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The Standards Trio

  • Keith Jarrett (p)、Gary Peacock (b)そしてJack DeJohnette (ds)からなるこのトリオが発足して20年近くになるので、もはや長寿ユニットと言って良いでしょう。このグループは、Standards Trioなのか、Standard Trioなのか、はたまたメンバーの名前を全て挙げる呼称が正しいのか、不覚にも知りません。Jarrettがロック世代ですし、Gary Peacockは当初フリージャズもやっていましたが、日本に禅の修業できた70年代以降はそれを踏まえた深いジャズにはなくてはならない存在になっていますし、更にDeJohnetteもマイルスバンド時代の経験を糧にして自在な演奏を展開しています。
  • こういう3人によるトリオのStandardの演奏は、深みがあるものの分かりやすい上に、全員がキレイな音出しに徹しており、曲の解釈も基本を弁えながらも、ときに意表をつく構成となっていますから、先ず出る盤、出る盤が話題になり、しかも愛されています。今様の3人が絡み合い、触発し合う展開が魅力なのですが、何と言ってもリーダー格のJarrettの無伴奏のヴァース部、そして時に神がかりといわれる天衣無縫なアドリブあっての人気でしょう。その根っ子は、Portrait/ Johnny Coats Jr.(1955)や、Tales of Another/ Gary Peacock (1977)にあるのかも知れません。

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