(Home - ジャズ的自画像 / BACK)

Vocal

ヴォーカルでは、好きな盤が一杯ありますが、Nelsonしか誉めない盤と言えば、、、
(1970年頃から30年の付き合い)
  1. All Blues/ Oscar Brown Jr.
    作詞、作曲共に素晴らしいものがあるこの人の、一番しみじみ出来る歌唱である「The Tree and Me」が聴ける盤です。これも、何枚かあるシャンクレール盤の中の一枚です。
  2. Chris in Person/ Chris Connor
    「そうか、ジャズというのは、こんな風にかっこ良く、けだるいものなんだ。」と感嘆したスモーキーなヴォーカル盤です。ライブ向けの選曲の中に、出世作の「All about Ronnie」もしっかり唄っています。
  3. The Hottest New Group in Jazz/ Lambert, Hendricks and Ross
    ヴォカリーズの3人組の作品で、洒落たオリジナルの歌詞と、すっげぇ活舌に脱帽です。トレーンの名作「Mr. P.C.」のヴォカリーズなんかはクセになってしまって、しばらくするとまた聴きたくなるので困りものです。これは、長兄に教えてもらった盤です。
  4. Straight Ahead/ Abbey Lincoln
    「学生時代に親しんだ、、、」といえば、授業にも顔を出さずに、雀荘に通うしか能の無かった若者だからこそ、こういうのに入れ込む必然性があったのかなぁ、と思い起こします。
(1975年頃から25年の付き合い)
  1. Louis and the Good Book/ Louis Armstrong
    映画「High Society」で芸達者振りに感服し、かなり集めた中でも屈指の愛聴盤です。黒人霊歌がジャズの根っ子にあることを思い知る意味では、「Feelin' the Spirit/ Grant Green」と並ぶ内容です。
  2. In Person/ Tony Bennett
    まだ初心だった頃に先輩に聴かせて貰って以来の愛聴盤です。兎に角、冒頭の「Just in Time」の唄い出しから、バンドをグングンと引っ張って、スィンギーなヴォーカルに持ち込む貫禄には圧倒されました。右も左も判らんかった時期なんで、ビッグバンド相手に一歩も引かずに渡り合ったり、その直後にバンドを抑え気味にして場内をしわぶき一つ聞こえない静寂に落ち着けて、しっとりしたバラードをヴァースから丹念に唄い込む、全く凄い人が居るもんだという畏敬の念には、何年経っても変わりがありません。
(1985年頃から15年の付き合い)
  1. From Hello Dolly to Goodbye Charlie/ Bobby Darin
    若くして他界した、どちらかと言うとポップス、ロック系の歌手ですが、ビッグ・バンドを向こうに回しての堂々たるヴォーカルです。この盤の他、「ラ・メール」や「マック・ザ・ナイフ」をジャジィに歌った盤も素晴らしい出来です。
  2. Second to None/ Carmen McRae
    「In Love, in Vain」、「Too Good」等々、オトナの女の魅力全開の愛聴盤です。これは、先輩に教えてもらった盤です。最近も、「この盤が20年近く気にかかっていて、、、」と、我がサイトに記述があるのに気付いてメールを下さった方が居ました。
  3. Smile/ 森山浩二
    元気な頃に近在の町にギグで来てくれて、コンガを叩きながら達者なヴォーカルを聞かせてくれました。こういう人を丁寧に拾い上げて、しっかりと録音を残しておいてくれたTBM藤井さんの努力には頭が下がりますし、今ご隆盛の寺○さんを捕まえて、「なんで、もっと日本のジャズに目を向けないのか。」と苦言を呈して、ギャフンと言わせたのには、溜飲が下がりました。同じく今出来の小林なんとかという若者を、もっと上手くした感じ、と言えば判ってもらえるでしょうか。
  4. Wild Is the Wind + High Priest of Soul/ Nina Simone
    この人は正に「One and Only」のヴォーカルを聴かせてくれます。「Trouble in Mind」や「House of the Rising Sun」などが幅を利かせていますが、先頃の7枚組完全版の標題にも採用された「Four Women」が入ったこの盤は、心に沁みる快唱です。これも、シャンクレール盤です。
(1995年頃から5年の付き合い)
  1. The Real Thing/ Carol Sloane
    Phil Woodsのアルトに乗せて、実にプロらしい歌を聴かせています。特に、Grady Tateとの掛け合いで、「6 Makin' Whoopeeを彼女が、「The Glory of Love」を彼が同時進行で歌うトラックが聴きものです。
(Home - ジャズ的自画像 / BACK)