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Piano

ピアノでは、好きな盤が一杯ありますが、Nelsonしか誉めない盤と言えば、、、
(1965年頃から35年の付き合い)
  1. Leapin' and Lopin'/ Sonny Clark
    今でこそ、時々論評を見かけますが、以前は鼻も引っかけられなかったB級盤扱いに甘んじていました。Nelsonは、Chrlie RouseとTommy Turrentineも頑張る「Something Special」が好きで、古ーくからの支持者です。でも、これを家で大音量で聴いていたら、今は亡き母に"良ぇ加減にしなはれョ」とたしなめられた覚えがあります。手持ちは、オリジナルのモノラルです。
(1970年頃から30年の付き合い)
  1. Brandenburg Gate Revisited/ Dave Brubeck
    この弦入りのDBQが、このグループの根っ子のような気がして、愛聴しています。これは、シャンクレール(で聴いて気に入った)(^o^)を、十年ほど経ってからゲットしたものです。
  2. Vol. 2/ Hampton Hawes
    世の中では「Vol. 1」ですが、私的には絶対に「Vol. 2#なのです。「You and the Night and the Music」、「Stella by Strarlight」、「Yesterdays」と、私的名演の連続に悶絶一歩手前です
  3. Pete Jolly and Friends(別名:Little Bird)
    西海岸の白人ピアノ特有の軽味が魅力ですが、特にこの盤の「Alone together」や、「Little Bird」のシャレたこなし方は絶品です。これは、先輩盤です。
  4. Comin' in the Back Door/ Wynton Kelly
    こんな盤、誰も評価しないのは当然という、Wynton Kelly流の「A Day in the Life」盤です。先頃CD化されるという情報があった気がしますが、未見です。「If That's the Way You Want It」なんて、好きと言うと馬鹿にされるのがオチですが、長い付き合いになっています。これも、シャンクレール盤を、相当の年月を経てからゲットした盤です。
  5. At the Blackhawk/ Thelonious Monk
    この人の作風からすれば、ちょっと端(はじ)パイですから、これでモンクに入門する訳には行きません。しかしながら、この人の体臭を抑え気味にした"真夜中頃」の正統派ジャズ的解釈に聴ける楽しさには、脱帽です。
  6. At the Blue Note Cafe, Paris/ Bud Powell
    確かに晩年の作品ですから、「ちょっと運指が、、、」というご指摘はごもっともです。でも、機械じゃぁ無いんだから、指が動けばそれで良いってもんではありません。「Night In Tunisia」の熱気を買います。ESPというレーベルの不思議な魅力です。
(1975年頃から25年の付き合い)
  1. Somewhere before/ Keith Jarrett
    ボブ・ディランの自在なヴォーカルに入れ込んでいた頃に、この盤の「My Back Pages」を聴いて、ロック世代という言葉を知りました。また、同時期にジョージ大塚トリオその他が、ライブでもよくこれをやったので親しみが増し、御ひいき曲になっています。
  2. A Portrait of Thelonious/ Bud Powell
    旧友のモンクを思い浮かべつつの、ゆったり盤です。「Thelonious」のあっけらかんとしたピアノが実に微笑ましいのです。
(1980年頃から20年の付き合い)
  1. Affinity/ Bill Evans with Toots Thielmans
    ピアノも素晴らしいんですが、これでハーモニカの魅力に取り付かれました。
  2. I'm All Smiles/ Hampton Hawes
    これもあまり取り上げられることのない盤ですが、「Manha de Carnaval」、「The Shadow of Your Smile」と、ジャズの本道を行く絶品です。
  3. Toh(濤)/ 板橋文夫
    この人のライブで感嘆して以来の、殆どの作品を集めるに至った"追っかけ#の端緒となった盤です。先年のライブでは、体調不良でNelsonが退席したところ、「団塊の世代は、結構大変なんだよネ。」と心配してくれました。この人の出自を物語る「Alligator Dance」そして「Good-bye」の世界が、今は様変わりしていても、人間の中身は変わらないようです。
  4. The Standards/ 今田勝
    ヒット路線の盤がバカスカ出る前の時期における、詩情あふれる本線ジャズの魅力が満載です。ライブでみて、実に軽々とピアノを扱うのに驚き、プロの凄さを肝に銘じました。
  5. Summertime/ 山本剛
    山本さんと言えば「Misty」が通り相場なんですが、Nelson的には、コレしかありません。山本・大由コンビはライブで感嘆した記憶もあり好きな組み合わせですが、この盤の標題曲を演奏する、その場に居なかったことは残念でなりません。寺○さんと違って、Nelsonは日本のジャズも好きですが、これなどはとても「ポンニチ」と軽く見過ごしてはならないレベルにあると信じます。
(1985年頃から15年の付き合い)
  1. When You Wish upon a Star/ Roland Hanna
    日本制作の秀作で、「From the Bottom of My Soul#等、この人の趣味の良いピアノが堪能できます。
