(Home - Those Groovy Cats - Tete Montoliu / BACK)
Tete Montoliuとの出会い
|
- こんなピアニストが居るんだ、と名前と演奏を意識したのは、Teteというアルバムを買ってきて聞いた時からだと記憶します。それが、十年くらい前のことで、それ以来少しづつ買い集めて、今や20数枚のアルバムを所持しています。不思議なことに、他の演奏者なら「これはダメだな」と聞かないアルバムがいくつか出てくるものですが、この人の盤はどれを聞いても、必ず良いところが見付かってしまうので、捨てるところがありません。どれもが、Nelsonにとって、平均点以上であり、そんな人は他にあまり居ないのです。
実はそのまえにも、、、
- 少し聞いていくうちに、Roland Kirk in CopenhagenというMercuryレーベルのLP(本HPに未収録)に彼が参加しており、そのLPはジャズにのめり込んで間も無い時に買っていたことが判りました。どうもその時点では、それが我がコレクションの中で、彼が参加した唯一の盤のようでした。現在の知識があれば、カフェ・モンマルトルでのライヴ盤ですから、Tete Montoliuがピアノを弾いていて何の不思議も感じないのですが、、、この盤は、Cabin in the Skyが名演ですが、強烈なカークの影に居て、妙に引っかかり、引っかかりするピアノだな、くらいの認識に止まっており、気が付いても「そう言えば、そんな名前のピアニストだったかな」くらいの対応でした。思慮浅い時期であったということです。
Teteの不幸
- Teteは、不幸にして、目が不自由です。死の数年前には、片耳も不自由であったと書かれています。目が不自由なジャズマンは、Art Tatum, George Shearing, Ray Charles等々、数多くおり、 Stevie Wonderを例に引くまでも無く、Teteも、そのハンディキャップを抱えつつも、素晴らしい音楽の才能を花開かせた一人です。時に言われる、ハンディキャップを補ってあまりある、超人的な鋭い感覚がこの人達には備わっているようです。これらの人々が、ライヴで見ない限り、ハンディキャップがあるとは判らない素晴らしい音楽を聞かせてくれることに、感嘆せずにはおれません。
(Home - Those Groovy Cats - Tete Montoliu / BACK)