Harris、Ramsey Lewis、Les McCann等々
    馬っ鹿モン、十把一からげにするんじゃない、と怒られそうですが、でもこの人たちのパワー全開の演奏は、誰にも止められない、誰もが体を動かしてしまう黒いノリがあります。決して本人達は言わないでしょうが、「コレを毎日やるのは結構骨だろう」、と尊敬します。
  • Roland Hanna
    この人は髭面ながら、眼がクリクリと可愛く、それが演奏にも出ていて、中庸、温和な人です。何か良いことでもしたのか、爵位が与えられていて、「Sir Roland Hanna」と記述される事もあります。70年代の来日時に吹き込んだWhen You Wish upon a Starがなかなかの作品で、特にFrom the Bottom of My Heartはゆったりとしたテンポながら、強烈にスィングする演奏で、ピアノとベースの凄さには参ります。結構古い人で、昔から上質なピアノと言う事で知られています。リーダー盤の中では、70年代末に録音して、日本では余り見かけなかった傑作、Lover, Come back to Meが、近頃出回っていますので、入手されると良いと思います。

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