  2. Blues for the Fisherman/ Milcho Leviev with Art Pepper
    東欧出身の才人のリーダー作ですが、Art Pepperがリーダーとも取れる作品です。「Sad, A little Bit」を先輩に聞かせたところ、「ナルホド」と言ったっきりでしたが、次に会った時には満面に笑みを浮かべて、「あの盤をアナログで手に入れましたョ。馬場のマイルストーンで披露したら、珍盤だと皆にうらやましがられて、、、」とのたまわれました。良いCDを紹介した嬉しさと、アナログをゲットされてしまった悔しさが綯い交ぜ(ないまぜ)になった、複雑な相槌を打った覚えがあります。
  3. From This Moment on/ Marian McPartland
    英国出身の女流ピアニストで、Hickory Houseの主だったということです。律儀すぎる作品が多い中で、この盤だけは程よく力が抜けている上に、録音も良くって愛聴しています。特に、「君恋」は絶品。
  4. Five Cats' Blues/ Miche Sardaby
    確か六本木ウェーヴだと思いますが、ショップでの猟盤中に聴こえてきて、"まぁ、何とも気分なジャズをやってるなぁ。」とジャケットを見に行って、この人を知ったのがもう10年以上も前のことでした。この盤自体は60年代末の録音で、知る人ぞ知るという隠れ名盤だったそうですが、十数年も遅れて存在を知ったわけです。その後はこの人の盤を買い集めることとなり、この盤のような管入りではなく、ピアノトリオもので真骨頂が聴けると判って来た次第。それでも、最初に聴こえてきた時の"こういうジャズをやるのは、誰だったっけ。」と感じたときの衝撃を忘れることは出来ません。
  5. Scorpio Rising/ Walter Davis Jr.
    Blue Note盤で親しんだ人ですが、先年もDizzy Gillespieのツアーで来日して元気な演奏を聞かせてくれました、特にその時やった「Birk's Work」でのアドリブは絶品でした。この盤では、同じ分厚い音でも、独特の体臭がするMcCoy Tynerとは違った本線ジャズのピアノが魅力で、「Backgammon#などをよく聴きます。
  6. Sweet AMAMI/ 田村翼
    デビュー盤の「Ballad for Hamp#も良いんですが、やはり奄美大島の名瀬まで行って公民館を一杯にした時のこの盤に、手が伸びてしまいます。特に標題曲は、以前から手持ちだった曲にご当地題名を付けたのかと推測しますが、その詩情溢れるサウダージは、日本人の作った曲として絶品です。
(1990年頃から10年の付き合い)
  1. Close to You alone/ Stanley Cowell
    Strata Eastという自主制作活動を主催したこの人に注目するようになった契機の盤です。冒頭の「D Bass-ic Blues」の迫力が堪りません。
  2. Communication-Live at Fat Tuesday's/ Tommy Flanagan
    p、ss、bという変則トリオながら、その演奏は最高で、冒頭の"朝日」からのけぞってしまいます。オーディオ・ショップでの試聴には必ず持って行くのは、RedMitchellのベース、しかも開放弦の音出しを判定するためです。あまりに凄い演奏なんで、後半ではお客さんが悪乗りして嬌声が邪魔になるくらいなのも、良いのか悪いのか、、、
  3. Power Trio/ John Hicks
    言い方は悪いんですが、「コレだけ兇悪な3人衆が揃えば、タダでは済まない。」という覚悟が必要でしょう。この頃から一皮剥けはじめたJohn Hicksを先頭に、3人が3人、全速力の疾走です。Elvinが目当てで買ったのに、Cecil McBeeのすご技に狂喜し、John Hicksというピアニストに注目する契機となった盤です。
(1995年頃から5年の付き合い)
  1. Conference de Presse, L'integrale/ Michel Petrucciani with Eddy Louiss
    あまり取り上げられませんが、友人に聴かせると必ず買いに走る盤です。ピアノとオルガンのデュオという変則編成ながら、ピアノのアタック、低音の支え、スィング感、ブルース・フィーリング、選曲と、どれを取っても最高のレベルにあります。今は、国内では絶版だから中古店で、新品はフランス盤しか手に入りません。
  2. In Concert/ 菅野邦彦
    他にも良い盤がありますが、これの"黒いオルフェ#や"枯葉」は、かなりのものです。鈴木オマさんのベースに支えられて、スガチンが乗りまくります。FMの収録も兼ねていたそうで、馬鹿なADが仕組んだんでしょうが、聴衆の手拍子がジャマだという指摘はその通りです。
(2000年になってからの短い付き合い)
  1. Caravan, Trio Acoustic Featuring Tony Lakatos/ Zotan Olah
    このトリオは中々良い演奏をしますが、先日Lakatosをライブで聴く直前に手に入れたこの盤は、「Gloomy Sunday(暗い日曜日)」が聴きものです。型どおりのワン・ホーンの演奏があって、それで締めかと思ったら、それからがスゴイ。その後延々と、Lakatosがトレーン顔負けの素晴らしいソロを聴かせてくれます。まだ手持ち数か月ですから何とも言えませんが、手離せない盤になりそうです。
皆さんの私的お気に入り盤は、どういう盤なのでしょうか。


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